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FXで勝つ人と負ける人

FXで損する仕組み【FXが難しい理由】

2019年2月19日

いつの世も、相場で大儲けする人もいれば、大きく損する人もいるようです。そして、損する人が圧倒的に多いです。

チャートは手書きで売買手数料が今よりもずっと高かった時も、コンピュータが瞬時に様々なチャートを描き、手数料が極めて小さくなった現在でも、同じです。

なぜそうなるのか、その仕組みを考えてみます。

損する人が多数になる仕組み

FXの場合、全員勝つということはあり得ないです。

まず、FXは、通貨の交換です。交換そのものは価値を生み出しません。スワップポイントも、売買する人の間の金利調整に過ぎません。

そして、取引する度に、FX会社はスプレッドという名の手数料を徴収し、スワップポイントからも少しの手数料を徴収します。

この交換において、上手に立ち回れる人が多くの利益を得ます。誰かが利益を得るとすると、その分、誰かが支払う必要があります。FX会社の収益も、誰かが支払う必要があります。

では、誰が支払っているのでしょうか。それは、FXで負けた人です。

相場で勝てる人が大儲けすればするほど、負ける人はたくさんのお金を支払います。

しかし、個人がFXに投入できるお金は有限ですから、耐えきれないほどの損になったら、その人はFXを止めます。そして、次の誰かが損を負担します。この繰り返し。

要するに、トレード技術がどうのこうのという前に、勝つ人とFX会社がごっそりとお金を回収してしまい、負けた人はそのお金を負担しています。

これが、大勢が損する仕組みと言えるでしょう。

損する仕組み

  • FXで勝った人の利益は、損した人が支払う
  • FX会社の収益は、損した人が支払う(勝った人も払いますが)

こう考えると、トレードする人は、プロ野球選手と同じような感じかもしれません。

どちらかのチームが勝てば、もう一方は負けます。活躍した人の年俸は上がりますが、そうでなければ下がりますし、契約更新さえできないかもしれません。

野球理論は年々進化し、練習器具も改善されます。しかし、一方が勝てば、もう一方は負けます。この構図は変わりません。

そう考えると、FXは厳しい世界です。軽い気持ちで取引して勝てないのは、むしろ当然なのかもしれません。

FXで負ける仕組み【心理面】

なんだかんだ言っても、為替レートは上昇するか下落するかのいずれかです。とても単純です。しかし、勝てない。なぜか。心理面から考察します。

ほとんどの人は、こんな感じで教育を受けて、成長するでしょう。

幼稚園(保育園)
→ 小学校
→ 中学校
→ 高等学校
(→ 大学や専門学校)

さらには、就職してからも、よりよく仕事ができるように毎日が勉強ですし、資格試験を受験して資格を得ることもあるでしょう。

すなわち、長年にわたって教育訓練を受けて働けるようになり、その後も仕事という勉強を続けるわけです。

しかし、FXを始めるための条件は簡単です。

FXを始めるための条件:
・お金があること

お金さえあれば、FXを始めることができます。勉強は必要ありません。

給料をもらったり自営業で稼ぐために、長い年月をかけて教育を受けて苦しい経験もしながら成長していくのに、FXは何もしなくても取引可能です。

しかも、上がるか下がるかの2択で簡単そうに見えます。

そしてトレードを始めると、厳しい世界ですから、多くの人が勝てません。これが、FXのトレードで負ける仕組みの一つです。

要するに、「相場を甘く見ている」という心理面の仕組みです。

参考にすべきものが分からない

「では、勉強しよう」と思っても、何を参考にして良いか分かりません。

勝っている(と思われる)人のサイトやブログを見ても、トレード方法を完全公開しているわけではないです。

その人は本当は負けているかもしれません。インターネットには、何でも自由に書けますから。

では、FXの先生を探そうと思っても、そんな人はなかなかいません。ウェブで探せる先生は本当に信用できるでしょうか。

そう考えると、なかなか先に進めないかもしれません。

どれを信用すればよいのか。この点では、大学受験のほうが楽です。大学受験は、テキストに書いてあることが本当かウソかを疑う必要がありません。

先生はウソを言っているかも?と思う必要もありません。しかし、FXの場合は、疑うところから始めなければなりません。

FXで勝てない人の特徴

ゆったり為替が経験した限りの内容ですが、どうしても勝てない人の特徴を書いてみます。勝てない人の大きな特徴は、二つです。

ただし、勝てない人全員がこれに当てはまる、というわけではありません。また、勝てる人について、この2つの特徴は全く当てはまりません。

特徴1:できない理由を言う

  • 今日は残業で疲れたから、トレードができなかった。
  • 風邪で体調が悪かったから、トレードの調子も出なかった。
  • とにかく忙しいから、FXの勉強をする時間もない。
  • 今はお金がない。
  • プロでも負けることがあるのに、素人の自分が勝てるはずがない。
  • やる気はある。

