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新型肺炎(新型コロナウィルス)で米ドル円はどうなるか

新型肺炎(新型コロナウィルス)関連のニュースが、連日のように報道されています。

ゆったり為替は静観していましたが、株価が下落したり米ドル円(USD/JPY)が円高に振れたり、一定の影響が出ているようです。

そこで、過去の類似例での米ドル円の動きを、確認しましょう。過去例を知っておくだけでも、気持ちの平穏さが全く異なります。

SARSと新型肺炎

ここでは、類似例としてSARS(サーズ)を採用します。

SARSとは、日本語で「重症急性呼吸器症候群」と呼ばれます。SARSコロナウィルスによって引き起こされました。

概略は、以下の通りです。

  • 2002年11月~2003年7月にかけて、中国を中心に発生
  • 罹患者数は、8,000人台の模様
  • 800名~900名くらいが亡くなった模様

ゆったり為替は、医者ではありません。よって、SARSと今回の新型肺炎の関連等について、全く知りません。

しかし、二つとも冬に発生していること、中国が発生地で日本にも影響が大きいこと、WHO(世界保健機関)を含めて大騒動になっていることなど、共通点が多いです。

そこで、SARSの時の米ドル円の推移を確認しましょう。何か、示唆を得られるかもしれません。

米ドル円(USD/JPY)の月足チャート

下は、米ドル円(USD/JPY)の月足チャートです(セントラル短資FXから引用)。

米ドル円のチャート

このチャートですと、良く分かりません。そこで、SARSが爆発的に広がった期間を、赤枠で囲みました。

下の通りです。

米ドル円のチャート

意外にも…という表現が適切かどうか、良く分かりませんが、レンジになっていることが分かります。

当時、中国から日本に到着した旅客機では、乗客が下りる前に、防護服で身を固めた人々が機内にやってきて検査する、というすさまじさでした。

ニュースで繰り返し放送されていました(批判が多かったためか、今回はやっていない…ようです)。

2002年11月から2003年夏にかけて蔓延しましたから、旧正月も直撃しています。

しかし、円高になっていません。レンジです。2002年前半や、2003年後半の円高の方が顕著です。

米ドル円の日足チャート

もう少し、詳しくチャートを確認しましょう。下は、2002年11月~2003年7月の日足チャートです。

米ドル円のチャート

この期間の高値は、126円弱です。安値は115円くらいです。差は11円くらいです。

為替レートは120円を中心とした範囲で推移していますから、値動きは為替レート比で9%くらいということになります。

この記事を書いている時点で、米ドル円は109円台です。

今後の為替レートの動きは不明ですが、SARSの時と同じように推移するなら、高値と安値の差は10円くらいだと想定できます。

2020年の週足チャート

下は、記事を投稿した時点の週足チャートです。仮に、直近高値(110円台)が今後の高値になるとすると、最大で円高目途は100円だということになります。

米ドル円のチャート

しかし、100円まで円高になると、2002年11月~2003年7月の時のチャート形状とは、大きく異なってしまいます。

すなわち、大幅円高のチャートになります。

今回の新型肺炎のチャート形状と、SARSの時の形状が同じようになると想定するなら、円高目途は105円あたりになります。

100円と105円は超重要水準

米ドル円の中長期的な円高目途を探る場合、米ドル円=100円と105円は、しばしば登場します。

下のリンク先の記事は、2020年1月上旬の米国・イランの衝突を考察したものです。この際にも、100円と105円という数字が出てきました。

米国とイランの緊張:今後の米ドル円(USDJPY)の見通し

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この2つの為替レートは、月足チャートを見ても重要水準だと分かります。

下は、2011年10月からの月足チャートです。

米ドル円のチャート

下は、米ドル円=100円と105円で赤線を引いたものです。

為替レートが100円または105円の付近まで来ると、反発したり反落したりしている様子が分かります。

この理由は不明ですが、100円と105円という数字が極めて重要だということは分かります。

米ドル円のチャート

今回の新型肺炎の騒動で円高になるとしても、SARSと同じ値動きをするならば、レンジになると期待できます。すなわち、最大の円高目途は105円となります。

値動きの大きさ(10円)に着目する場合は、円高の最大目途は100円となります。

いずれにしましても、95円、90円…と進んでいくという想定をするのは、少々難しいと言えそうです。

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