ループイフダンのメリットとデメリット

豪ドル/NZドル(AUD/NZD)でループイフダン

ゆきママさんとゆったり為替の共著で、ループイフダンに関する書籍を出版させていただきました。

この中で、ゆったり為替は豪ドル/NZドル(AUD/NZD)について言及しています。リピート系注文をするのに都合が良い値動きをしているからです。

そこで、豪ドル/NZドルの様子を確認しましょう。

豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の月足チャート

最初に、月足チャートを確認しましょう。アイネット証券からの引用です(以下同じ)。

AUD/NZDのチャート

表示範囲は、2014年以降です。今は2020年ですから、およそ6年間もレンジ相場になっていることが分かります。

最安値のレートは、豪ドル/NZドル=1.00くらい、最高値は1.138くらいです。すなわち、6年間の高値と安値の差は1,400pips弱くらいしかありません。

これは、大変狭い範囲です。同じ期間の米ドル/円の値動きを見ますと、高値と安値は以下の通りです。

  • 高値:125.80円くらい
  • 安値:99.50円くらい
  • 差:26.30円(2,630pips)くらい

米ドル/円と比べて、豪ドル/NZドルの値動きの範囲は半分くらいしかありません。いかに値動きの範囲が狭いかが分かります。

値動きの範囲が狭いのは、ループイフダンにとって最高

ある通貨ペアについて、値動きの範囲が広いとしましょう。その値動き全体についてループイフダンを設定しようとすれば、必要な資金は大きくなります。

例えば、米ドル/円を50銭ごとに買う場合、どれだけの範囲に注文を設定するかによって、必要な資金は大きく変わってきます。

  • 値動きの範囲が10円のとき、必要な資金は21万円
  • 値動きの範囲が20円のとき、必要な資金は61万円
  • 値動きの範囲が30円のとき、必要な資金は122万円

当然ながら、広い範囲に注文を設定すると、必要な資金は大きくなります。豪ドル/NZドル(AUD/NZD)は値動きの範囲が狭いですから、必要な資金が少なくて済みます。

そして、同じ範囲で為替レートが上下動しますから、利食いを繰り返してくれます。

すなわち、利食いしやすいのに必要な資金が少ないという、ループイフダンにとって都合の良い通貨ペアだと言えます。

損失パターン

しかし、都合が良いと言っても、最終的に損失で終わる可能性があります。損失で終わるのは、どういうときでしょうか。

それは、為替レートが、想定していた範囲を超えて不利な方向に進む場合です。

例えば、米ドル/円の買いでループイフダンをしていて、値動きの範囲を105円~115円と想定しているとしましょう。

この場合、円高が進んで105円を大きく下回れば、損切りにせざるを得ません。

では、豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の値動きはどうでしょうか。1970年代前半以降の50年近くについて、月足チャートを確認しましょう。

AUD/NZDのチャート

上のチャートで分かります通り、現在の豪ドル/NZドルは、歴史的安値圏でレンジ相場になっていることが分かります。

すなわち、歴史的高値のレンジ相場に比べて、これからさらに下落する可能性は低めだと想定できます。

さらに書くと、現行の為替相場が施行された1973年以降、豪ドル/NZドルは月足終値で1.000を下回ったことがありません。

そのサポートラインのすぐ上で、レンジ相場になっています。

50年近くも続く下値支持線(サポートライン)です。極めて強烈な支持線だと分かります。

ループイフダンの設定範囲

以上を考察しますと、豪ドル/NZドルの買いでループイフダンをするといいのでは?という予想ができます。

下のチャートは、取引範囲の例です。赤枠で囲った部分です。

AUD/NZDのチャート

歴史的安値の部分で、長期のレンジを形成しています。

しかし、安値だからと言って、レンジの最上部で買ってしまうと、そのあとの下落で含み損が大きくなってしまいます。

そこで、最も高値の部分では取引しないというプランです。

そして、最安値は1.00くらいを想定します。この水準よりも大きく下がってしまったら、残念ながら損切りです。

50年も続いた下値支持線ですから、信頼度は高いと想定できますが、絶対というわけではありません。

なお、豪ドル/NZドル=1.00を大きく下回っても、我慢していれば、再び元の範囲に戻る可能性があります。

これに賭けてポジションを持ち続けるという方法もありますが、少々リスクが大きめですので要注意です。

スワップポイント

リピート系注文においては、スワップポイントは脇役です。しかし、一応確認しておきましょう。

2020年6月も7月も、ループイフダンで豪ドル/NZドルを買うと、スワップポイントは0またはプラスになっています。

オーストラリアもニュージーランドも、政策金利は同じ0.25%ですし、当面、スワップポイントの問題はないと言えそうです。

マイナスに転落しても、大幅なマイナスでなければ問題ないでしょう。

資金を2倍にしたら

必要な資金が少なめで、利食いを繰り返します。すると、損切りしないで継続すれば、証拠金が2倍になる日がやってきます。

その段階になったら、入金した金額を銀行口座に戻しましょう。

すると、ループイフダン口座には、利益だけが残ることになります。元本はありません。

すると、その後、とんでもない超大暴落相場がやってきても、自己資金は傷つかないということになります。すなわち、勝利がほぼ決まったトレードの完成です。

ここまで来たら、ツイッター等で自慢しても良いレベルです。

資金を2倍にできる人は、多くありません。それなのに、ループイフダンの放置トレードで実現したからです。

取引の上限をどこにするか

さて、ループイフダンの有効性を確認できたところで、豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の設定をもう少し詳しく検討しましょう。

