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リピート系FXとは?そのメリットとデメリット

FX各社がリピート系FXを公開していますが、その種類はとても多くなっています。

そこで、リピート系FXとは何なのか、そのメリットやデメリットとは?などを概観しましょう。

リピート系FXとは

FX各社がリピート系FXのサービスを展開しており、その特徴を一言でまとめるのは簡単ではありません。

しかし、共通する特徴が一つあります。それは、「一定の値幅で、新規注文と決済注文を自動で繰り返す」ということです。

多くの場合、様々な為替レートにばらまくように、広い範囲に新規注文を出します。為替レートはどのように動くか不明ですが、広い範囲に発注すれば、どれかは約定するでしょう。

そして、時間が経過すれば、そのうち利食いできるということです。下は、典型的なリピート系FXのイメージ図です。

リピート系注文

青い曲線は為替レートの動き、青丸は新規買いです。この絵では、為替レートが動くと、最大4つの買いポジションを持ちます。

そして、為替レートが反転上昇すると、各ポジションが決済される様子が分かります。その繰り返しです。

リピート系FXのメリット

さて、この方法のメリットは何でしょうか。本来なら、下のイメージ図のように取引するのがベストです。

上のチャートでは、為替レートが下落するにつれて、少しずつ買いました。そんなことをしないで、底値で4ポジション分を買ってしまおう!という方法です。

白抜きした丸部分では、取引しません。

リピート系注文

そして利食いはもちろん、高値で実行します。これを繰り返せば、リピート系FXよりも圧倒的に大きな成功を得られます。

収益の差を比較

上の2つの例について、どれくらい収益に差があるか、比較します。

リピート系FX

50銭ごとに1,000通貨ずつ買って、4つのポジションを持つとします。その後、50銭の含み益で利食いすると、収益は2,000円です。

底値で買い高値で売る(裁量取引)

底値で4,000通貨買います。売るときは、高値です。この場合の収益は、8,000円です。

裁量取引で、底値で買って高値で売ると、リピート系FXに比べて収益率は4倍になりました。どう考えても、安値で買う方がお得です。

安値で買えないし、高値で売れない

しかし、底値で買って高値で売るというのは、実際にできるでしょうか。ほとんどの人は、できません。

ごく稀に、これができる人がいるようです。そういう人は、順調に資産を増やします。しかし、大半の人には、できません。

今の為替レートを見て、「今が底値だから買いだ!」と思って買っても、そこからズルズルとさらに下落するのは、珍しいことではありません。

また、チャートをずっと監視するわけにはいきません。私たちには、FX以外にやるべきことがたくさんあります。

こう考えると、「特定の為替レートになったら自動的に取引を開始し、別の為替レートが実現したら、自動で利食いする」というのは、大変有効な方法だと分かります。

リピート系FXのデメリット

しかし、どのトレード手法にも、デメリットがあります。デメリットを見ていきましょう。

既に確認しました通り、底値と高値をしっかりと見極められる人にとっては、リピート系FXは非合理的な手法です。デメリットになるでしょう。

そのほかのデメリットは、以下の通りです。

損切り額に注意

下の図は、4つのポジションを持った状態です(青丸)。そして、損切りを設定したとします(図の下側にある「損切り」)。

4つの位置で買って、実際に損切りするとどうなるか?を示したのが、赤い線です。

損切り

円安で買ったポジションは、損切りまでの距離が遠くなります。すなわち、損切りが実現するとき、損失額が大きくなります。

一方、最も円高で買ったポジションについては、損切りになってもダメージを少なく抑えられます。

リピート系FXで損切りを設定する場合、損切り額が大きな位置で発注しないことが大切になります。

ポジション1つ1つの数量は小さくても、損切りしてみたら意外に金額が大きくてビックリ!という事態は避けたいです。

数字のトリックに注意

なお、リピート系FXを考える際に、ちょっとしたトリックに陥ることがあります。これも、デメリットが大きいので注意が必要です。

上の例で、利食いの金額は以下の通りでした。

  • リピート系FX:2,000円
  • 裁量トレード:8,000円

裁量トレードの方が、圧倒的に大きな金額を得ています。これを、獲得pipsで表現してみましょう。

  • リピート系FX:200pips(50pips×4ポジション)
  • 裁量トレード:200pips(200pips×1ポジション)

全く同じになりました。獲得pipsで見ると差がないので、どちらも同程度に有効に見えます。

なお、リピート系FXは、繰り返し売買します。一方、裁量トレードは、トレードチャンスをじっくり待って取引します。すると、獲得pipsで比較すると、リピート系FXの圧勝になりやすいです。

