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スイスがEUR/CHF=1.20を死守できない理由

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ネコスイス国立銀行がEUR/CHF=1.20を守れないかも知れない理由を探してきました。



2014年11月30日(日)に、ある議題が国民投票にかけられます。それは金(きん)に関するもので、以下の通りです。
・ 中銀(スイス国立銀行)による金準備の売却を禁止
・ 資産の少なくとも20%を金で保有することを義務付ける
情報元はロイターです。

このレベルの情報を入手し損ねていたというのは痛い失敗です。全ての日英記事を読むわけにはいきませんので、情報を見逃すことは多々あっても仕方ないことではありますが・・・。個人で活動するゆったり為替の限界がここにあります。

さて、これが可決された場合にスイス国立銀行が困ることを考えていきます。

(1) スイス国立銀行は金準備を減らしています。外貨準備に占める金の割合は10%に満たない量です。いきなり20%にしなさいと言われても、できるでしょうか。
(2) EUR/CHF=1.20を死守するために多額のスイスフラン売りユーロ買い介入をすると、外貨準備が大きく増えます。それに伴って金を購入しなければなりません。

(1)(2)を同時に実行しなければならない場合のスイス国立銀行のコストはどれくらいでしょうか。ゆったり為替には試算できません。スイス国立銀行にとって耐えがたいコストならば、EUR/CHF=1.20の無制限介入を停止または終了させなければなりません。

また中銀にとっては、このような懸念を市場に与えるだけでも損失です。ゆったり為替のようにEUR/CHFの買いをあきらめて売りを本気で考えるトレーダーが増えるためです。

今月末のスイス国民投票から目が離せません。

それにしても・・・金の売却禁止はスイス国民にとって損失になる可能性があります。日本は長らくデフレで苦しみましたが、スイスも同じ経験をしようというのでしょうか。

少し視点がずれますが、これが可決される場合、スイス国立銀行による金購入義務が発生することになります。国民投票の結果と同時に義務が生じるのか、その後の法制化を待つ必要があるのか、ゆったり為替には分かりませんが、いずれにしても金の需要が一時的に急拡大することが予想されます。

すなわち、金価格が急上昇する可能性があります。

→ スイス国立銀行が無制限介入を放棄?!
→ 本当にEUR/CHF=1.20は放棄されるのか?

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