資産増加を目指してFXを始めますが、現実は厳しいです。退場してしまう人が続出です。
そこで、退場してしまう顧客の割合等を確認しつつ、生き残る方法を検討します。
FXからの退場とは
FXから退場するとはすなわち、損してFXをやめてしまうことを言います。
FXをやめるという場合、大勝ちしたから満足してやめるというのも、あり得るでしょう。しかし、圧倒的大多数は損して止めることになりそうです。
そして、これに関連して、Forex Magnates社が興味深いデータを出しています。世界の数十のブローカーを調査して得られた結果だそうです。
数十社の調査結果となれば、一般的な数字なのだろうと考えることができるでしょう。
FXの顧客の特徴
- 顧客がトレードをする頻度:4.3日に1回
- 預入資産の視点で、上位10%の顧客(VIP)は全体の預入資産の何%を占めているか:80%
- 口座開設後6か月が経過してもアクティブトレーダーである割合:32%
引用元のデータはこちらです(2019年11月22日追加:元記事は既に削除されています)。
私のFXトレーダーのイメージは、6面ディスプレイとにらめっこしながらスキャルピングする姿です。皆様はいかがでしょうか。
しかし、実際には、4.3日に1回の頻度で取引するのが、平均的な姿だそうです。スキャルピングをする人は、わずかなのかもしれません。
また、VIPの顧客が預入資産のほとんどを占めている(80%)というデータがあります。
多くの人は、少しずつ入金するだろうと思います。しかし、お金持ちが一気に入金すれば、FX業者の総預入資産に占める割合は高くなります。
半年で7割が退場
最後に、「口座開設してから6か月もすると、10人中7人が退場してしまう」というのは、衝撃的な数字かも知れません。
「勝ち逃げ」の可能性も、なくはないです。しかし、多くは負けて市場から退場するのでしょう。FXは厳しい世界です。
1年後、2年後の残存率は何%なのかは書いてありませんが、知りたい数字です。
FX業者が、常に顧客を集めるべく宣伝している理由が分かります。半年で7割も顧客が退場してしまうとなれば、常に顧客を集めるべく宣伝しないと、企業として生きていけないでしょう。
トレードで生き残るには
では、退場を回避してFXで生き残るには、どうすれば良いでしょうか。その一つに、「自分の得意不得意をはっきりと認識する」ことがあるでしょう。
時間軸で分けた場合、ゆったり為替の得意不得意は以下の通りです。
- スキャルピング:苦しい
- デイトレード:苦しい
- スイングトレード:まあまあいい感じ
- ポジショントレード:いい感じ
- 月足トレード:かなりいい感じ
- リピート系注文で永遠のトレード:とてもいい感じ
この世の中にスキャルピングしかなかったとしたら、ゆったり為替は、速攻でFXから退場しているはずです。
逆に、月足トレードしかなかったとしたら、「ゆったり為替は素晴らしい!」という感じかもしれません。
ここで確認したいのは、「自分が優位にある分野はどこか?」を知るということです。では、どうやって確認しましょうか。
自分が優位にある分野を知る方法
では、どうやったら、自分の得意分野を見つけられるでしょうか。上の例は時間軸で見ていますが、トレード手法についても同様です。
片っ端から試してみる
何でもかんでもすべて試してみるのがベストと思います。なぜなら、自分にとって何がベストなのかということは、他人には全く分からないからです。
自分で試してみるしかありません。
あるトレード手法を試してみて、全然勝てなかったとします。
「このトレード手法はダメだ!」
…いや、おそらくそうではなく、そのトレード手法がその人に合わなかったというだけでしょう。本当に全然使えなくてどうしようもないトレード手法ならば、世の中から消えていくでしょう。
残っているということは、その手法でうまく生きていける人がいると思います。
片っ端から試していると、時間もかかるし勉強の時間もかかります。しかし、そこを嫌がっていては成長できないのでは?と思います。
運が良ければ、最初のトレード手法でビンゴ!になるかもしれません。そういう幸運に当たったら、どんどんトレードして成功しましょう。
巡り合わせが悪い場合は、時間がかかるでしょう。しかし、試し続けるしかないと思います。
