その他のトレード方法

トレーリングストップは有効だが難しい

デイトレードの場合、トレーリングストップは不要かもしれません。しかし、心情としては、使いたいです。

そこで、トレーリングストップとは何か、なぜ使いたいか、そして、使い方が難しい理由は何か?を考察します。

トレーリングストップとは

トレーリングストップとは、ポジション保有中に、損失確定の逆指値注文を移動することにより、損切りしても損失額が小さくなるようにすることを言います。

移動させる大きさによっては、逆指値注文が約定しても利食いできます。

具体的に、図を使って有効性を確認しましょう。

有効性

下の図のように、トレードしているとします。青の曲線は、為替レートの動きです。赤丸部分で買いました。そして、ロスカット注文と利益確定注文を、赤の横線の位置にしました。

買った後、破線のような上昇を期待しています。

トレーリングストップ

しばらくすると、為替レートが上に進みました(下のチャート)。期待通りです。しかし、まだ利益を確定していません。

ここから、青の破線のように急落下して損失になったら、どうしようもなく嫌な気分になります。

トレーリングストップ

そこで、ロスカット注文の位置を、上昇させます。上のチャートでは、買い注文の上に移動しています。

すなわち、為替レートが急落下してロスカット注文が約定しても、損益はプラスになります。為替レートがどのように動いてもプラスですから、成功トレードと言えるでしょう。

実際のトレード

ゆったり為替は、ただ今デイトレードをしています。

そこで、実際にトレーリングストップを使ったトレードを見てみます。いつも素晴らしい結果になる…とは言えないことが分かります。

下は、NZドル米ドルの1時間足チャートです(FXプライムbyGMOから引用)。

赤数字2の位置で、買いました(赤の横線と、ローソク足が交わっている部分)。損切りは赤数字1、利食いは赤数字3です。

その後の値動きを見ますと、期待通りのトレードだったと予想できます。

NZDUSDのチャート

ところが、利幅はほとんどありませんでした。なぜでしょうか。それは、トレーリングストップを使ったからです。

下のチャートをご覧ください。赤枠内の左側のローソク足を見ますと、大きな上昇と下落を実現したことが分かります。

NZDUSDのチャート

もう少しで利食いだ!という位置まで上昇しました。そこで、ロスカット注文を、買値のすぐ上に移動しました。

こうすれば、為替レートがいきなり急落下しても、利食いで終了できます。では、現実はどうだったか?です。

もう少しで利食いだったのに、急落下しました。そして、ロスカット注文が約定した後、急上昇しました(赤枠内、右側のローソク足)。この結果、利幅はわずか4pipsという結果に終わりました。

放置した方が良かったのか

では、ロスカット注文を移動せず、放置した方が良かったのでしょうか。

今回のトレードについては、放置が正解です。25pipsくらいの利幅を取れるはずが、わずか4pipsになってしまったのですから。

しかし、もしかしたら、急落後に反発せず、そのまま下落を続けた可能性もあります。

その場合、損失に加えて、「利食い直前まで上昇したのに、損失かよ…」という精神的ダメージが残ります。二重のダメージは、とても痛いです。

トレーリングストップを採用すべきか

では、この技術を使うべきでしょうか。それは、トレードする人の投資方針次第でしょう。

使わないという方針

  • トレード開始時に利幅と損失幅を決めたら、それを維持すべきだ。
  • 損したら、それは仕方ない

使うという方針

  • 損切りは、できる限り回避したい
  • 利食い直前から損切りに突き落とされるのは、嫌だ

どちらが良い、というものではないでしょう。トレードする人の考え方次第です。

技術的に楽なのは、この技術を使わないという選択肢です。と言いますのは、「為替レートがどこまで進んだら、ロスカット注文をどこまで移動させようか?」と考える必要がないからです。

トレードを開始して、決済注文を出したら、後は放置できます。しばらくして約定通知を見て、損益が分かります。

トレーリングストップを使う場合は、定期的に(あるいは、為替レートの動きに応じて)注文を変更する必要があります。その分、手間暇がかかります。

自動のトレール注文は、少々難しい

なお、FX業者によっては、為替レートの動きに応じて自動でロスカット注文を移動させることができます。

自動ですから、発注後に放置できます。為替レートの動きに応じて、システムが適切に動いてくれます。しかし、この方法は難しいです。

図で描いたチャートは、素直な値動きをしています。しかし、実際には、下の通り、グニャグニャと変化しています。

トレーリングストップ

全体としては上昇でも、途中で下落を何度も繰り返しています。よって、自動でロスカット注文を引き上げる設定にすると、ちょっとした為替レートの動きで、簡単に約定してしまう可能性があります。

上の図では、ちょっとした大きめの下落でロスカット注文が約定した様子を描いています。

トレーリングストップを採用するにしても、手動の方が成功確率が高いのでは?と感じます。

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