現実には、リピート系FXが裁量トレードよりも圧倒的に有利ということはありません。注意が必要です。

メリットを生かしたトレード

では、リピート系FXのメリットを生かしたトレード手法を考えてみましょう。ここでは、2つについてご案内します。

裁量トレードでは難しい方法です。

ぼんやりと相場を読む

裁量トレードの場合、取引開始位置と決済位置を明確に決めてから取引します。それをやめて、ぼんやりと考えます。

  • 全体として、これからは円安になりそうだ
  • 今後半年は、レンジになりそうだ

こんな具合です。この相場判断だと、裁量トレードの取引は難しいです。しかし、リピート系FXなら、可能です。特定の為替レート(点)でなく、範囲(面)で検討できるのが、メリットです。

相場を読まない

もう一つの手法は、相場を読まないことです。すなわち、為替レートがどう動いてもOKな状態にします。

ゆったり為替の公開トレードは、トライオートFXで豪ドル円を繰り返し売買してきました。買い注文の範囲は、55円~84.8円です。巨大です。

下の長期チャートをご覧いただきますと分かりますが、歴史的な円安部分を除いて、値動きの多くをカバーしています(赤枠部分)。

【関連記事】トライオートFX【リアルトレード】

 

豪ドル円の長期チャート

こうなると、波乱相場が起きても問題ありません。むしろ、歓迎です。利食いを繰り返してくれます。

公開トレードでは、利食いを繰り返して証拠金が増えた結果、豪ドル円=40円台前半になっても問題ないという状態になりました。

なお、豪ドル円が30円になったらどうなる?ですが、そのときは、さすがに損切りになるのでは?と思います。

豪ドル円=1円になってもOKというほど利食いを繰り返せば、決して損しないトレードとなります。しかし、それが実現するには、長い時間がかかるでしょう。

リスクが実現する可能性はどれくらいか?を考えながらトレードすることになります。

(過去の値動きを考慮すれば、豪ドル円=30円は想定しづらいのでは?と思います。)

リピート系FXの種類

では、各FX業者が提供しているリピート系FXを確認しましょう。当ブログで参考記事がある場合は、その記事もご案内します。

トラリピ(トラップ・リピート・イフダン)

FX業者:マネースクエア(M2J)

リピート系FXの大御所から紹介しましょう。やはり、トラリピでしょう。最も柔軟性が高く、また、取引設定が容易でもあります。

スプレッドやスワップポイントが他社に比べてやや厳しいですが、超長期で取引するならば誤差の範囲として無視できるでしょう。

本気のトラリピ運用

リピート系注文(トラリピなど)に出会って15年以上すぎました。この間、インターネットを眺めていると、「いつものパターン」が繰り返されてきたように見えます。 いつものパターンとは、以下の通りです。 長期 ...

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みんなのリピート注文

FX業者:トレイダーズ証券

みんなのリピート注文は、リピート系FXに参入したツールとしては最後発組です。そこで、「圧倒的に簡単に取引できる」ことを重視した作りになっています。

【関連記事】みんなのリピート注文の特徴・メリット

トライオートFX

FX業者:インヴァスト証券

極めて高い柔軟性を持ったツールです。

ゆったり為替はこの高い柔軟性と狭いスプレッドがお気に入りで、永遠の利食いを狙った公開トレードを実行してきました。

ループイフダン

FX業者:アイネット証券

簡単に取引できることが売りのリピート系FXです。

サービス開始当初は4通貨ペアのみでした。しかし、現在では10を超える通貨ペアで取引できるようになり、利便性が大幅に向上しました。

連続予約注文

FX業者:マネーパートナーズ

スプレッドにおいて他社の追随を許さない、最狭スプレッドのリピート系FXです。

というのは、マネーパートナーズの狭いスプレッドをそのまま使えるからです。また、取引手数料も不要です。柔軟性も高いので、手数料を特に気にするユーザーにとって使い勝手が良いでしょう。

iサイクル2取引

FX業者:外為オンライン

iサイクル2取引は、相場の動きに合わせて取引範囲を徐々に動かしていくことに特徴があります。

基本的にインジケーターを使わないトレード手法です。MACDなどのシグナルを参照して自動売買するツールもあります。

トラッキングトレード

FX業者:FXブロードネット

トラッキングトレードは、iサイクル注文と基本的に同じ商品です。しかし、スプレッドはトラッキングトレードの方が狭いです。

そこで、より狭いスプレッドで取引したい場合は、トラッキングトレードを選ぶことになるでしょう。

オートレール

FX業者:マネックス証券

他のリピート系FXは、全て「逆張り」の取引手法です。一方、オートレールは「順張り」のツールであることが最大の特徴です。

よって、大きなトレンドが発生するときに大きな利食いを期待できます。

手動

FX業者:どのFX業者でも可

意外に見逃せないのが、手動の注文です。一般的には「手動トラリピ」と言われているようです。

手動なので、通貨ペア等の制限を全く受けません。自分のお気に入りのFX業者で取引できるのが魅力です。ゆったり為替もしばしば採用しています。

 

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