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FXで勝つ人と負ける人

なぜ「FXの強制ロスカットで借金」になるのか。その原因と回避方法

2019年11月6日

穏やかに見える相場でも、いきなり急変することがあります。そして、FXで借金を抱えてしまう、そんな人が多数出ることがあります。

そこで、なぜ借金になるのか、その後どうなるのか、絶対に借金にならない方法は何かなど、幅広く検討します。

なお、この記事で考察するのは、「レバレッジを低くしましょう」という話ではありません。FXの仕組みを元に、ロスカットを考察します。

ロスカットで借金になる人数・金額

最初に、FXで借金になる状況を確認しましょう。

FX会社の業界団体「金融先物取引業協会」では、ロスカットで未収金が発生した状況を、毎月公開しています。FX会社から見て未収金ですので、顧客から見れば借金になります。

長期的な推移を眺めると、借金になる人は毎年のように出ていることが分かります。

特に大きな金額・人数になった例を、いくつかご案内しましょう(個人のみ、法人除く)。

2015年1月15日:スイスショック
借金になった人数:1,137名
借金の金額:19億4,800万円
2019年1月3日:瞬間的かつ巨大な円高
借金になった人数:6,389名
借金の金額:8億800万円

ほんのわずかな時間で、何千人もの人が、一気に借金の世界に突き落とされました。金額もすさまじいです。

軽微な額で済んだ人もいるでしょうが、大きすぎる借金で首が回らなくなった人もいるかもしれません。

この借金19億4,800万円を1万円札で積み上げると、だいたい20mくらいになります。6階建てのマンションくらいの高さですから、大変な損失額だと分かります。

(下は、6階建てのマンションのイメージ図です。)

6階建てマンション

ちなみに、上の損失額は「口座残高を全て失ったうえで、上の借金になった」ことを意味します。すなわち、顧客の損失額は、上の集計値よりも大きいです。

例:

