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FXのメリットとデメリット

株やFXなど、金融商品は数多くあります。そして、それぞれの金融商品には、長所と短所があります。

メリットとデメリットは、紙一重

ただし、この2つは、判断が難しいです。

と言いますのは、ある人にとっては素晴らしい特徴が、別の人にとっては苦痛だという例があるからです。

たとえば、FXの特徴に「ほぼ24時間取引可能」があります。

株式等に比べて、圧倒的に長い時間取引できます。ある人にとっては、深夜に取引できるから素晴らしいことでしょう。

別の人にとっては、深夜も為替レートが動いていると心配になって、落ち着かないかもしれません。

そこで、一般的に考えて良い点だろうな…と、ゆったり為替が考える内容については、メリットに分類します。困る人が多そうだという点については、デメリットに分類します。

相場のメリット

FXには、メリットがいくつかあるでしょう。最初に、株などを含め、相場全体について考えます。

誰かに営業する必要がない

一般社会でお金を稼ぐには、だれかに財やサービスを買ってもらう必要があります。どれだけ良いサービスを提供しても、誰も買ってくれなければ簡単に倒産します。

よって、お客さんが思考の中心に来ます。どうやったら気に入ってもらえるか、買ってもらえるか。日々これを考えることになります。

内勤等で営業する必要がないという場合、自分は営業しなくても構いません。しかし、誰かが営業してくれています。彼らが存在しないと、給料の原資がありません。

営業は、極めて重要です。営業しなくてもお金を稼げるのは、公務員くらいです。

この点、相場は営業する必要がありません。自分の都合だけで稼ぐことができます。これは最高のメリットです。

自分の都合でトレードできる

誰かに営業する必要がないことに関連しますが、完全に自分の都合だけで取引可能なのが、メリットです。

例えば、夜にしかトレードしたくなければ、夜だけやればOKです。スキャルピングをしたければできますし、放置のトレードが良ければ、放置できます。

会社員だったら、こうはいきません。就業時間が決まっていますので、家を出る時刻は決まっています。残業があれば、残業します。

家族の都合と仕事の都合がぶつかれば、仕事を優先することも多いでしょう。

相場のご機嫌を知る

ただし、自由にFXができるのがメリットだといっても、相場を無視して取引できません。相場が常に主人であり、トレードする人は常に家来です。

これが理解できないと、相場のご機嫌を知ることができません。相場のご機嫌が分からなければ、損してしまいます。

ただし、相場が常に主人だといっても、どのように相場を読むかについて、自分で選ぶことができます。

自分にとって、最も心地よい手法を選ぶことになります。

FXはインサイダー取引が極めて困難

以上の話は、相場全体に当てはまります。株でも債券でも、です。FX限定の話ではありません。では、FXならではのメリットは何か?を考えましょう。

インサイダー取引が極めて難しい

株取引の情報を眺めていますと、常にインサイダー取引との格闘が繰り広げられているように見えます。その一方で、情報は少しでも早く得る必要があります。

よって、情報を得られる人と得られない人で、格差が大きいです。

一方、FXの場合、インサイダー取引が極めて難しいです。例えば、米雇用統計の数字が事前に漏れていたら、インサイダー取引になるでしょう。

しかし、米雇用統計の数字を事前に仕入れるのは、困難です。

よって、インサイダー取引の疑念を持つことなく、純粋に相場に向かうことが可能です。

FXは価格操作が困難

また、個別株と比べて、価格操作が極めて困難です。株式の売買代金は膨大であると同時に、銘柄数もとても多いです。よって、個別銘柄で見ると、売買代金は小さくなります。

よって、情報操作できる人が宣伝して回ると、簡単に価格操作ができるでしょう。ただし、これは違法です。

一方、FXで価格操作は極めて困難です。米ドル/円のトレンドを強制的に変えようと思う場合、膨大な資金が必要です。

例えば、2011年、日銀・財務省は、泥沼の円高に対抗するために、市場介入を繰り返しました。具体的には、米ドル円を大量に買いました。

円高を阻止するということですから、これは価格操作と言えるでしょう。

では、円高を阻止するために2011年に購入した米ドル円はいくらか?ですが、16兆4,219億円です。

個人が出せる金額ではありません。機関投資家でも無理でしょう。すなわち、価格操作できない、ということになります。

日銀の市場介入

日銀の市場介入について、もう少し確認してみましょう。

2010年から2011年にかけて、日銀は円高トレンドと格闘していました。円高になるたびに円売り介入を繰り返し、円高の流れを止めようとしていました。

下の長期チャートは、DMMFXからの引用です。最も円高になっている部分が、2011年です。ここで円高が終了していますが、これは日銀の市場介入の影響が大きいです。

米ドル円のチャート

上のチャートでは分かりづらいので、2011年7月から12月までの日足チャートを確認しましょう。くりっく365からデータを得ています。

赤の矢印部分2か所で、為替レートがいきなり3円くらい円安になっています。このときに、日銀の円売り市場介入がありました。

米ドル円のチャート

この2回以外にも、円売り介入がありました。この結果、2010年から2011年にかけて日銀が売った円の総額は、16.4兆円を超えました。

実弾の投入だけでなく、「いつでも市場介入しますよ~」という口先介入も、頻繁に行われました。これだけの資金を投入して、ようやく円高がストップしました。

資金力のある機関投資家であっても、1つの通貨ペアにこれだけの資金を投入できないでしょう。

実際、ゆったり為替はいくつかの海外ファンド勢と意見交換したことがあります。彼ら自身が相場トレンドを作るという話は、1回も聞いたことがありません。

