ゆったり為替は、数多くの金融商品を触ってきました。その中で、FXが最も性格に合っていたので、FXをしています。
株は、全然ダメでした…。
逆に、FXよりも株の方が良いという人も大勢いることでしょう。それは良いのですが、株式とFXを比較すると、その差は歴然としています。そこで、実質的なFX人口を増やせないかな…と考えています。
FX人口はどれくらい?
最初に、FX人口の状況を確認しましょう。日本のFX業者に存在する口座数は、全体で600万台の模様です。1人1口座としても、全国民の5%くらいになります。
実際には、ゆったり為替のように、一人で数十個も口座を持っているという例もあるでしょう。
また、口座を作って取引してみたけれど、期待通りにできず、面白いとも思えず、FXから退場した人も大勢いることでしょう。
よって、各種サイトの情報も合わせて考えますと、実際にFXを楽しんでいる人口は数十万人だと予想できます。
FXに投入されている金額
FXに投入されている金額は、比較的明確に分かります。と言いますのは、FX業者の業界団体「金融先物取引業協会」と「くりっく365」が、それぞれ取引状況を公開しているからです。
金融先物取引業協会のデータを引用しますと、以下の通りです(2018年10月現在)。
- 証拠金預託額:1兆2,675億円
- 建玉金額合計:6兆9,067億円
とても大きな金額です。
株式投資をしている人口や金額はどれくらい?
一方、株式投資をしている人口や金額については、日本取引所グループの「2017年度株式分布状況調査の調査結果について」で確認できます。
- 個人株主数(延べ人数):5,129万人
- 個人・その他の保有金額:113兆円
一人で2銘柄の株式を持っている場合、個人株主数は2とカウントされます。
よって、実際に5千万人以上が株式を持っているわけではなく、1千万人くらいかなあ?とぼんやりした予想ができます。
そして、個人が保有している株式の金額ですが、113兆円です。FXの証拠金預託額は1兆円、建玉合計でも7兆円弱ですから、株式の方が桁違いに大きいことが分かります。
さらに、この数字には投資信託が含まれていません。投資信託経由で保有する株式も考慮しますと、その差はさらに大きくなります。
では、実際にこの差に表現されるほどFXは劣るのか?と言えば、そんなことはありません。単に、FXの良さを知らないだけ、報道等でみられるFXのイメージの悪さが影響しているだけ、という可能性があります。
すなわち、株式よりもFXの方が適切な人が、あえて株式だけトレードしているという例が少なくないのでは?と予想できます。
そういう人に、何とかFXをしてもらえないだろうか?と考えています。
株式投資をする目的
株式投資をする人にFXに興味を持ってもらうために、なぜ株式投資をするのか、その目的を確認しました。日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」からの引用です。
- 49.9% 概ね長期保有だが、ある程度値上がり益があれば売却する
- 18.0% 配当・分配金・利子を重視している
- 14.5% 値上がり益重視であり、短期的に売却する
- 11.3% 株主優待を重視している
- 0.4% その他
- 5.9% 特に決めていない
この結果から明らかなことは、長期保有目的が圧倒的だということです。株主優待も、長期保有の枠に入れることができます。
FXでは、短期売買がもてはやされているように思います。しかし、株式の世界では、それは全体の14.5%だけです。
株式投資をしている人にFXを見てもらうには、短期取引を重視してはダメだろうと予想できます。
FXで長期投資・長期保有
では、FXで長期投資するパターンとしては、何があるか?です。ゆったり為替が考える範囲では、2つあります。
- スワップポイント狙い
- 長期のリピート系注文
スワップポイント狙い
下の成績は、「FX究極のスワップ派」で実行している公開トレードです。豪ドル/円を5,000通貨だけ買っています。投入額は20万円で、取引開始時のレバレッジは1.9倍と、超安全運転です。
2年半くらいで、スワップポイントは2万円くらいを得られる計算です。投入額は20万円ですから、10%に相当します。株式と比べて、悪くありません。
むしろ、銘柄別に見れば、豪ドル/円の長期保有は上位に顔を出すでしょう。
オレンジ線は、含み損益を加えたものです。買ってから円安で推移しています。スワップポイント目的の公開トレードですので、このまま保有しようと思います。
なお、大幅円高になれば、スワップポイント益を含めてもマイナスに転落するでしょう。しかし、それは株式投資でも同じことです。
長期のリピート系注文
下の成績は、「FXリアルトレード道場」で実行している、長期リピート系注文です。
リピート系注文は、含み損を前提とする手法です。しかし、工夫を加えることにより、上のように、含み損益をプラスにすることができます。
リピート系注文のメリットは、相場が期待と反対側に進む場合です。
例えば、この公開トレードは、豪ドル/円を買っています。この状況で大幅円高になれば、含み損が大きくなります。利食い額を反映しても、純損失になるでしょう。
しかし、円高になっても構いません。円高の位置で細かい利食いを繰り返しますので、時間が経過すれば、利食いとスワップポイントの合計は、含み損よりも大きくなります。
そして、長期間待てば、再び円安になるでしょう。すなわち、含み損は解消され、含み益になり、利食いとスワップポイント益も加わり、ウハウハです。株式のような倒産リスクはありません。
また、証拠金の額を調整すれば、数年で資金を2倍にすることも可能です。この視点につきましては、FXビギナーズ「リピート系注文で資金を増やし続ける凄腕トレーダーのトレード方法」に記事がありますので、ご確認ください。
一方、株式の長期保有の場合、リピート系注文のような取引は簡単ではありません。
株式愛好家に、いかに届けるか
以上の通り考えますと、株式投資よりもFXの方が嗜好に合っている人は、万の単位で存在するのでは?と期待できます。
しかし、ゆったり為替には、この情報を彼らに伝える方法がありません。
このブログは弱小ブログですし、FXが中心です。株式愛好家は読まないでしょう。というわけで、どうしたものか…と考えています。