FXの基礎

資金管理の方法:レバレッジで管理するか、含み損で管理するか

FXにおいて、資金管理は重要な項目です。

そして、資金管理の方法はいくつかあるでしょう。代表的なのはレバレッジです。

しかし、レバレッジで管理する方法は、相場の急落時に機能しづらい面があります。その理由を考察しましょう。

ゆったり為替は、レバレッジで資金管理をしません。

レバレッジによる資金管理方法

例えば、入金額が100万円だとします。そして、取引額は200万円だとします。この場合、レバレッジは2倍となります。

例:
米ドル円=110円で1万通貨買うと、取引額は110万円です。55万円を入金していたら、レバレッジは2倍です。

レバレッジ1倍なら超安全圏、2倍でも安全、5倍だとどうかな…そんな風に管理するのが一般的だと思います。

大きなデメリット

この方法のメリットは、簡単にできることです。難しいことを勉強しなくても分かります。

ところが、大きなデメリットがあります。それは、含み損を明示的に考慮していないことです。

上の例で、米ドル円のポジションを持ちました。そして、円高になったとしましょう。レバレッジ2倍ですから、余裕なはずです。

しかし、多くの人は、心穏やかに過ごすことはできないでしょう。焦って損失を計上する姿が見えてきます。

増える含み損の恐怖

米ドル円の為替レートと、含み損の推移を列挙します。

米ドル円=108円:含み損2万円
米ドル円=106円:含み損4万円
米ドル円=104円:含み損6万円
(以下、続く…)

ブログ記事で数字を書くだけでは、この恐怖感が伝わりません。

実際にポジションを持っていて、長期保有でスワップポイントも狙っています。円安になって、大きく利食いするのが目的です。

この状況で、円高になりました。含み損です。

含み損は、急激に増えたり、ジワジワ増えたりします。FX口座を見ますと、損失が赤く表示されているのが分かります。

口座を確認するたびに、ジワジワと増える含み損。この恐怖が分かる人は多いはず。

米ドル円の値動き

下は、米ドル円の日足チャートです(DMMFXから引用)。やや右肩上がりのレンジが続いた後、大きく円安になりました(矢印)。ここだ!と考えて買ったとします。

レバレッジは2倍ですから、安全です。

米ドル円のチャート

ところが、新型コロナウイルス問題の影響を受けて、一気に円高になりました。悲惨です。

今まで、1日あたり60銭くらいの値動きで推移してきたのに、いきなり、1日あたり100銭を余裕で超える円高です。

世の中は騒然としています。各種イベントが中止され、学校も休校。マスコミも大騒ぎ。そして、自分の口座を確認すると、含み損が一気に増えています。

この調子で、米ドル円=100円になったら、含み損はいくらになるでしょう?

そもそも、強制ロスカットになる為替レートを、把握していません。どこまで円高になったら強制ロスカットになるか、分からない…恐怖でしかありません。

この値動きと含み損増加で、余裕でいられる人は多くないでしょう。特に、レバレッジを資金管理の基準にしている場合です。

含み損を基準にする資金管理

資金管理には、レバレッジでなく、必要な証拠金と含み損を基準にする方法もあります。

ゆったり為替は、常にこの方法を使っています。例えば、当ブログで実行中の、豪ドル円のリピート系注文です(結果を公開中)。

レバレッジが何倍かというのは、知りません。レバレッジの数字は、必要ないからです。

必要なのは、以下の数字です。

  • どこまで円高になったら、含み損はいくらになるか
  • どの為替レートになったら、強制ロスカットになるか
  • 強制ロスカットになったら、実現損はいくらになるか

重要なのは、「為替レートがどこまで円高になったら、含み損はいくらになるか(買いの場合)?」をあらかじめ把握しているという点です。

あらかじめ知っていると、ストレスを緩和できる

どこまで円高になったら、いくらの含み損になるか。これを知っていたとしても、含み損はストレスです。面白くありません。

しかし、取引開始前に、既に確認した数字です。よって、「残念だけれど、事前のシミュレーションが実現しちゃったねえ…」という感じで過ごせます。

焦ることはありません。どこまで円高になれば強制ロスカットになるのか、既に知っています。

強制ロスカット水準(または損切り注文)が近くになった!というところまで来たら、以下の選択肢があります。

  • そのまま放置(反転に期待)
  • ポジションの一部を損切り(証拠金に余裕を持たせるため)
  • 証拠金を追加投入
取引する前に考える

ちなみに、これらの選択肢は、取引を開始する前に考えておきます。

含み損が膨らんで強制ロスカットが近くなってから考えても、適切な結論を出せるとは思えません。

そして、取引前にこれらの選択肢を考えていると、気づくでしょう。「この含み損が出る時点で、自分は冷静でいられるだろか」と。

耐えられないなと思う場合、それは取引数量が大きすぎるということです。そこで、取引数量を小さくします。

リピート系注文ならば、1注文の取引数量を減らすというほかに、注文と注文の間の距離を広くするという案もあります(20銭ごとに買うという設定を、25銭ごとにしてみるなど)。

こうして、自分にとって不都合な為替レートが実現する場合を、事前に考察します。

その結果、悪い事態が実現してしまっても、比較的冷静に過ごせるようになります。

損切りになる場合、残念ですが、「仕方ないな」と冷静に受け入れることができます。

「資金管理表」で資金管理

ゆったり為替が読者の皆様にお届けしている「資金管理表」は、必要な証拠金と含み損に焦点を当てています。

レバレッジの表示欄はありません(不要だから)。

リピート系注文をする場合を想定して作っていますが、裁量トレードをする場合にも対応しています。

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