ループイフダン
ループイフダンのメリットは、リピート系FXを簡単に始められることです。
そこで、具体的にメリットとデメリットを確認しましょう。
ループイフダンのメリット
ループイフダンは、4つ選べば取引できます。このシンプルさがメリットです。
- 売買システム
- 損切りあり・なし
- 1トレードあたりの取引数量
- 最大ポジション数
通貨ペアは20種類です。下はループイフダンの発注画面ですが、とてもシンプルです。
何やらたくさん書いてあるように見える場合は、よく見ていただくと、通貨ペアがたくさん並んでいるだけだと分かります。
取引したい通貨ペアを選んで、下から3段目(薄い紫になっている部分)のプルダウンタブをクリックすると、取引したい設定を選べます。
下は、米ドル/円(USDJPY)を選択して、プルダウンをクリックした様子です。
設定の読み方
売買システム設定の読み方ですが、こちらも難しくありません。
例えば、「ループイフダンB10(USD/JPY)」ですが、Bは買い注文を示します(売り注文はS)。10とあるのは、10銭ごとに売買を繰り返しますよ、という意味です。
10銭円高になるたびに買い、含み益が10銭になるたびに利食いします。1日で何度も約定しそうな設定です。
利食い回数が多くなって面白そうですが、その分だけ証拠金が必要になります。そこで、少ない証拠金で取引したい場合は、「ループイフダンB100(USD/JPY)」を選びます。
100銭ごとに売買するという設定ですから、単純に考えて、必要な証拠金は10分の1になります。安全重視の設定です。
どれくらい使いやすいか
さて、このようなシンプルな設定で取引できるのが特徴ですが、顧客はどのように評価しているでしょうか。
下は、アイネット証券が実施したアンケートの結果です。ループイフダンに対する圧倒的な支持の様子が分かります。
- 継続したい:92%
- 分かりやすい:95%
- かんたん:94%
ユーザーの好みは、千差万別です。よって、どれだけ素晴らしいシステムだとしても、不満だという人が一定割合出てしまうものです。
にもかかわらず、この評価です。いかにループイフダンが簡単かつ高機能なのかが分かります。
顧客の成績
この使い勝手の良さは、成績にも表れているようです。アイネット証券によると、2019年、取引した顧客のうち約80%が資産を増やしたそうです。
分かり易さと成績は、一致しないでしょう。しかし、分かりづらいシステムだったら、成績を伸ばすのは難しいはず。相場よりもシステムと格闘することになるからです。
よって、ループイフダンの分かり易さは、顧客の成績にも表れていると言えそうです。
取引可能通貨ペア数は20種類
当初のループイフダンは、取引可能通貨ペア数はわずか4でした。そこから、顧客の要望を取り入れて、現在では20種類の通貨ペアで取引可能です。
これだけ通貨ペアがあれば、十分でしょう。
円を含む通貨ペア
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- ポンド/円
- 豪ドル/円
- NZドル/円
- カナダドル/円
- スイスフラン/円
- トルコリラ/円
- メキシコペソ/円
- 南アランド/円
円を含まない通貨ペア
- 豪ドル/スイスフラン
- 豪ドル/NZドル
- 豪ドル/米ドル
- ユーロ/豪ドル
- ユーロ/ポンド
- ユーロ/米ドル
- ポンド/米ドル
- NZドル/米ドル
- 米ドル/カナダドル
- 米ドル/スイスフラン
取引手数料を考えなくて良い
リピート系FXができるFX口座は、他社でもありますが、取引手数料が事実上必要な場合があります。
FX業者から見れば、リピート系FXのシステム開発費や維持費が必要ですから、取引手数料を徴収するのは自然な流れです。
しかし、ループイフダンの取引手数料は無料です。ゼロ円です。無料というのはメリットです。
リスク管理機能も充実
ループイフダンは、為替レートがジグザグと動くことを利用したトレード手法です。
しかし、ループイフダンで買っているときに相場が一直線に円高になった!という場合はどうしましょうか?
