ノックアウトオプションについて記事を投稿していますので、使い勝手を確かめてみました。
IG証券とFOREX.comのどちらでも良いのですが、今回は新規口座開設キャンペーン狙いで、FOREX.comにしました。
ノックアウトオプションで売りトレード
では、どの通貨ペアを売買しようかな…というわけで、3月5日の朝、チャートをチェックしました。
すると、ユーロ米ドルが下向きかなあ?と考えました。下の日足チャートは、FOREX.comからの引用です。
このチャートだけ見ると、下落に見えません(おそらく)。月足・週足と経て日足を見ると、下落パターンに見えます。
では、スイングトレードで取引するか?ですが、いつもなら取引しません。と言いますのは、翌日3月6日は、米雇用統計の発表日だからです。
以前と違って、米雇用統計の結果で相場が荒れ狂うということは、ほとんどなくなりました。しかし、今でも重要指標であることに変わりはありません。
また、米国の緊急利下げがあって間もないですから、通常なら見送りです。
しかし、それではブログ記事が書けません。というわけで、デイトレードで取引することにしました(こんな理由で取引するのは、ダメです)。
発注画面
下は、取引直後の画面です(一部のみの表示です)。
上の画像は縮小されていて、少々見づらいです。そこで、下の画像で確認しましょう。売りの取引画面です。
画像中ほどにある赤枠1は、ノックアウトレベルです。すなわち、ここで指定した為替レートが実現すると、ロスカットします。
1.1150と出ていますが、選択肢は数多く準備されています。自分でノックアウトレベルを選択します。
赤枠2は、取引数量です。1ロットとは、1万通貨です。今回は、1万通貨で取引しました。
そして、赤枠3は、指値注文です。とりあえず、18.0pipsの利幅で利食いすることにしました(利食いすれば、1,937円の獲得です)。
なお、上の発注画面で、注意点が2つあります。
逆指値注文
一つ目は、逆指値注文です。ノックアウトレベルとどう違うのか?です。
- ノックアウトレベル:取引途中で変更できない、設定必須
- 逆指値注文:変更できる、設定不要
ノックアウトレベルは、取引開始後に変更できません。慎重に決めましょう。
仮に、買いで取引するとして、買値が100.00円でノックアウトレベルが95.00円だとしましょう。
この場合、逆指値注文は、買値とノックアウトレベルの間(100円と95円の間)で決めます。
ノックアウトレベルで損切りすればOKという場合は、逆指値注文の発注は不要です。
下落を買う
また、上の取引画面の下から3行目に、こんな表現があります。
これは、「売りのノックアウトオプション1万通貨を、価格18.1で買いました」という意味です。すなわち、下落になったらOKという取引です。
18.1というのは、オプション価格です。
FXに慣れ親しんでいると、オプション価格の考え方になじめないかもしれません。その場合は、為替レートに注目しましょう。
そうすれば、混乱しないで済みます。
発注直後のチャート画面
下は、発注直後のチャートです。チャート内に、線が3本引かれています。
上側は、ノックアウトレベル(ロスカット)です。真ん中は現在値、そして下側の線は利食い位置です。
取引結果
では、このトレードの結果は、どうなったでしょうか。下の通りです。
矢印1の部分で、下落しました。いい感じだ!と思ったのですが、上昇して損切りになりました(矢印2)。
今回は、トレードをした理由が不純(?)でした。
- とりあえず、取引を記事化したい
- キャッシュバックももらうぞ!
ブログ記事を書きたいから、という理由はダメでした。もっと純粋(?)に攻めないと。
取引に必要な金額
ちなみに、損失額は1,938円でした。この取引をするのに必要な金額は、1,938円です。1万通貨で取引したのに、です。
同じ効果を狙った取引を、FXで実行するとしましょう。すると、5万円くらい必要です。
- ノックアウトオプションのコスト:1,938円
- FXのコスト:5万円くらい
要するに、ノックアウトオプションは、取引に要する資金が極めて小さくて済みます。
FXの最大レバレッジは、25倍です。
一方、今回のノックアウトオプションの取引例ですと、投入した資金(1,938円)の600倍くらいの金額を取引したことになります。FXとは桁違いです。
今回の例ですと、1万円で取引したら5万通貨の売買ができて、さらに、お釣りが出る!ということになります。
ノックアウトオプションのデメリット
ノックアウトオプションのメリットばかり書くのは、良くないかもしれません。
そこで、FXと比べた場合の、ノックアウトオプションのデメリットを見てみましょう。おそらくは、スプレッドです。
米ドル円のスプレッドは、以下の通りです。
- IG証券:0.6銭
- FOREX.com:0.9銭
他のFX業者の米ドル円スプレッドと比べますと、広いです。
メリットの方が強烈
ゆったり為替の場合、スイングトレードからポジショントレードあたりを主戦場としています。この場合、スプレッドはほとんど無視できます。
利幅が100pips~数百pips以上なので、小数点以下の数字を注視する必要がないためです。
デイトレードの場合は、少々気になるかもしれません。この場合は、ノックアウトオプションのメリットと比較することになります。
メリットは、以下の通りです。
- 少ない資金で、FXよりも圧倒的に大きな取引額が可能
- ノックアウトレベルで、絶対にスリッページせずに約定する
デメリットは、以下の通りです。
- スプレッドがなあ…
どちらが優勢かと言えば、おそらくメリットの側です。ゆったり為替の取引例では、2,000円弱で1万通貨の取引をしました。
自己資金が少額の場合、これは圧倒的なメリットです。
また、デイトレードをしていて、スリッページに腹が立った経験はありませんか?いくらスプレッドが狭くても、スリッページがあったら、「実質スプレッド」は大変大きくなります。
ノックアウトオプションなら、ノックアウトレベルで確実に約定します。スリッページしません。
と言いましても、取引するたびに少額を入金するのは面倒です。10万円くらい入金して、1万通貨の取引を楽しめば良さそうです。
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