FXに限らず、できない理由を言う人で成功した人はいないでしょう。成功していない人で、できない理由を言う人は大勢います。

「やる気はある」という人も、勝っていないように思います。やる気はあってもやっていなければ、やる気がないのと同じです。

特徴2:負けた理由を誰かのせいにする

  • △△証券の☆☆さんがテレビで言っていた通りにやったのに負けた。あいつは使えない。
  • 調子がよかったのに、要人が変な発言をして為替レートが動いて損した。あの要人が悪い。
  • あの本の通りにトレードしたのに負けた。あの本は詐欺だ。
  • せっかく買おうと思っていたのに、変なことを言うやつがいて買えなかった。あいつが悪い。

どんな理由があろうとも、トレードをする・しないを決断するのは自分です。誰かが自分に、トレードするように強要したわけではありません。

負けた理由を他人のせいにしていると、負けた本当の理由を考えることができません。いつも他人のせいであり、自分のせいではないというのですから。

それでは、いつまでたっても同じ失敗を繰り返します。負けた理由を他人のせいにしているのに勝っている人を、見たことがありません。

ゆったり為替の知り合いにそういう人がいない、というだけかもしれませんが。

損する人のトレードパターン

トラリピで有名なM2J(マネースクエア)。

2010年の資料になりますが、同社が、顧客の8年間にわたる取引データを調べた結果、損する投資家のパターンが分かったと公表しています。

下は、該当部分を抜き出したものです。

マネースクエア

損するパターン4つ

上の画像にあります通り、損するパターンは下の4つです。

  • ログイン時間が長い
  • 成行注文が多い
  • 取引ごとに注文量がまちまち
  • 指値の修正や取消が多い

その一方で、「利益を出している投資家のパターンに決まったものが存在しない」ことも明らかにしています。

世の中には、トレードで稼いでいる(と思われる)人が大勢います。そして、それぞれが異なる手法を使っています。特定の勝ちパターンが存在しないことは納得できます。

負けパターンの考察

それでは、マネースクエアが明らかにした負けパターンについて、一つずつ考察していきましょう。

ログイン時間が長い

ログイン時間の長さについては、マネースクエアの特徴を考慮する必要がありそうです。

マネースクエアの主力商品は、トラリピです。顧客の過半数がトラリピを使っていると予想できます。そして、トラリピは、いったん取引を開始すれば、基本的に放置が可能です。

自動売買してくれるからです。

その状況でログイン時間が長いというのは、どういうことでしょうか。

例えば、取引開始後に、状況を確認するためにログインしている可能性があります。そして、含み損が意外に多くて考えているうちに、ログイン時間が長くなるというパターンです。

この場合は、負けパターンです。

トラリピは、最初の設定が全てと言っても良いくらいに、初期設定が重要です。取引後に迷うようでは、好成績を期待するのは難しそうです。

マネースクエア以外のFX口座

なお、マネースクエア以外のFX口座の場合、ログイン時間が長いことが負けパターンになるかどうか、わかりません。

例えば、デイトレードやスキャルピングを好む顧客が中心のFX口座だったら、顧客のログイン時間は長めになるでしょう。

よって、顧客属性を考える必要がありそうです。

成行注文が多い

これも、注意が必要でしょう。

デイトレードやスキャルピングを好む顧客が多い場合、エントリーは成行注文が多くなる可能性があります。

ゆったり為替は長期トレードを好みますが、裁量トレードのエントリーでは、ほぼ成行注文だけ使います。その反対に、決済はほとんどOCO注文です。

よって、取引開始時と終了時で区別した調査だったら、もう少し何か分析できそうです。

ただ、マネースクエアの顧客に限っていえば、成行注文が多い顧客は負けパターンに陥っているそうです。

取引ごとに注文量がまちまち

取引ごとの注文量が異なるというのは、意図したものかどうかによって評価が変わります。

ボラティリティ(価格変動率)が大きいとき、損失を限定的にするために取引数量を調整するのは、必要なことでしょう。この場合、取引ごとに注文数量が異なっても、問題ありません。

