リピート系全般

トラリピ、ループイフダンなどリピート系注文のデメリット

投稿日:2017年3月31日 更新日:

どのトレード手法にも、デメリットがあります。

そこで今回は、リピート系注文(トラリピやループイフダンなど)のデメリットについて考察します。

トラリピやループイフダンのデメリット

最初に、トラリピやループイフダンの特徴を確認しましょう。特徴を見れば、デメリットも見えてきます。

簡単に図にすると、下の通りになります。

リピート系注文

青の曲線は、為替レートの動きです。為替レートが下落するにつれて、1~4の位置で新規買いをしています。その後、少し含み益が出たところで、利食いしています。

為替レートが再び下落したら買って、一定の含み益で利食いして…と繰り返す方法です。

この仕組みを見ると、デメリットが見えてきます。とはいえ、デメリットに見えて、実はそうではないという例もあります。

底値で買う方が有利

上の簡単な図で明らかですが、1で買わずに4でまとめて買った方が有利です。そして、一番上の赤丸で利食いした方が、利幅が大きいです。

50銭円高になるたびに1万通貨買って、50銭の利幅で利食いするリピート系注文を考えます。

1回の利食いで5,000円で、それが4つあります。すなわち、利食い額は2万円です。

一方、4でまとめて買う場合は、以下の通りです。

1~4で1万通貨ずつ買う数量(合計4万通貨)を、4の位置でまとめて買います。そして、1の利食い位置で買います。4の位置から見ると、200銭の利幅です。

4万通貨×200銭=8万円です。すなわち、裁量トレードの方が、利幅が大きいです。

トレードが上手な人とってはデメリット

ただし、このデメリットは、裁量トレードが上手な人だけに当てはまります。と言いますのは、一般の人々にとって、底値近くで買って高値で売るのは難しいからです。

それができるなら、簡単に億万長者になるでしょう。できないから、リピート系注文の力を借ります。

よって、一般のユーザーにとっては、これは何の問題もないと言えるでしょう。

損切り額に注意

とはいえ、損切りになる場合にも、大きな差が出ます。これには注意が必要です。

下の図は、上のチャートを加工したものです。損切りを設定したとします。そして、4つの位置で買って、実際に損切りするとどうなるか?を示しています。

損切り

円安で買ったポジションは、損切りまでの距離が遠くなります。すなわち、損切りが実現するとき、損失額が大きくなります。

一方、最も円高で買ったポジションについては、損切りになってもダメージを少なく抑えられます。

リピート系注文で損切りを設定する場合、損切り額が大きな位置で発注しないことが大切でしょう。

数字のトリックに注意

なお、リピート系注文を考える際に、ちょっとしたトリックに陥ることがあります。これは、デメリットが大きいので注意が必要です。

上の例で、利食いの金額は以下の通りでした。

  • リピート系注文:2万円
  • 裁量トレード:8万円

裁量トレードの方が、圧倒的に大きな金額を得ています。これを、獲得pipsで表現してみましょう。

  • リピート系注文:200pips
  • 裁量トレード:200pips

全く同じになりました。差がないので、どちらも同程度に有効に見えます。

なお、リピート系注文は、繰り返し売買します。一方、裁量トレードは、トレードチャンスをじっくり待って取引します。

すると、獲得pipsで比較すると、リピート系注文の圧勝になりやすいです。

獲得pipsだけで比較すると、リピート系注文は裁量トレードよりも圧倒的に有利だ、と錯覚してしまう可能性があります。

現実には、リピート系注文が裁量トレードよりも圧倒的に有利ということはありません。注意が必要です。

損切りに注意

既に少し書きましたが、リピート系注文で最も気を付けたいのは、損切りでしょう。なぜ損切りに注意すべきか、裁量トレードと比較しながら考察してみましょう。

裁量トレードの場合

裁量トレードの場合、以下の内容をあらかじめ決めてから取引します。

  • いつ取引を始めるべきか
  • どうなったら決済すべきか

すなわち、チャート形状が望ましくなければ、取引しません。トレードタイミングになったら売買します。

自己資金が相場のリスクにさらされる期間は、リピート系注文に比べて短めになるでしょう。

リピート系注文の場合

一方、リピート系注文は、相場にいかに長時間滞在できるか?が重要です。

小さな利食いをひたすら繰り返しますから、為替レートが目標値まで一気に進んでしまうと、面白くありません。相場がジグザグと動いてくれるのが良いです。

これは、裁量トレードと異なる点です。すると、相場に自己資金をさらす期間が長くなりがちです。その方が、利食い回数が増えるからです。

しかし、その分だけ、大波乱相場に遭遇するリスクや、経済指標関連で為替レートが跳んでしまうリスクに遭遇しやすくなります。

実際にリスクが顕在化するとき、損失額が大きくなりがちです。下に、損失の様子を再掲します。

損切り

損切り位置から遠いポジションが損切りになると、どうしても損失額が大きくなってしまいます。

というわけで、損切りと発注範囲の関係に注意を払う必要があります。

相場を読めない

損切りと発注範囲の関係を適切に管理しようと思えば、相場を読めるのが望ましいです。

ここで、矛盾が生じます。

この記事の冒頭で、相場を読めるなら裁量トレードの方が有利だと確認しました。相場を読むのが難しいから、リピート系注文で小さな利食いを繰り返します。

しかし、損切りを適切に実行するには、相場を読めた方が良いという話になっています。

この折り合いをどうつけるべきか?が問題になります。

2つの対策

この矛盾への対処方法は、主に2つでしょう。

ぼんやりと相場を読む

裁量トレードの場合、取引開始位置と決済位置を明確に決めてから取引します。それをやめて、ぼんやりと考えます。

  • 全体として、これからは円安になりそうだ
  • 今後半年は、レンジになりそうだ

こんな具合です。上のような判断だと、裁量トレードは難しいです。しかし、リピート系注文なら、可能です。

そして、損切り位置を決めたら、その為替レートから遠すぎる注文を発注しないようにします。

相場を読まない

もう一つの対策は、相場を読まないことです。すなわち、為替レートがどう動いてもOKな状態にします。

ゆったり為替の公開トレードは、トライオートFXで豪ドル円を繰り返し売買しています。買い注文の範囲は、55円~84.8円です。巨大です。

下の長期チャートをご覧いただきますと分かりますが、歴史的な円安部分を除いて、値動きの多くをカバーしています。

豪ドル円のチャート

こうなると、波乱相場が起きても問題ありません。むしろ、歓迎です。利食いを繰り返してくれます。

2019年1月3日、わずか30分ほどの間に、何百銭もの円高が発生しました。この動きで、多くの人が損失を計上し、借金になってしまった人もいます。

しかし、上のような設定ですと、1月3日の動きは歓迎でした。

利食いを繰り返して証拠金が増えた結果、今では、豪ドル円=50円を下回ってもOKという状態になっています。

なお、豪ドル円が40円や30円になったらどうなる?ですが、そのときは、さすがに損切りになるのでは?と思います。

豪ドル円=1円になってもOKというほど利食いを繰り返せば、決して損しないトレードとなります。しかし、それが実現するには、長い時間がかかるでしょう。

リスクが実現する可能性はどれくらいか?を考えながらトレードすることになります。

デメリットと適切にお付き合い

どのトレード手法も同様ですが、デメリットを完全に排除することはできません。

よって、いかにデメリットを回避するか、また、デメリットが顕在化する時にいかにダメージを抑えるか、を考えながら、トレードすることになります。

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