ゆったり為替は、いつも成行で取引を開始します。指値や逆指値を使うことは滅多にありません。
そんな中、直近のトレードでIFDOCO(IFO)を使う機会がありました。そこで、IFO注文を簡潔に確認しつつ、実際のトレードの様子を確認しましょう。
IFDOCO(IFO)注文とは
IFDOCO(イフダン・オーシーオー)とは、IFDとOCO注文の組み合わせです。IFO(アイエフオー)と呼ぶこともあります。IFOは、IFDOCOと同じ意味です。
下の図で確認しましょう。左側の実線は、為替レートの動きです。ただ今、「現在値」のところにいます。
ここで、予想しました。「為替レートは下落した後、反転上昇するだろう」と。そこで、IFDでも良いのですが、IFDOCO注文を使います。
IFDOCOなら、利食いと損切りの決済注文を同時に発注できます。
図中、IFDと書いてある部分の赤丸で、新規に買います。そして、反転上昇した後の為替レート(OCO-1)で利食いします。見込みが外れた場合に備えて、逆指値(OCO-2)も発注します。
発注後、期待通りに為替レートが下落したとしましょう。
すると、IFDが新規に約定するとともに、OCOで決済注文が実際に発注されます(最初にIFDで約定しない間は、OCO注文は保留状態です)。
新規約定してから期待通りに為替レートが上昇したら、OCO-1で利食いです。同時に、逆指値注文であるOCO-2は取り消しになります。
このように、最初の発注で、いくつもの内容の注文を同時にできるのが特徴です。
成行で取引を開始する理由
なお、ゆったり為替の裁量トレードでは、取引開始時、ほぼ成行だけを使っています。
理由は、ゆったり為替のトレード手法にあります。ゆったり為替がメインとして使うのは週足チャートです。さらに、日足と月足を使います。
下のリンクは、ゆったり為替のトレード手法の1つをご案内したものです。
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上のリンク先記事では、日足・週足・月足を同じ価値として扱っています。実際には、週足を中心に見ることが多いです。
- 週足や月足で、トレード可否を決定
- 日足で、取引開始タイミングを確認
上のような感じなのですが、月足をメインにすると、トレード回数がとても少なくなってしまいます。というわけで、週足が重要です。
この場合、取引開始時に指値や逆指値を使う必要が、ほとんどありません。
朝、チャートをチェックします。そのときに取引可能と思えば、売買します。それで十分です。
成行でないとストレスになることも
指値や逆指値で新規発注する場合、約定するまでの値動きがゆったり為替の想定と異なると、ストレスになります。
あるとき、為替レートが、ある値動きをすると期待したとしましょう。そこで、IFDOCOなどで発注します。
ところが、為替レートが期待と異なる値動きをしたうえで新規約定すると、その後の対応に困る場合があります。そうなるのが嫌です。
すなわち、自然と、成行で新規取引することになります。
成行なら、自分が取引したいときだけ売買できます。トレードチャンスを逃す可能性もあるのですが、週足をメインとしていますので、あまり大きな問題になりません。
ちなみに、決済はOCO注文を多用しています。OCOで発注したうえで、相場の様子を見ながら必要に応じて成行決済しています。
超長期保有の場合は、指値も逆指値も使いません。適当に決済します。
トレード実戦例
そんな感じのゆったり為替ですが、本日(2020年1月6日)のトレードで、IFDOCO注文を使う機会に遭遇しました。1万円を100万円にするチャレンジのトレードでの話です。
下のチャートは、下のリンク先記事で使用した週足チャートです(セントラル短資FXから引用)。
ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)=1.600くらいに、ちょっとした下値支持線を確認できます。そして、先週のローソク足(一番右)の形状は、上向きのピンバーです。
そこで、EUR/AUDを買うことにしました。
ところが、月曜日になってみると、窓ができていることに気付きました。下は、1時間足です。矢印部分の窓は、下落示唆です。すなわち、買うことができません。
窓は下落示唆ですが、月足・週足・日足では上昇示唆です。
- 月足:上昇示唆
- 週足:上昇示唆
- 日足:上昇示唆
- 窓:下落示唆
さて、どうしようか…という感じです。窓は確率が高いので、無視できません。
そこで、時間軸を考えます。窓は時間軸としては短いです。月曜日のうちに埋まる可能性が高いと考えました。
窓が埋まった後は、月足・週足・日足の示唆に従うはずというわけで、IFDOCO注文の発動です。窓が埋まったところで買うとともに、決済注文を発注します。
- 買値:1.60555
- 決済指値:3分割して利食い
- 決済逆指値:1.59600
結果としては、成功だったと言えそうです。
無事に、ユーロ/豪ドル=1.60555で買えました。そして、1.6100をしっかり上回ったところでトレールしました。すなわち、逆指値注文を1.60555よりも上に移動しました。
これで、今後の値動きに関わらず、損はありません。あとは、どこまで上昇してくれるか?です(この記事を書いている時点では、まだ決済していません)。
利食いできる方がもちろん良いです。しかし、このトレードが期待通りに利食いできるかどうかというのは、重要ではありません。
自分の感情の変化に惑わされず、プラン通りに淡々とトレードすることが大切です。
トレード結果(2020年1月7日追記)
その後の様子ですが、利食いで決済しました。下は、日足です。取引後、一気の上昇が2日連続し、目標値に到達しました。
これほどしっかりと上昇する相場は珍しいと思いますが、良い結果でした。
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