一方、直感で「今は大勝ちできる!」と思って大きく取引するのは、ダメでしょう。

予想が外れてしまうとき、大損になる可能性があるからです。

指値の修正や取消が多い

修正や取消が多いのは、迷っているということでしょう。

迷っていて、方針を決めないまま発注したけれど、迷っているので指値を変えてしまうパターンに見えます。

この場合、トレード方針が決まっていないので、以下のパターンになりやすいと予想できます。

含み益があるとき:
・含み益が消えてしまうのが怖くて、小さい利幅で利食いする。
含み損があるとき:
・含み損が現実の損になったら困るので、逆指値注文を取り消してしまう。

この場合は、「利小損大」となります。いつもこのパターンというわけではないでしょうが、このような例だと負けやすくなります。

まとめ:トレード方針を固めてから取引開始

こうしてみますと、トレード方針を固めてから取引を始めることが重要だと予想できます。

トレードを方針が固まれば、その方針に従うだけです。迷う必要はありません。方針があるのに迷ってしまう場合は、それは方針になっていません。案の状態です。

そして、自己資金量、損切りになる場合の損失額などもしっかり計算して、取引を始めます。

後は、相場がどのように動こうともガマンして、決済まで進みます。こうすれば、マネースクエアが発表した負けパターンにならずに取引できそうです。

FXが難しい理由

以上は、概念的な話でした。次に、具体的な話に進みます。ゆったり為替は珍しい状況にありました。

  • スキャルピングを勉強しつつ…
  • 中長期のトレード手法を指導

同じFXではありますが、短期では指導を受け、中長期では指導してきました。全く正反対です。すなわち、FXの難しさを両面から把握できます。

そこで、指導している立場と、勉強している立場から、FXの難しさを考察します。

中長期トレードは、難しいと感じない

ゆったり為替が中長期トレードを難しいと感じないのは、自然なことです。なぜなら、中長期トレードで資金を増やせるからです。

中長期トレードの授業

過去記事「FX攻略.comスタッフに授業実施中」でご案内しました通り、FX攻略.comのスタッフにトレードの授業をしてきました。

FX攻略.comスタッフに授業実施中

FX雑誌『FX攻略.com』の編集後記に書いてありますが、ただ今、FX攻略.comスタッフの上岸さんに授業をしています。 その内容を、少しご案内します。 トレード手法の授業ではない ゆったり為替が授業 ...

続きを見る

その記事を公開したのは、2018年9月下旬です。

ゆったり為替のトレード手法を公開しつつ、資金管理等も指導します。手法は、とても簡単だと思います。補助線を1本~2本と、ローソク足だけ使います。インジケーターは不要です。

客観的に見ても、簡単でしょう。

しかし、簡単だと思えるのは、ゆったり為替がその手法を使いこなせるからです。

トレード記録を見せてもらうと、随分と難しい状況で取引しているなあという場面があります。逆に、なぜこの場面で取引しないのだろう?というときもあります。

後からチャートを見ると、確かに簡単な場面であり、チャートの示唆通りにトレードすれば利食いできた(しかし、取引していないから利食いできない)という場面が複数あります。

ある時、これは鉄板の場面でしょう!というわけで、「取引しましたか?」と尋ねると、「いいえ」と返ってきたことがありました。

私は取引していますよ…と告げると、彼もエントリーしました。結果、ゆったり為替は利食いし、彼は損切りでした。

週足トレードで、最大で1,000pips級を狙ったトレードでした。結局、うまくやっても250pipsくらいの利幅という内容でした。しかし、結果は利食いと損切りで明暗が分かれました。

これは、どういうことでしょうか。

スキャルピングは、ひどく難しい

逆に、ゆったり為替が勉強してきたスキャルピングは、ひどく難しいと感じます。思い通りに利食いできないので、私に手法を教えてくれたスキャルピング名人に、喝を入れてもらいました。

その名人は、ゆったり為替に喝を入れながら40pips以上を獲得しました。

月にどれくらい利食いするのかを聞くと、「月間で1,000pipsに届かないくらい」という回答でした。

月間ゼロ近辺で四苦八苦してきたゆったり為替とは、文字通り桁違いの成績です。

中長期トレードを教えているゆったり為替と同じ事が、彼に起きているかもしれません。すなわち、「ずいぶん難しいところで取引を始めるなあ…」「えっ?ここでエントリーしていないの?」という感想です。

