1万円チャレンジの記事の最後で、豪ドル/NZドルで公開トレードできるかどうか…という趣旨をご案内しました。
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FXで1万円チャレンジ
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うーん…と考えて、やめることにしました。管理が大変なので。ツイッターで経過報告することにして、ブログでの本格展開は見送ります。
トライオートFXの公開トレードのみ掲載を続けます。
では、豪ドル/NZドルで取引したとして、1万円から100万円を目指すことは可能か?を考えてみます。
1万円から100万円を目指すには
一般的には、1万円を100万円にするのは大変なことです。
中には、できる人もいるでしょう。しかし、実力と運の両方が必要ですし、いつもできるというわけではありません。
しかし、上のリンク先の記事で考察しました通り、中長期のトレードの場合、期間を限定しなければ、1万円を100万円にできないわけではありません。
今回は、豪ドル/NZドルを例にして考察します。
豪ドル/NZドルの取引方針
下の週足チャートは、セントラル短資FXからの引用です。2014年から長期のレンジになっている様子が分かります。
豪ドル/NZドル=1.00の下値支持線は極めて強力です。そこで、1.00をしっかり下回ったら損切りして、後は買いで取引を目指します。
下値支持線がどれだけ強力だとしても、損切り注文は確実に発注します。将来、1.00をしっかり下回る場面があるかもしれないからです。
できるだけ安値で買う
1万円を100万円まで増やすには、資金を100倍にしなければなりません。そこで、早く取引したいという感じになるでしょう。
しかし、FXで資産を増やすには、取引回数を増やす必要はありません。むしろ、取引回数を少なくして、その分だけ損切りを減らすほうが良いとさえ思います。
そこで、可能ならば、豪ドル/NZドルが1.04よりも低くなったら買います。資金効率を考えても、安値で買うのが望ましいです。
安値で買う理由
今回の豪ドル/NZドルの取引は、買った後での大幅上昇を期待する手法ではありません。大幅上昇を期待しても、長期のレンジなので難しいです。
にもかかわらず安値を狙うのは、2つの理由があります。
損切りになった時の損失額
分かりやすくするために、極端な2つの例で比較しましょう。
あるトレードは、豪ドル/NZドル=1.10で1,000通貨買いました。別のトレードでは、1.01で買いました。そして、1.00で損切りするとしましょう。
1.10で買った場合、損失額は7,000円です(NZドル/円=70円のとき)。一方、1.01で買っていたら、損失はわずか700円です。
同じ1,000通貨の取引でも、損失額が圧倒的に異なります。
必要な資金量
また、取引に必要な証拠金額も変わってきます。
1.10で買う場合、必要な証拠金額は1万円くらいです。一方、1.01で買う場合は、3,500円くらいで済みます。
この差が出る理由ですが、1.10で買う場合、その後の為替レートの下落で強制ロスカットにならないように、資金を準備しなければならないからです。
この含み損対応で、大きな資金を使ってしまいます。
今回は、1万円から100万円にするという絵を描いています。投入資金が少ないので、為替レートが低い位置で買うことが必要です。
利益率の試算
さて、資金を100倍にしなければいけません。1回の取引で、どれくらいの利益率を見込めるでしょうか。試算しましょう。
豪ドル/NZドルの週足チャートを再掲します。
豪ドル/NZドル=1.03弱で1,000通貨だけ買ったとします。その後、1.06弱で利食いしたとします。豪ドル/NZドルのチャートを見ますと、ごく自然な取引です。
無茶な利幅を目指していません。
このとき、利食い額は2,100円です。投資資金は1万円ですから、1回の取引で21%の利幅を確保しました。21%はデカいです(2,000通貨買えば、42%になります)。
そして、獲得した資金を使って、複利運用で利食いを目指します。
ただし、いつも1.03で買うというのは、難しいかもしれません。上のチャートの通り、1.03が実現する頻度が高くないからです。よって、1.04辺りにしても良いかもしれません。
そして、利食いは1.07に引き上げても良いですが、1.06のまま維持して、取引を繰り返すのも良さそうです。
何年も取引なしの可能性が…
なお、豪ドル/NZドルに集中していると、何年も取引できないというオチがあり得ます。よって、豪ドル/NZドルに限定しなくてもよいでしょう。
下値支持線(または上値抵抗線)が強烈な通貨ペアを選びます。
また、特定の期間で達成しなければいけない、という性質ではありません。そこで、取引できない時は放置しておいて、チャンスが来たら取引するというのも良さそうです。
結果としては、その方が早く目標に届くように思います。
1万円から100万円を狙うには
1万円を100万円にするというチャレンジは、少々無謀な香りが漂います。その結果、取引回数をこなして利食いを積み重ねようとしてしまうかもしれません。
スキャルピングやデイトレードが得意な場合は、取引の繰り返しは無謀でも何でもなく、適切な選択肢になるでしょう。
ゆったり為替のような中長期派の場合、短期の繰り返しは確実に損する結果になります。読者の皆様は、どうでしょうか。
短期から長期まで、いずれも可もなく不可もなくという状態だと仮定しますと、長期派の方が成功しやすいと予想しています。その理由は、下のリンク先記事の、大損トレード事例の通りです。
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ゆったり為替は、円安の頂点くらいで米ドル円をしっかり買い込み、そして撃沈しました。しかし、損切りしていなければ、(時間はかかりますが)利食いできたという話です。
リンク先の例はあまりに極端ですが、中長期の場合、少々の値動きを無視できるのがメリットです。
初心者でも利食いを繰り返す方法
では、短期であっても中長期であっても、利食いを繰り返す技術を持っていない場合は、どうしましょうか。
「勉強しましょう」という話になるのですが、初心者でもイケるのでは?という手法を、下のリンクでいくつかまとめています。
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