このような不都合な相場になったときに対応できるように、危機管理機能を標準搭載しています。
マイセーフティ機能
マイセーフティ機能とは、「指定した額よりも損失が大きくなったら、全ポジションを決済します」という機能です。
この機能が活躍する場面に遭遇したくないですが、これがないと、強制ロスカットになるまで含み損が膨らんでしまうかもしれません。
実現してほしくないけれども必要な機能、ということになるでしょう。
最大ポジション数の設定
買いで取引しているとき、円高になればなるほどポジションが増えていくのですが、永遠に増やすわけにはいきません。
ポジションを増やしすぎると、どこかで強制ロスカットになるかもしれません。
そのような心配を回避するために、取引開始時に最大ポジション数を設定します。最大数に達したら、もう追加で買いませんので安心です。
最大ポジション数を超えた場合の対応
なお、為替レートが円高に進んで、最大ポジション数を超えてしまった場合、どうしましょうか。
例えば、買いでループイフダンをしているときに円高になってしまい、最大ポジション数を超えてしまった場合です。
このときの対応方法は、2種類あります。
損切りしないで取引継続
最大ポジション数に到達してからも、さらに円高になる場合、そのままポジションを保有する方法です。
下の例は、最大ポジションが3の場合です。既にポジションを3つ持っていて、さらに円高になりました。この場合、追加でポジションを持たず、円安反転を待ちます。
円高傾向で推移すると、利食いできません。しかし、追加でポジションを持ちませんので、含み損の増加スピードを抑えることができます。
徐々に損切りして、新規に取引
もう一つは、最大ポジション数に到達したら、最も円安のポジションを損切りして、新規に現在値でポジションを持つ方法です。
損切りしてしまいますが、現在値でポジションを持ちますので、今後の利食いに期待できます。
損切り設定が有効に機能するのは、「そろそろ円高は終わりに近づくだろう」と期待できる場合です。
円高終了後のジグザグとした動きで、利食いします。
メリットのまとめ
以上、ループイフダンのメリットをまとめました。あれこれご案内してきましたが、顧客満足度が高いことが、機能の高さを端的に示しています。
アンケート結果を再掲します。
簡単にリピート系FXを始めたい場合、ループイフダンが有力な候補になります。
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安全度の高い取引
ループイフダンは使い勝手が良く、顧客成績も良いです。
さらに成功確率を高めるために、失敗しないための必要資金はいくらになるのか、事前に確認しましょう。
各通貨ペアの為替レート変動幅
下の画像は、ループイフダンで取引可能な4通貨ペアについて、特定の期間にどれくらいの値動きがあったかを示したものです(データはアイネット証券から引用)。
期間 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 |
10年 | 50.3円 | 55.7円 | 79.1円 |
5年 | 25.8円 | 29.8円 | 71.4円 |
3年 | 13.6円 | 23.1円 | 32.7円 |
1年 | 11.1円 | 10.0円 | 24.1円 |
当然ながら、取引期間が長くなればなるほど、大きな値動きを覚悟しなければなりません。
米ドル/円の場合、直近1年間の値動きの大きさは11.1円(1,110銭)なのに対し、10年間だと50.3円(5,030銭)にもなります。
放置で延々と取引するという選択肢よりは、時々取引設定を再確認するくらいが良いかもしれません。
ループイフダンの必要資金
では、米ドル/円でループイフダンをしようと決めたとします。このとき、必要な資金はいくらでしょうか。
一気に円高になっても生き残れるよう、過去5年の値動きである「25円」くらいの円高でも耐える証拠金を例にします。
アイネット証券のホームページによると、25円の円高にも耐えるようにする場合、設定値幅と必要資金の関係は以下の通りです(取引数量は1,000通貨)。
- 設定値幅15銭:2,855,700円
- 設定値幅25銭:1,742,250円
- 設定値幅50銭:892,500円
- 設定値幅100銭:468,000円
設定値幅が15銭だと、300万円近く必要です。
一方で、設定値幅を100銭にすると、必要資金が大幅に少なくなります。安全を確保しつつ必要資金を少なくしたい場合は、設定値幅100銭が候補となるでしょう。
なお、この金額ですが、取引開始時に必ず全額必要というわけではありません。というのは、利食いで証拠金が次第に増えてくるからです。
そこで、自分が準備できる資金や今後の相場見込みなどを考えながら、安全運転でループイフダンを実行したいです。
デメリット
最後に、デメリットについても確認しましょう。どんなに素晴らしいと思えるトレード手法でも、どこかにデメリットは存在します。
(デメリットがないとしたら、FX愛好家の大半がその手法を採用するでしょう。)
特定の為替レートで損切りできるか
下は、米ドル/円の日足チャートです。106円まで円高になると反発していて、レンジのようになっています。そこで、106円を割り込んだら損切りしようと決めたとします。
このときに、「106円を割り込んだら一括決済&ループイフダンの稼働停止」を事前に設定できるか?が問題となります。できません。
ループイフダンの安全設定は、以下の3つです。
- 特定の損失額を越えたら、稼働停止
- 最大ポジション数設定
- 最大ポジション数を超える場合の損切り
特定の為替レートに達したら損切りする方法は、下の2つです。
- 106円を下回ったら、手動で取引停止
- 106円を下回ったら生じる損失額を考えて、その損失額を越えたら稼働停止の設定をする
ちなみに、取引開始後に実際に106円を下回って損切りしたら、トータルで損になるでしょうか。ループイフダンの場合、利益になる場合があります。
この仕組みは、以下の通りです。
- 今までの利食い益
- スワップポイント益
- 最後の損切り
今までの利食いで、資金を増やしてきました。スワップポイントは取引設定次第ですが、プラスなら資産が増えています。
ここに、最後の損切りが加わります。今までの利食い額よりも小さな損切りなら、合計でプラスです。すなわち、勝利です。
損切りしても勝つ
ここで、ループイフダンのメリットが分かります。損切りしても資産が増えるのです。一般的な裁量トレードでは、大変難しい技です。
損切りしても最終的にプラスで終われるよう、たくさん利食いして資金を増やすことが、大きな目標になります。