小さい資金から取引可能

その他にも、小さな資金から取引可能というメリットがあります。

最小でいえば、SBIFXトレードだと1通貨から取引可能です。1通貨ということは、1米ドル、1ユーロという単位です。レバレッジを使えば、10円から取引可能です。

しかも、取引数量が小さくても、取引条件は不利になりません。狭いスプレッドや大きなスワップポイントをそのまま享受できます。

実際に1通貨から取引する人は、ほとんどいないのでは?と思います。しかし、1通貨からでも有利な条件で取引可能というのは、FXならではでしょう。

最近は、株式でも1株から取引できるサービスが出てきました。しかし、市場価格で頻繁に売買を繰り返すことはできません。

1通貨から市場価格で売買できるというのは、FXの大きなメリットです。

ほぼ24時間取引可能

FXの場合、土日を除いて、ほぼ24時間取引可能です。株式市場の場合、取引所で取引しようと思えば、平日日中に限られます。

ゴールデンウィークなどで取引できない日が続くときに、世界でアッと驚くイベントが起きると大変です。

株式市場の相場がどうなるか、心配しながら休日を過ごすことになります。

FXには、そのようなことはありません。

自分の生活リズムに合わせられる

また、自分の生活リズムに合わせて、柔軟に取引できるメリットがあります。

日中働いている人は、夜に取引します。逆に、夜働く人は、日中取引できます。相場に自分を合わせるのでなく、自分の生活を軸にして、相場を考えることができます。

銘柄選択で苦労しない

FXでは銘柄選択で困らないのも、メリットでしょう。

株式投資の場合、東証1部上場企業だけで、数千あります。この中から適切な銘柄を選ぶのは、一筋縄ではいきません。

ただし、銘柄選択こそが楽しいのであって、これがないとダメだという場合もあるでしょう。

よって、ここは意見が割れる所かもしれません。

メジャー通貨は倒産しない

100%の断定は無理がありますが、米ドル円、ユーロ米ドル相場が消滅する事態を想定するのは、とても難しいです。

すなわち、株式のような上場廃止を想定する必要性が薄いです。これも、メリットでしょう。

ただし、あまりにマイナーな通貨ペアの場合、FX業者によっては取り扱いが終了する場合があります。

よって、超長期のトレードでスワップポイントをもらいたい場合は、メジャー通貨ペアを中心に考えることになります。

信託保全

また、普段は忘れられているかもしれませんが、FXの顧客資産は、信託銀行に預けられています。これは極めて重要です。

仮想通貨と比較すると、分かりやすいです。

仮想通貨取引所の場合、会社資産と顧客資産は「分別管理」されています。すなわち、会社資産と顧客資産をごちゃ混ぜにしていませんよ、というだけです。

そして、取引所が経営破綻する場合、顧客資産が手元に戻るかどうか、それは全く不明です。

下の文は、DMM Bitcoinからの引用です。

当社は、お客様からお預かりした資産については、自己の資産とは分別して管理しておりますが、信託保全等の措置はとられておらず、当社が破綻した場合には、お客様の資産を返還することができなくなり、損失が生じる可能性があります。

要するに、仮想通貨取引所・販売所が経営破綻したら、顧客に資産が返還されない可能性があります。

一方、FXについては、その心配はありません。1兆円預けていたとしても、全てに顧客に返還されます。これが、信託保全の威力です。

FXのデメリット

以上、FXには数多くの長所があります。しかし同時に、デメリットもあります。

順に確認しましょう。

為替レートの透明性

同じ米ドル円であっても、FX業者によって為替レートがわずかに異なります。これは、明らかにデメリットです。

この差は、普段は大して気にならない程度です。無視できるでしょう。

しかし、何か大きな事件が発生して、為替レートが跳び跳ねるような場合に注意が必要です。FX業者間で、為替レートが大きく異なる場合があるからです。

こういう時は、トレードしないで傍観するのが最善でしょう。

スプレッドも広くなっているはずですし、トレードは困難になります。FX業者も、不測の事態に備えて、大きなイベントの予定時刻前にはホームページで警戒を呼び掛けています。

スワップポイント

また、スワップポイントも、FX業者間で大きく数字が異なります。

スワップポイントとは、各通貨の短期金利調整です。よって、世界中で似たような値になります。

ところが、スワップポイントは、FX業者間で大幅に差が出るのが通常です。これは、FX業者がスワップポイントを自由に設定できることが原因でしょう。

ある業者は、スワップポイントを大きくして顧客を集めるでしょう。別の業者は、スプレッドを狭くして、その分だけスプレッドを顧客に不利にするかもしれません。

すなわち、スワップポイントの大きさは、FX業者のさじ加減で決まることになります。透明性という点では、問題含みです。

ただし、顧客としては、大きなスワップポイントを提示するFX業者を選ぶことができます。よって、デメリットとして書いていますが、実はメリットかもしれません。

売買手数料

FXの取引をする際、売買手数料無料が一般的です。

では、FX業者はどうやって収益を得ているか?ですが、スプレッドから得ています。スプレッドの中に、手数料相当額が含まれています。

すなわち、私たちが支払っている手数料相当額はいくらなのか、顧客が知ることはできません。

これも、株式投資などと大きく異なる点の一つです。デメリットだと言えるでしょう。

ただし、ゆったり為替は、この点について特に問題だとは感じていません。手数料相当額が不明でも、目立った不都合はないからです。

自分に適した投資対象で取引

以上、FXの長所・短所について考察してきました。株式や債券など何でもそうですが、メリットしかない金融商品はありません。

自分に最も適したものを選んで、取引していきましょう。