数十年以上の長期チャートを表示できるFX業者

ゆったり為替は40年～50年チャートを基本としていて、従来、この話をすると誰もがドン引きしていました。どのFX業者もそんな長期チャートを表示できませんでしたし、あまりに長期です。

というわけで私は異端児だったのですが、近年、数十年以上のチャートを表示できるFX業者が増えてきました。

また、今年は超長期チャートに関する質問を複数回いただきましたので、世の中の流れが変わってきたのかもしれません。そこで、長期間表示できるFX業者を紹介します。

長期チャートを見たいなら

FX業者のうち、数十年以上の長期チャートを表示できる例を紹介します。FX業者によって表示可能範囲が異なりますから、通貨ペアごとに何年から表示できるのか表にしました。

円を含む通貨ペア

下の表の通り、米ドル円の長期チャートはDMMFXが有力で、1976年以降のチャートを表示できます。1976年は現行の外国為替制度が正式に採用された年です。

FX業者名	米ドル円	ユーロ円	ポンド円	豪ドル円
DMMFX	1976	1999	1976	1987
セントラル短資FX	1997	1997	1997	1997
トラリピ	1990	1990	1990	1990
ループイフダン	1995	1995	1995	1995
FXプライムbyGMO	1991	1992	1993	1992
マネーパートナーズ	1992	1992	2000	2000

ちなみに、ゆったり為替は長期チャートを好むとはいえ、円を含む通貨ペアについては1990年代前半からの表示でも十分です。

下の米ドル円のチャートは1976年以降で表示しており、チャート中ほどの縦線は1991年1月です。バブル崩壊前後でチャート形状が大きく異なっており、1980年代の200円台を表示させてもあまり使い道がありません。

よって、バブル崩壊以降を表示できればOKですので、トラリピ（M2J）やFXプライムbyGMOも有力候補になります。

チャート引用：DMMFX

円を含まない通貨ペア

円を含まない通貨ペアの場合は、DMMFX・セントラル短資FX・トラリピ（M2J）あたりが有力です。

FX業者名	ユーロ米ドル	ポンド米ドル	豪ドル米ドル	ポンド豪ドル
DMMFX	1999	1975	1987	1992
セントラル短資FX	1997	1997	1997	1984
トラリピ	1990	2000	1973	取扱なし
ループイフダン	1995	1995	1995	2006
FXプライムbyGMO	1996	1990	1991	1996
マネーパートナーズ	1999	2004	2009	2009

マイナー通貨ペアの場合

マイナー通貨ペアの場合、どのFX業者も超長期の表示ができません。その場合は、各国中央銀行のホームページからデータを取得し、エクセルでチャートを作ります。下は豪ドルNZドルの長期チャートで、データはニュージーランド準備銀行から持ってきています。

こうしなければチャートを取得できないということは、この通貨ペアの需要が小さいという意味でもあります。すなわち、大波乱が起きる場合にスプレッドが極端に開いたり、一時的に取引停止になったりする可能性があります。

そこで、マイナー通貨ペアで取引する場合は、投入資金を控えめにしてリスクに備える必要があります。

いろんな通貨ペアの長期チャートが欲しい

各国中央銀行のホームページはデータが豊富な一方、各サイトを探検するのは面倒くさいです。もっと簡単にマイナー通貨ペアの長期チャートが欲しい場合、下のリンク先サイトが有効です。

【リンク】Pacific Exhange Rate Service

例えば、下はアルゼンチンペソ/円の長期チャートです。何回もデフォルトしまくりのアルゼンチンの通貨は欲しくないよね～と思いつつも、チャートを見たいという需要はあるかもしれません。

このツールの使い方解説は省略しますので、皆様で確認をお願いします。解説希望！という場合は、下のツイートのリプライでご連絡ください。要望が5件以上届いたら書こうかなと思います。解説記事を書くのは大変なので、需要を確認してからにしたい…。

今年は超長期チャート（20年～30年超）を表示できるFX業者を教えてほしいという依頼を何件かもらいました。
時代は変わってきた模様。従来、ゆったり為替の考え方は超異端で、FX業者の営業社員にも理解してもらえず批判されたことも。https://t.co/Lpp30602dv

— ゆったり為替 (@yuttarifx) December 25, 2022