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FX口座あれこれ

FX会社の社員はFXができない?

2014年7月8日

学生の皆さんの中には、「FX会社に入社して、FXの神髄を極めて大きく稼いでやろう!」という野望を持っている方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、注意が必要です。

「FX会社の社員は、FXで私的な取引をすることができない」からです。

各種規則により、社員はFXができない

これは各種規則で定められており、どうしようもありません。

取引する気満々でFX会社に入社すると、目の前が真っ暗になりかねませんので注意しましょう。

FX会社社員の私的なFX取引を禁止している条文等で、最も分かりやすいのは、「金融先物取引業務に従事する従業員等の服務に関する規則」でしょう。

これは、FX業界団体の自主規則です。この規則の第4条を見ますと、下の枠部分の行為をしてはいけません、と書いてあります。

名義の如何を問わず、自己の計算において所属する会員の取り扱う金融先物取引等を行うこと。

ということは、FX会社の社員は、FX会社に所属しているのに、自分が売っている金融商品について(本質的には)知らないということになります。

いくら勉強して知識を得ても、自己資金を投入し、自分のお金がリスクにさらされる緊張感を肌で感じないと、本当の意味でFXを理解したとは言えないでしょう。

とはいえ、規則なので仕方ありません。FX会社の社員であるうちは、FX取引はあきらめましょう。

業務としてFXをするのは可能

ただし、業務として取引することは可能です。ディーラーと呼ばれる人々が、それにあたります。

また、外部の人は、FX会社の内部情報に接する機会が皆無です。この情報に接することができるというのは、極めて有用でしょう。

よって、ディーラーを目指したり、FXの内情を知りたくてFX会社に入りたいという場合がいるかもしれません。

長期間働き続けることを前提にして、就職活動をします。よって、内情を知りたいというだけでFX会社に入りたいという人は、なかなかいないだろうと思いますが。

(ディーラー希望での就職は、少なからずありそう。)

FXの解説をしている人は誰?

FX会社のホームページを見ると、トレード手法や相場について、動画で解説している場合があります。

そして、トレード手法や相場については、外部の専門家に委託していることが多い、と気づくかもしれません。これは、今までの考察から考えると、自然なことです。

自社従業員は、私的なFXができません。そこで、相場としてのFXをより良く知っている外部専門家に、解説してもらいます。

FX会社としてはコストのかかる話ですが、止むを得ません。

なお、自社従業員が、FXの相場について解説している場合もあるでしょう。その場合は、概ね下の通りです。

  • チャート分析等について資格を持っている
  • FXの外部専門家を、社員として雇っている

上に該当するなら、専門性を備えています。

外部専門家の人は、社員であるうちは私的なFXができないということになりますが、FXと違い、働いたら確実にもらえる給料も魅力的です。

ツール解説は、まさに専門家

その一方で、彼らは、自社のFXトレードシステムの専門家です。これについては、外聞専門家よりも良く知っています。

FX業者でヒアリングすると、ある機能を実装したかったけれどもできなかった、あるトラブルがあって大変だった、という話を聞けることもあります。

というわけで、システムの操作方法説明の動画などでは、社員が登場することが多くなるでしょう。

営業社員は、顧客の情報を知らない

ちなみに、FX会社の社員といっても、その職種は多岐にわたります。営業職だったり、システム開発や保守だったり。

ゆったり為替が意見交換していただいているのは、営業職の皆さまです。

そこで、FXシステムの「コアな部分」について、どれだけ情報を持っているのか質問したことがあります。

  • 顧客の何割が損している?
  • 大勝ちした顧客はどれくらい?

こんな内容です。

結果、「そのような情報は把握していないし、その情報にアクセスすることもできない」だそうです。

言われてみれば、当然なのかもしれません。システムの心臓部や顧客情報については、限られた一部の社員だけが閲覧可能だということです。

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