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本当にEUR/CHF=1.20は放棄されるのか?

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今までEUR/CHF=1.20割れの記事を続けてきましたが、今回は、スイス国立銀行(スイスの中央銀行)は本当にEUR/CHF=1.20の維持を放棄するのかを考えます。



以下の理由から、ゆったり為替はEUR/CHF=1.20が維持されない可能性について極めて懐疑的です。もう少しはっきり書くならば、スイス国立銀行はEUR/CHF=1.20を維持すると思います。

(1) 金本位制でない

金本位制を採用していた頃は、保有する金の価値以上に通貨を発行することができませんでした。しかし、現在は管理通貨制度です。100兆円を新規に発行したいなあ・・・と思えば、(実際にやるかどうかは別として)金本位制の頃に比べれば実施のハードルは低いです。

(2) スイス国立銀行の金融政策評価

スイス国立銀行は四半期ごとに金融政策評価を公表しています。そこでは、必ず最初にEUR/CHF=1.20を死守することが明記されています。また、最新の政策評価では、より強い表現でEUR/CHF=1.20を守ることが示されています。
→ スイス国立銀行の金融政策(2014年9月)

(3) スイス国立銀行有力者の発言

スイス国立銀行有力者の発言を見ますと、EUR/CHF=1.20を放棄することを示唆するような発言がありません。ただし、EUR/CHF=1.2050付近をウロウロと動くような状況でも、目立った発言が少ないことが気になります。単に報道されていないだけかもしれませんし、本当に発言していないのかもしれません。

(4) スイスの物価上昇率(CPI)

スイスのCPIはデフレになりそうな勢いです。EUR/CHF=1.20を大幅に割り込む状況を容認すると、デフレが現実のものになる可能性があります。デフレからの脱却が大変困難であることは、日本が自らの行動で示しています。

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以上の内容を考えるなら、なぜEUR/CHFのトラップ系トレードから撤退するのか?です。それは、情報力の差です。個人で公開情報のみで活動するゆったり為替と、アヴァトレードのカウンターパーティ。どちらの情報収集力が上であるかについて、検討する必要さえありません。

トレードは儲けることも大事ですが、損失を限定的にすることの方が大切だと考えています。そこで、トレード開始時に設定した前提条件が悪い方向に崩れる場合は、その取引から撤退します。

ただし、この種の情報を全て信用するわけではありません。ゆったり為替が持っている情報や分析と照らし合わせて、その情報を採用するかどうかを決定します。採用する場合としない場合の損益予想や、取引を始めるにあたって策定した条件等を総合的に勘案します。

なお、上でEUR/CHF=1.20を死守する理由として4点挙げているのですが、最近、スイス国立銀行要人のけん制発言がとても少ないことが気になっていました。無言は政策の維持を示しているのか、それとも転換の前兆か。これでかなり迷っていましたので、ゆったり為替が少々臆病になっている可能性もあります。

結果として、ゆったり為替の当初の判断のほうが正しかった(=EUR/CHFは1.20を維持する)という場合もあり得るでしょう。しかし、後から見てどうこう言ってもOKなのは評論家です。自分の資産を投入し、「勝ち=利益」、「負け=損失」が明確なトレーダーの立場からすると、評論家のような「ぬるい」立場ではいられません。

今回はEUR/CHFのトラップ系トレードから撤退しますが、何とか利益を得た状態で撤退できるように努力します。

→ スイス国立銀行が無制限介入を放棄?!
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→ スイスがEUR/CHF=1.20を死守できない理由

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