MT4を使えば、1分足のヒストリカルデータ(過去データ)を加工して、3分足のチャートを作れます。
2分足でも4分足でも、自由に作れます。そこで、今回はバックテスト用として、チャートの作り方を確認しましょう。
どのMT4で3分足チャートを作るか
3分足という短い足の場合、どのFX業者のヒストリカルデータ(過去データ)を使うか?というのは、重要なポイントです。
と言いますのは、為替レートはFX業者ごとに異なるからです。
3分足の場合、1回のトレード損益は数pips~10pipsくらいになるでしょう。すなわち、FX業者ごとの為替レートの差は、無視できない数字になります。
下は、為替レートの例です。
- A社の為替レート:100.000円
- B社の為替レート:100.005円
- レート差:0.5銭
これくらいの差なら、頻繁に生じるでしょう。相場が少し荒れれば、1銭~2銭の差が出るかもしれません。
また、スプレッドの開き具合についても、FX業者ごとにクセがあるでしょう。
すなわち、A社の為替レートを使って3分足のチャートを作る場合、A社のシステムで取引すべきだということになります。
B社で取引しても、期待通りの成績を出せるかどうか、分かりません。
FXTFのヒストリカルデータを使う
この記事では、FXTFのヒストリカルデータを使います。理由は、以下の通りです。
- 金融庁登録済みの合法なFX業者
- 2012年以降の1分足データを公開
- 独自のツールも多数公開
FXTFは、金融庁登録済みです。すなわち、信頼度が高いです。
また、2012年以降のデータを公開しています。これほどの長期間なら、3分足チャートとして十分でしょう。
さらに、FXTF独自のツール(無料)を使うことにより、簡単に3分足チャートを制作できます。
口座を持っていない場合は、上のバナーをクリックして、FXTFの口座を開設できます。
1分足ヒストリカルデータのダウンロード
では、ヒストリカルデータをダウンロードするところから、始めましょう。FXTFの口座にログインします。すると、下の画面に移動します。
左下の矢印先にある「チャートデータ」をクリックすると、通貨ペア一覧が右側に出てきますので、お好みの通貨ペアをクリックします。
すると、データをダウンロードできます(データは、デスクトップなどに置いておきます)。
既存のヒストリカルデータを削除
次に、現在のMT4に保存してあるヒストリカルデータを削除します。削除後に、先ほどダウンロードしたヒストリカルデータをインポートします。
MT4を立ち上げたら、「ファイル」「データフォルダを開く(D)」の順にクリックします。
「history」フォルダをダブルクリックします。
「FXTF-Live」フォルダをクリックします。
フォルダの中に入っているファイルを、全て削除します。下は、削除した後のフォルダの様子です。
フォルダ内のファイルを削除したら、MT4をいったん終了します。そして、再度起動します。
MT4では、何か作業をするたびに終了して、再度起動するという作業を繰り返します。
「正確に作業しているのに、どうもおかしい」という時は、とりあえずMT4を終了して再起動します。それだけで、期待通りに動作することがあります。
1分足データのMT4へのインポート
では、先ほどダウンロードしたヒストリカルデータを、MT4にインポートしましょう。
「ツール」「ヒストリーセンター(H)」の順にクリックします。
今回は、米ドル円の1分足をインポートします。
そこで、「USDJPY-cd」の中にある「1分足(M1)」を選択して、「インポート(I)」をクリックします。
下の画面が出ますので、「参照…(B)」をクリックします。
参照先は、先ほどダウンロードした、1分足のヒストリカルデータファイルに指定します。
そして、「OK」をクリックします。
インストールできたかどうか確認
無事にインストールできたかどうか、確かめてみましょう。
下の画像の赤枠部分をクリックして、米ドル円(USDJPY)のチャートを表示します。
チャートウィンドウの左上が「USDJPY-cd,M1」になっていることを確認します(下の画像)。M1は1分足という意味です。
M1でない場合は、矢印部分「M1」をクリックします。すると、1分足チャートが表示されます。
そして、1分足チャートを選択した状態で、「Home」キーを下押しします。
(1分足チャートが選択されているかどうか不明な場合は、1分足チャートを左クリックしてください。)
Homeキーを押すと、チャートの一番古いデータ部分(2012年)まで移動します。
上のチャートは、2012年1月3日の1分足です。これが表示されていれば、成功です。
3分足チャートの作成
では、最後に、1分足のヒストリカルデータを使って、3分足のヒストリカルデータを作りましょう。それを、チャートに表示させます。
「ツール」「オプション(O)」の順にクリックします。
「チャート」タブを選択して、「ヒストリー内の最大バー数」と「チャートの最大バー数」に、数字の9を連打します。
そして、「OK」をクリックします。
再度、「ツール」「オプション(O)」の順にクリックして見ますと、「2147483647」という数字になっているでしょう。
これでOKです。
次に、「ファイル」「オフラインチャート(O)」の順にクリックします。
先ほどインポートした1分足のデータを選択します(USDJPY-cd,M1)。そして、「開く(O)」をクリックします。
すると、1分足チャートが表示されます。
チャートの枠上部に(Offline)と書かれています。ヒストリカルデータだということを示しています。
では、これを3分足に変換しましょう。ここで、FXTF独自のツールが活躍します。「PeriodConverter」です。
「PeriodConverter」をドラッグして、1分足チャートの上にドロップします。
「PeriodConverter」の欄が表示されていない場合は、下の通り「表示(V)」「ナビゲーター(Ctrl+N)」の順にクリックします。
PeriodConverterを起動すると、下の画面が表示されます。今回は3分足チャートを表示したいので、赤枠部分に半角で「3」と入力します。
2分足チャートが欲しければ、「2」です。入力したら、「OK」をクリックします。
再び、「ファイル」「オフラインチャート(O)」の順にクリックします。
すると、「USDJPY-cd,M3」という表示が見つかります。3分足のヒストリカルデータです。
これを選択して、「開く(O)」をクリックします。
3分足チャートが表示されました。赤枠部分に「USDJPY-cd,M3(offline)」と表示されていれば成功です。
3分足チャートや4分足チャートを使えるのは、MT4ユーザーの特権だと言えるかもしれません。思う存分利用できます。
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