豪ドル円の下落ぶりが、凄まじいです。
ゆったり為替は、日ごろから「豪ドル円=55円」を意識してきました。そろそろ買い時か?という感じで、ウォーミングアップ中です。
そこで、豪ドル円のトレード戦略を考えましょう。
豪ドル円の買い時はいつか
こういった問題を考えるには、長期チャートが必要です。そこで、DMMFXのチャートを確認しましょう。
DMMFXは、1987年以降を表示できます。
これだけの長期チャートを自由に表示できるので、本当に重宝します。米ドル円については、1976年(!)から表示できます。
過去の安値を考察
上のチャートに、数字を加えました。1~4です。それぞれ、歴史的な底値付近です。
- 1:阪神淡路大震災(1995年)
- 2:アジア経済危機以降の円高(2000年あたり)
- 3:リーマンショック(2008年)
- 4:新型コロナウイルス(2020年)
危機的な状況が発生すると、きまって豪ドル円は円高になってきました。今回も、それが再現したということになります。
2000年~2001年あたりの円高は、ドットコムバブルの発生・崩壊の影響もあったでしょう。
それぞれの安値は、以下の通りです。
- 1995年:58.83円
- 2000年:55.54円
- 2008年:54.95円
- 2020年:?
この数字を見れば、今回の危機においても、安値は55円を中心とする範囲だろうと予想できます。
いつ買うべきか
では、具体的にいつ買えばいいの?という話になります。55円までの下落を待っていたら、1995年の58円が底値になるかもしれません。
この場合、買えないという結果になります。
逆に、過去安値を更新するかもしれません。55円台で買えて「良しっ!」と思ったら、50円になってしまった…という具合です。
そこで、過去3回の値動きについて、月足チャートを拡大して考察しましょう。
1995年の安値
下のチャートは、1995年を中心に表示した月足チャートです。注目したい月足に、番号を振りました。1~3です。
阪神淡路大震災が起きた後、一気の円高が発生しました。数字の1(および、その前の数本の陰線)です。
その後、反発しました。2です。しかし、反発力は弱く、月末には再び円高になっています。すなわち、上ヒゲが長いです。
そして、3で再び安値付近まで下落しました。その後、円安に復活している様子が分かります。
2000年~2001年の安値
次に、2000年~2001年の安値を見ていきましょう。
アジア経済危機(1997年)以降、円高が続いてきました。そして、2000年後半に底値を付けました(数字1)。
その後は上昇せず、レンジを形成しています。そして、2001年に再び安値を記録しています(数字2)。
2002年以降は、勢いよく円安になっている様子が分かります。
2008年
2008年と言えば、リーマンショックです。
100円を超える為替レートだったのに、わずか数か月で円高記録を更新してしまいました(数字1)。何というエネルギーでしょう。
しかし、円高記録の55円を明確に突き抜けるには、至りませんでした。円高の範囲で乱高下を繰り返し、その後は急速に円安に復活しています。
3つとも同じパターン
以上、豪ドル円が歴史的安値を付けた時の値動きを、確認しました。
そして、いずれも同じパターンだったことが分かります。
トレード方針
ゆったり為替は、この値動きが今回も繰り返される、と見ています。そこで、以下のトレード方針が出来上がります。
トレード案(その1)
- 底値を付けるのを待つ。
- その後の反発では買わない。
- 再度円高になったら、底値付近で買う。
今までの動きが繰り返されるなら、この方法は有力でしょう。
といいますのは、底値がどこになるのか、事前に分からないためです。この方法なら、底値の目途を立てたうえで買うことができます。
(今回の底値は55円でなく、もっと円高になる可能性もありますし。)
しかし、今回の値動きは過去と違う、という可能性もあります。例えば、底値を付けた後、もうその周辺の為替レートを再現することなく円安になる、という具合です。
このパターンで買えなかったら、あまりに悔しいです。
トレード案(その2)
そこで、60円を割り込んだら、少しずつ買うという方法を検討できます。具体的には、こんな感じです。
- 59円で、少し買う
- 58円で、少し買う
- 57円で、少し買う
- (以下、繰り返し)
この方法を採用すれば、今までと異なる値動きになっても、少しは買えます。
また、少しだけ買っているので、実は底値は50円でした!となっても、問題ありません。将来の円安復帰を待ちます。
ゆったり為替は、この方法も採用しようと考えています。具体的には、トライオートFXの公開トレードで実行しようと考えています。
期待通りに買えるなら、全部で3万通貨?くらいになりそうです。
3万通貨は少ないですが、平均購入レートが57円で利食いが97円だとすると、120万円の利益になります。全然悪くありません。
長期トレードに必携のチャート
ゆったり為替の長期分析は、あまりに長期です。よって、ブログで記事を書いても、普段は読者の皆様から反応がなくて寂しい感じでした。
しかし、今は、長期チャート分析が脚光を浴びるときです。ゆったり為替は、1トレードでドカンと勝利を得たいと考えています。
このトレードを成功させる重要ツールの一つが、チャートです。しかも、超長期チャートです。
一般的なFX業者のチャートでは、表示期間が短すぎます。ゆったり為替が知る中では、FX業者ではDMMFXが最も長いチャートを表示できます。
通貨ペアごとに、何年から表示可能か、主なところをご案内します。
- 米ドル円:1976年
- ポンド円:1976年
- 豪ドル円:1987年
- ユーロ米ドル:1999年
- 豪ドル米ドル:1987年
全ての通貨ペアについて、超長期というわけではありません。しかし、概ね20年以上の表示が可能です。
超長期でトレードして、1回で大成功を収めたい場合、是非ともチェックしたいです。今回は、豪ドル円に注目しています。DMMFXを使って、他の通貨ペアも確認してください。
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