取引の上限をどこにするか?です。下限は、1.00くらいなので分かりやすいですが、上限がはっきりしません。

  • 豪ドル/NZドルはレンジである
  • 高値で買ってから下落すると、含み損で嫌な気分になる

この2つを理解したうえで、豪ドル/NZドルのレンジ全体を使って、ループイフダンで買うとしましょう。

そして、下のチャートの数字1~3のような、大きな下落を経験するとします(例えば、チャート左端の上に赤丸1があります。その後、急落して下の1に到達しています。2と3も同様)。

豪ドル/NZドルのチャート

このような急落に耐えられるか?という問題があります。

為替レートが下落する場合、一直線に進むわけではありません。このため、下落トレンドでも利食いを繰り返します。

とはいえ、この下落は資金的にも精神的にも厳しい、と感じる場合、このレンジ全体に発注するのは止めた方が良さそうです。

下落してからポジション一覧を見ると、数多くのポジションがあります。ほぼすべてのポジションが含み損です。

これに耐えるには、強靭な精神力が必要です。

さらに、この状況でスワップポイントがマイナスに転じたら痛いので、何か工夫が必要です。

少しでも楽に取引する工夫

この苦痛を緩和する方法として、最も基本的なものの一つは、取引する上限レートを設定することです。

例えば、豪ドル/NZドル=1.06よりも上になったら取引を止めよう、という具合です。どのレートに設定しても構いません。トレードする人の精神力が許す範囲で決めます。

そして、為替レートが決めた数字を超えて上昇したら、取引を停止します。再び下落して設定レートの下に進んだら、取引を再開します。

利食いを繰り返した後で取引停止が実現する場合、利食い確率100%となっているでしょう。その後、再び為替レートが下落して取引を再開する場合、気持ちはとても楽です。

といいますのは、既に資産が増えているからです。

最終的に豪ドル/NZドル=1.00をしっかり下回って損切りになっても、トータルでプラスにすることも可能です(利食いで資産を増やしているから)。

上限レートは変更しない

なお、上限となる為替レートは、ひとたび決めたら変更しない方が良いです。

利食いをどんどん繰り返した後に、為替レートが上限を超えてしまったとします。この場合、設定した上限レートが低すぎたと感じるかもしれません。

といいますのは、現在の為替レートは既に上限を超えていて、取引できないからです。

しかし、この場合、上限レートを変えるべきではありません。上限レートを変えたいというのは、トレードしたいという単なる欲望にすぎないからです。

そこに、チャート分析などの合理性はありません。

感情が優先しだすと、最終的に損失で終わってしまう姿が容易に想像できます。ひとたび決めた上限レートは、守りましょう。

取引できない期間は、取引しないで待ちます。FXは、豪ドル/NZドルだけではありません。いくつかの通貨ペアで取引できるように、あらかじめ準備しておきましょう。

そうすれば、手持無沙汰でどうしようもない期間を減らすことができます。

売りのループイフダンはどうか

豪ドル/NZドル(AUD/NZD)は、年単位でレンジになっています。ならば、レンジの上限あたりで、売りのループイフダンをすれば良いのでは?と感じるかもしれません。

ここで再度、長期チャートをご覧ください。

AUD/NZDのチャート

右の赤枠部分が、今回のレンジです。過去50年近くのチャートを見ると、今は歴史的最安値圏にいることが分かります。

このチャートを見て、売りで勝負できるか?です。

売って取引して、最終的に損切りになったとしましょう。この場合も、損切りになる前に数多くの利食いを繰り返すと期待できます。

利食いとスワップポイントの合計額が、損切り額を上回ればOKです。この場合、損切りしても損益はプラスになります。

ただ、ゆったり為替の場合、長期チャートを見て取引するのを好みます。この視点で考えると、歴史的最安値圏で売って取引するのは、難しい判断です。

なお、今後、歴史的最安値圏よりもさらに下に進むと考える場合は、売りを積極的に考えることになります。

まとめ

結論としましては、「豪ドル/NZドルはループイフダン向きの通貨ペアだ」ということになります。今後もこのレンジが継続すると考える場合、取引を検討できます。

ちなみに、ゆったり為替がループイフダンの書籍を公開させていただいたのは、2018年12月です。

それ以降、この通貨ペアで継続的に取引していたら、この記事を書きました2020年7月時点で、良好な成績を収めているはずです。取引している皆様、おめでとうございます!

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