口座残高が100万円で、相場急変により200万円の借金になったとします。この場合、損失額は300万円です(上の数字は、借金となった200万円分だけの集計です)。

これは、あまりに厳しい状況です。

ロスカットでなぜ借金になるのか

では、相場の急変があると、なぜ借金になってしまうのでしょうか。

私たちは、あらかじめ証拠金を入金しています。また、強制ロスカットの制度があります。この仕組みが期待通りに機能すれば、借金になる前に損切りできるはずです。

借金を背負う人が出てしまう理由は、いくつかあります。

理由1:即座に強制ロスカットにならない

例えば、米ドル/円=100円で1万通貨買うとしましょう。この時、必要証拠金は4万円です。そこで、4万円を入金して取引しました。

取引後、為替レートが99.00円になったとしましょう。このとき、実質的な証拠金(=口座清算価値)は、3万円に減っています(1万円分は、含み損で減額です)。

すなわち、証拠金不足でロスカットになります。しかし、FX会社によっては、ロスカットまでに猶予があります。

「口座清算価値が必要証拠金の50%を割り込んだら、強制ロスカットしますよ」「翌日までに、証拠金を回復しておいてね」という具合です。

すなわち、FX会社によっては、一時的な実質レバレッジが50倍になってもOKということになります。

下は、この様子を絵にしたものです。

証拠金

含み損になると、その損した金額は証拠金から削られます。取引額そのものは、変化しません。すなわち、証拠金不足になります。

しかし、一定の不足ならOKだよ、というルールを採用しているFX会社があります(ちなみに、合法です)。

通常時の最大レバレッジはとても低いのに、いざという時には、実質的な最大レバレッジを大きくできます。これが、借金になる原因の一つです。

理由2:強制ロスカットの判定タイミング

また、強制ロスカットになる判定タイミングも、借金の原因の一つです。

例えば、「強制ロスカット水準になったら、即座に自動的に損切り」でなく、「強制ロスカットの判定は1分ごとに実施」などという場合です。

相場の波乱時、1分もあったら為替レートは大きく動きます。

特定の顧客が強制ロスカット水準になったことをFX会社が認識したときには、既に借金になるほどの損失を抱えている場合がある、ということです。

理由3:大きなスリッページが起きるとき

そして理由の3つ目は、大きなスリッページです。

例えば、レバレッジ20倍台で取引していて、あと少しでも損失が膨らんだら強制ロスカットになるとしましょう。

この時に、大波乱で巨大なスリッページが出たら、口座残高を全部失う上に借金になってしまうかもしれません。

ちなみに、上でご案内しました2015年1月15日の際には、驚異の1,000pips級のスリッページが発生した模様です。

この原因は、インターバンク市場で為替レートの提示が止まってしまい、FX会社は顧客に為替レートを提示できなくなったことにあります。

市場が為替レートを供給できるようになった時点で、為替レートがひどく飛んでいた、という状態です。

ルール変更で、ある程度対処可能

借金になってしまう理由3つのうち、理由1と理由2については、FX会社のルール変更で対応可能です。

すなわち、「口座清算価値が必要証拠金を下回ったら、即座に強制ロスカット」というルールの採用です。このルールを採用するだけで、借金になる原因の2つが消滅します。

しかし、理由3については、FX会社の努力ではどうしようもありません。相場を操作できないからです(操作できたら、大変な問題です)。

よって、借金になってしまう顧客数を抑制できても、完全にゼロにするのは困難でしょう。

借金の後、どうなる?

では、口座残高以上に損してしまった場合、どうなるでしょうか。

顧客が口座残高以上に損してしまったので、お金が不足した状態です。そこで(仕方なく)FX会社が一時的に資金を立て替えます。

そして、損した顧客に、お金を振り込むように要請します。借金の取り立てをするということですから、厳しい仕事です。

仮に、顧客が計上した借金の額が大きすぎると、FX会社は立て替えることができません。すなわち、資金不足で経営破綻です。

2015年1月のスイスショックの際には、顧客の借金が巨大すぎて、複数の海外FX会社が経営破綻しました。

強制ロスカットで借金になってしまうのは、FX会社にとっても顧客にとっても、辛いことです。

借金

絶対に借金にならない方法

では、高いレバレッジで取引しているときなどに、相場の急変で借金にならないようにするには、どうすれば良いでしょうか。

確実な方法を考察します。

心に訴えるのは、限界がある

ここで考えたいのは、確実な方法です。

「高レバレッジの取引は止めましょう」「低レバレッジで取引しましょう」という、顧客の心に訴える方法ではありません。

そのような助言は、高レバレッジが好みの人にとって、邪魔でしかありません。

また、大きすぎるスリッページが発生する場合には、高いレバレッジでなくても借金になる可能性があります。

そこで、「仕組みとして、絶対借金にならない」という方法が必要です。

絶対に借金にならない仕組みを持ったツール

では、相場の大激変があっても借金にならないツールをご案内します。「IG証券のノックアウトオプション」です。

名前から分かります通り、オプション取引です。よって、FXではありません。しかし、FXと同じ使用感で取引できます。

すなわち、特定の為替レートで売買を始めて、含み益が出たら利食い、含み損になったら損切りです。

あらかじめ決めた損切りレート(ノックアウト価格と呼びます)が実現すると、スリッページなく確実に損切りできます。なぜなら、そういうルールだからです。

資金効率も抜群

また、ノックアウトオプションは、FXと比べて資金効率も抜群です。

例えば、米ドル/円=100.00円で1万通貨買って、損切りを99.50円に設定する場合、FXだと45,000円以上の入金が必須です。

ところが、同じ効果を持つ取引でも、ノックアウトオプションなら5,200円くらいの資金で取引可能です。

下のグラフは、視覚的に分かるようにグラフ化したものです。同じ効果を狙った取引なのに、必要な資金量が全く異なることが分かります。

必要な資金の比較

「日本のFXは資金効率が悪くて、面白くないなあ」と感じている皆様にとって、この資金効率は極めて魅力的でしょう。

しかも、ノックアウト価格で損切りする場合、スリッページしません。すなわち、意図しない借金に陥る可能性はありません。

ノックアウトオプションは、従来のFXに比べて安全度が高く、かつ、資金効率も高いというサービスだと言えそうです。

なお、ノックアウトオプションを使って、どのようなトレードが可能か?について、下のリンク先記事で検討しています。

ノックアウトオプションならでは、という方法もあります。

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