自分の生活リズムから判断する方法
なお、片っ端から試すと言っても、雲をつかむような話かもしれません。そこで、自分の生活リズムを中心にして考えるという方法もあります。
例えば、毎日忙しく生活している場合、スキャルピングは難しいです。スキャルピングは、取引時間そのものは短いです。しかし、いつでも取引できる準備が必要です。
すなわち、チャートを眺める時間が長くなります。忙しい人には、困難です。
この場合、週足を使ったトレードや、放置できる長期リピート系注文が選択肢になります。
自己資金を投入してトレード
また、トレード手法を試す際には、デモトレードでなくリアル口座のほうが良いと思います。
お金がかかっていないと、真剣にトレードできません。少額でも構わないので、負けるときの痛みを味わいながら勉強します。その方が、結果として早く成長できると思います。
この場合、1,000通貨の取引では、額が大きすぎるかもしれません。
そういう時は、1通貨から取引できるSBIFXトレードや、100通貨からトレードできるマネーパートナーズでの取引が候補になります。
バックテストも重要
さらに、自己資金を投入して取引する前に、バックテストをすることも大切です。
バックテストとは、特定のトレード手法を使って実際に取引していたら、儲かっていたのか、それとも損していたのかを確認することです。
各FX業者でチャートを使うことができます。実際にチャートを眺めつつ、そのトレード手法を使ったらどうだったか?を確認してみましょう。
勝てそうだとなったら、自己資金を投入して小さく始めます。
あきらめない!
あきらめたら、そこで終わりです。
退場しないために最も重要なこと
このブログでは、FXで成功するための情報を書いています。とてもたくさんあるのですが、それぞれの情報にあまり優先順位をつけていません。
そこで、退場しないために、あえて優先順位をつけてみようと思います。
トレード手法でもなく、資金管理でもなく、お金の量でもなく、FXか株かという選択でもありません。最も重要なのは精神力でしょう。
精神力と書いてしまうと、現代社会で通用しない過去の遺物のように思えるかもしれません。この意図は、以下の通りです。
トレードで勝ちたいと思うか
お金を増やすためにトレードするのですが、トレードで勝ちたいという気持ちが強いと、損してしまいます。
勝ちたいと思うと雑念が入り、チャート分析がゆがみます。すなわち、自分にとって都合の良いように勝手に考えてしまいます。
そこで、トレードする際は、勝ちたいとは思わないことが大切です。ひたすらチャートを眺めます。
トレードを開始後、相場の行方が気になるか
トレード開始後に相場の行方が気になって仕方ない場合、継続的に資金を増やすのは難しいかもしれません。
もうトレードを開始したのですから、それから相場を眺めても仕方ありません。利食いと損切りの注文を出しているのですから、あとは放っておけばOKです。
相場をチェックするだけ時間と精神力の無駄ですし、あまりに気にしすぎると、疲れてしまってトレードを継続できません。
ただし、値動きの途中で決済ポイントをずらす必要があるトレードの場合は、相場を随時チェックします。
トレードで負けたら悔しいか
勝率100%の裁量トレードは存在せず、一定の確率で負けます。このため、負けについていちいち落ち込むのは、無駄です。
ただし、トレード記録は残しておきます。後から検証するためです。
トレードで勝ったらうれしいか
トレードで勝ったらもちろんうれしいですが、それは一瞬です。相場は常に動いていますから、これからもトレードチャンスはやってきます。
トレードのたびに感情を動かしていては、疲れますし冷静な判断の妨げになります。
よって、利食いできても嬉しいのはわずかな間だけ。すぐに気持ちを切り替えます。
感情を一定に保つ
感情を常に一定に保つ必要があるということですが、これができるようになるには、多くの時間が必要でしょう。
どうしても、感情が動いてしまいます。しかし、感情がブレると成績が安定しません。
ただひたすらにチャートを見て、必要に応じてファンダメンタルズ分析もして、相場が動く方向と同じ向きで売買するするように努力する必要がありそうです。
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