技術的には、スキャルピングの方が圧倒的に難しいでしょう。インジケーターはいくつもありますし、1分足で取引しますから瞬時の判断が必要です。

しかし、手法そのものの難易度にかかわらず、同じことが起きています。これはどういうことでしょうか。

FXの難しさを、いくつかの視点から考察します。

トレード手法の難易度

ゆったり為替の手法は、客観的に見て簡単なはずです。そして、スキャルピング名人の手法は、難しいはずです。ゆったり為替の手法は、以下の通りです。

  • ローソク足と補助線1本~2本のみ使う
  • インジケーターなし
  • 瞬発力不要
  • じっくり考えてから取引できる

一方、スキャルピング名人の手法は、以下の通りです。

  • インジケーターがいくつもある
  • インジケーターを同時に分析する
  • 1分足なので、瞬時の判断が必要

しかし、これらの対照的な手法で苦戦している生徒2人は、同じ状態に陥っています。このため、手法の難易度は、トレードが難しいことと直接の因果関係はないように思います。

資金管理

資金管理は、いずれの場合もバッチリOKです。FX攻略.comのスタッフは、ゆったり為替が公開した資金管理通りにトレードしています。

このため、苦戦中ですが、ダメージはわずかです。トレード成績が改善すれば、ほどなくして回復可能な損失額です。

ゆったり為替も、同様です。1回1万通貨を基準にして取引しています。1分足スキャルピングなので、1回の取引で大負けしても1,000円くらいです。

トレード成績が改善すれば、サクッと挽回可能な損失額です。

よって、資金管理の視点では、FXが難しい理由は見えてこないです。

経験

トレードで勝てる人と勝てない人の違いで、圧倒的に異なるのは、経験値です。

スキャルピング名人も、ゆったり為替も、だれかに教えてもらって習得した方法ではありません。バックテストを繰り返し、損失を繰り返して身に着けた方法です。

その結果、「これならイケる」という方法を身に着けています。

トレード手法を公開する際は、「これならイケる」という部分を公開します。「これはダメよ」という場合も公開しますが、すべてのダメパターンを公開することはできません。

為替レートの値動きは千変万化しますから、すべてのパターンについて確認するのは不可能だからです。

実際にチャートを眺めて初めて、「あ、これはダメだな」「これはイケるな」というのが分かります。

これを一言で書くなら、経験値です。

よって、教えてもらっても利食いできない状態が続くとき、それは負けパターンを習得しているということになります。

途中であきらめたら、そこで終わりです。勝ちパターンを覚えつつ、勝ちパターンと似ている負けパターンを経験値として蓄積していけば、いつの日か成功できるのでは?と考えています。

この経験値の不足が、FXは難しいと感じる理由の一つだと思います。

性格も重要

また、トレードする人の性格も重要です。ゆったり為替は、次のスタイルが好きです。

  • 瞬時に判断を要する方法は嫌だ
  • 可能なら、放置で勝手に利食いしてほしい
  • チャートを長時間眺めたくない

スキャルピングをするには、全く向いていません。スキャルピングをするなら、瞬発力が必要です。チャートを長時間眺めることも必要です。勝手に利食いしてくれません。

ゆったり為替の性格を考えると、スキャルピングで勝てるようになる素養がありません。

その状況でありながら、スキャルピングに取り組んでいます。理由は単純で、「スキャルピングで勝ちたいから」です(しかし、性格が合わず、結局は撤退しました)。

FXが難しい理由のまとめ

以上の考察を踏まえますと、FXが難しい理由は2点になりそうです。

  • 勝ちパターンと負けパターンを数多く知るのに時間がかかる
  • トレードする人の性格

適当に買ってみたら、相場がなぜか急上昇して勝っちゃった!というトレードを経験した人もいることでしょう。しかし、そのようなトレードは、繰り返し継続できないです。

継続して勝ち続けられるようになって初めて、FXで勝てるようになったといえるでしょう。

なお、上の2つのうち、「性格」は、やってみないと分かりません。取り組んでみて初めて、自分はスキャルピング向きかどうか分かります。

そこで、興味を持ったらやってみるという姿勢が大切です。

 

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