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豪ドルNZドル(AUD/NZD)のスワップポイント見通し【2019年】

2019年2月28日

豪ドルNZドル(AUD/NZD)でループイフダンなどをするにあたり、気になるのはスワップポイントです。

豪ドルNZドル=1.00の上で推移する限り、利食いを繰り返してくれるというのが、ゆったり為替の見通しです。

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豪ドル/NZドル(AUD/NZD)でループイフダン

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しかし、利食いよりも大きなスワップ損が出てはいけません。そこで、過去のスワップポイントを振り返りつつ、今後の見通しを考察します。

過去のスワップポイント

将来のスワップポイントを考察するために、過去のスワップポイントを振り返りましょう。

豪ドルNZドルについて、長期にわたるスワップポイントの入手は困難です。そこで、オーストラリアとニュージーランドの政策金利から、スワップポイントの傾向を推測します。

スワップポイントは、二国間の短期金利差から求められます。政策金利は、ここでいう短期金利そのものではありません。しかし、短期金利に与える影響が極めて大きいです。

そこで、「政策金利=スワップポイントを決める短期金利」とみなして考察します。

政策金利の推移

下のグラフは、1999年3月以降の政策金利です。ニュージーランドは、現行制度を1999年3月に採用しました。そこで、グラフもそれ以降となっています。

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両国は、地理的に近い位置にあります。また、第一次産業が盛んで、経済構成も似ています。よって、景気変動も両国で同じ感じになりやすいです。

政策金利の推移も、それを反映しているのでしょう。似たような推移になっています。

政策金利の差

下のグラフは、両国の政策金利の「差」をグラフ化したものです。オーストラリアの政策金利から、ニュージーランドの数字を引いたものです。

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上のグラフで、金利差がプラスの範囲で推移するとき、豪ドルNZドル(AUD/NZD)を買うと、スワップポイントはプラスになります。

逆に、マイナスの範囲で推移すると、豪ドルNZドルを買うとスワップポイントはマイナスになります。

アイネット証券のスワップポイント

政策金利差のグラフを見ますと、2014年以降はマイナス圏にあります。すなわち、豪ドルNZドルを買うと、スワップポイントはマイナスになります。

しかし、ループイフダンで豪ドルNZドルを買いますと、日々のスワップポイントはプラスになることが珍しくありません。

この理由ですが、いくつか考えられます。

  • スワップポイントを決める短期金利と政策金利は必ずしも一致しない
  • FX業者ごとにスワップポイントの大きさを自由に決められる

このあたりでしょうか。

豪ドルNZドルを買うと、スワップポイントが大きくマイナスになるFX業者が散見されます。そんな中、アイネット証券は、豪ドルNZドルを買う顧客に優しいスワップポイントを出してくれています。

感謝しながら、どんどん稼ぎたいところです。

スワップポイントを計算

ここで、政策金利を元にして、単純にスワップポイントを計算してみましょう。

オーストラリアとニュージーランドの政策金利差は、0.25%です。1万通貨買うときの、1日当たりのスワップポイントの大きさは、以下の通りです。

1万通貨×0.25%÷365=NZD 0.0685

NZD/JPY=76円くらいですから、NZD 0.0685は5.2円くらいです。すなわち、豪ドルNZドルを1万通貨買うと、スワップポイント損は毎日5.2円くらいという計算になります。

ループイフダンとスワップポイント

ここで、豪ドルNZドル(AUD/NZD)で、買いのループイフダンをしているとしましょう。利食いは40pipsだとします。

1万通貨で買い、40pipsの利食いをすれば、40NZドルの利食いになります。40NZドルとは、およそ3,000円です。

一方、スワップポイント損は、毎日5.2円です。ということは、ポジションを持ってから、570日くらい経過してやっと利食いできたという状況でも、損益は何とかプラスです。

570日ということは、1年半以上です。とても長い期間です。その間に利食いすればOKです。

実際には、ポジションを保有した日に利食いできることもあるでしょう。

日々のスワップポイント損は面白くありませんが、計算してみると、致命的なダメージではないことが分かります。

アイネット証券の場合は、豪ドルNZドルのスワップポイントをプラスにしてくれることもあります。ゼロの場合もあります。現状で推移すれば、2年後に利食いしても、損益はプラスになります。

豪ドルNZドルのスワップポイント見通し

では、豪ドルNZドル(AUD/NZD)のスワップポイント見通しを考察します。

両国は似たような経済構成ですので、今後も同じような政策金利で推移すると仮定します。すなわち、政策金利差は下のグラフと同じような推移をすると予想できます。

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豪ドルNZドルを買う場合、スワップポイントがプラスの場合は問題になりません。利益だからです。問題になるのは、スワップポイントがマイナスの場合です。

よって、上のグラフで、0未満に注目します。

スワップポイント差は、瞬間的に2%になったことがあります。しかし、それは瞬間的です。平均的には0.5%~0.75%くらいだとわかります。

そこで、政策金利差がマイナスになる場合は、今後も0.5%~0.75%を中心とした範囲になると予想します。

現在の政策金利差は、0.25%です。この時のスワップポイント損は、既に確認したとおり、毎日5.2円です(1万通貨を買う場合)。

政策金利差が0.5%ならば、毎日10.4円の損です。そして、ポジションを持ってから280日程度以内に利食いすれば、損益はプラスです。

同様に、政策金利差が0.75%ならば、毎日15.6円の損です。そして、そして、ポジションを持ってから190日程度以内に利食いすれば、損益はプラスです。

190日ということは、半年くらいです。政策金利差が今の3倍になっても、意外に余裕があります。

ループイフダンの場合

豪ドルNZドルでループイフダンをされている皆様でしたら、ポジションを持ってから利食いするまでの期間を、取引記録から確認できます。

確認していただくと、ここで考察している期間よりも短い期間で、利食いを繰り返していることでしょう。

すなわち、スワップポイントを考慮に入れても、成績はプラスになっています。

そもそも、アイネット証券は、顧客に有利なスワップポイントを提示してくれています。よって、少なくとも現状においては、計算するまでもなく、プラスになっているでしょう。

高値で買ったポジションの扱い

なお、余裕があるといっても、高値で買ってしまったポジションがあるかもしれません。その後の為替レートが安値で推移すれば、なかなか利食いできません。

この場合は、安値で利食いを繰り返すでしょうから、その利益でカバーします。

下のチャートは、AUD/NZDの月足です。過去5年程度を表示しています。よほどの高値で買ってしまわない限り、利食いできる様子が分かります。

豪ドル/NZドルの月足チャート

よって、ゆったり為替の考察を参考にしてループイフダンをする場合、高値で買わないことが重要になります(高値で買わないのが重要というのは、どのトレード手法でも同じですが…)。

安全を重視するなら、豪ドルNZドルの買いレート上限を1.0700辺りにする、という案も検討できるでしょう。

あとは、豪ドルNZドルが1.00を下回らないように期待しながら、利食いを繰り返してもらいましょう。

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