日足のヒストリカルデータなら、「くりっく365」で楽に入手できます。よって、そのデータを使って思う存分バックテストができます。
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くりっく365がリニューアル!ヒストリカルデータ取得方法を確認
くりっく365のホームページがリニューアルしました。 くりっく365は、各種データを惜しみなく公開している点が素晴らしいです。そこで、ヒストリカルデータ取得方法がどのように変わったのか、確認しましょう ...
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しかし、問題点があります。それは、「日足よりも短い時間のヒストリカルデータが欲しいとき」です。
短い時間足のバックテストもしてみたいです。例えば、1時間足です。
銀行が仲値を決めるのは午前9時55分ですが、10時だとして考えます(発表は10時)。「ゴトウ日は仲値にかけて円安になりやすい」という仮説を検証したい場合があるかもしれません。
- 午前6時に買って、午前10時に決済する場合
- 午前7時に買って、午前10時に決済する場合
- 午前8時に買って、午前10時に決済する場合
- 午前9時に買って、午前10時に決済する場合
買う時間を少しずつずらすだけで、4パターンのバックテストができます。さらに、米ドル/円だけでなく、ユーロ/円などについても検証すれば、さらにパターンが増えます。
果たして、ゴトウ日の噂は本当でしょうか。あるいは、実はガセネタかもしれません。過去長期間のデータに基づいて調べようと思えば、自分でやるしかありません。
しかし、データがありません。どうしましょうか。
ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)のMT4ヒストリカルデータ
そこで登場するのが、ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)です。FXTFでは、MT4で配信した1分足のヒストリカルデータを公開しています。
具体的には、1分足の売値(BID)の、四本値(始値・高値・安値・終値)です。
下の画像は、ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)からの引用です。ログイン後画面から、簡単にヒストリカルデータを入手できます。
画面左の「チャートデータ」をクリックして、表示された通貨ペアから欲しいものを選んでクリックします。
また、1分足を合成して5分、10分、1時間などの足を作ることもできます。さすが、MT4です。
その方法については、ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)のホームページで詳しく紹介されています。初心者でも分かるよう、丁寧な解説ですので助かります。
取得可能なヒストリカルデータの種類
FXTFでは、以下のヒストリカルデータを取得できます。通貨ペアについては、FXTFのMT4でトレード可能です。
メキシコペソ円以外は、2012年からのヒストリカルデータです。十分な期間です。
- 米ドル円
- ユーロ円
- ポンド円
- 豪ドル円
- NZドル円
- カナダドル円
- スイスフラン円
- 南アフリカランド円
- メキシコペソ円
- ユーロ米ドル
- ポンド米ドル
- 豪ドル米ドル
- NZドル米ドル
- 米ドルカナダドル
- 米ドルスイスフラン
- ユーロポンド
- 豪ドルスイスフラン
- 豪ドルNZドル
- ユーロ豪ドル
- ユーロカナダドル
- ユーロスイスフラン
- ポンド豪ドル
種類がとても多いです。
ちなみに、通貨ペア以外にも、CFDと仮想通貨のヒストリカルデータも取得可能です。
- USOil(原油)
- 金(きん)
- 日経225
- US30(ダウ)
ヒストリカルデータ利用の注意点
なお、注意点がありますので、確認しましょう。ここで取得した為替レートは、FXTFのものです。
すなわち、このデータの分析結果を使って、他社のFX口座で取引しても、うまくいかない可能性があります。というのは、為替レートは、FX業者ごとに少しずつ異なるからです。
日足だったら、この点は無視できるかもしれません。
というのは、1日の値動きは大きいので、口座間の配信レートのズレは誤差とみなせる可能性があるからです(ただし、月曜日の始値付近と金曜日の終値付近などは例外です)。
1つの足の時間が短くなればなるほど、1つの足で為替レートが動く範囲も時間も小さくなります。すなわち、1分足や5分足などでは、FX業者間のレート差は無視できない割合になってきます。
為替レート差の例
A社:高値100.450円、安値100.400円
B社:高値100.455円、安値100.398円
上は、1分足の為替レートの例です。A社の場合、高値と安値の差は5銭です。B社の場合は5.7銭です。すなわち、差は0.7銭です。
1銭にも満たない差ですから、大したことがないように見えます。
しかし、値動き全体が5銭で、A社とB社の差は0.7銭です。すなわち、値動き全体に対して14%の差がついています。
1分足や5分足でトレードしたい場合、小さく見える為替レートの差でも、率にすると大きな差になります。すなわち、トレード結果に響く可能性があります。
よって、FXTFから取得したデータを分析した結果、何らかのトレード手法が出来上がったとします。その手法でトレードをするならば、FXTFのMT4口座で実行すべきでしょう。
なお、FXTFのヒストリカルデータを取得する画面を表示しますと、いくつか注意事項が書いてあります。
その中から2つ、かいつまんでご案内しましょう。
内容の正確性や完全性を保証しません
ヒストリカルデータを取得する場合、お決まりのようにある文言ですので、「そうですよね」という感じです。
しかし、実際にデータをダウンロードしてみますと、データの抜けが極めて少ないことに気づきます。
1分足データの場合、途中で為替レートが抜けてしまうことがあります。この理由は分かりませんが、データが膨大なので仕方ないかもしれません。
しかし、ゆったり為替が使ってみた範囲では、FXTFはデータの抜けがほとんどありませんでした。信頼度の高いデータだと思います。
許可なく複製したり転用したりしてはいけません
いろいろなバックテストツールを使って、FXTFのヒストリカルデータでバックテストすることは十分可能です。
しかし、その結果をブログに書くのは、良くないかもしれません。事前にFXTFに相談してから掲載しましょう。
思いっきりデータを使おう
以上の通り、ちょっとした条件があります。しかし、大半の皆様にとっては何の問題にもなりません。
FXTFのヒストリカルデータを使って、存分にバックテストしましょう!
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