461637-1前回、リスクを抑えたリピート系注文の背景等についてご案内しました。円売りのリピート系注文の最大の敵は、円高だと思います。 

そこで今回は、円高リスクを抑えるリピート系注文の手法をご案内します。 

一般的なリピート系注文の最大のリスク


最初に、一般的なリピート系注文の確認です。下の図をご覧ください。青丸一つ一つが買い注文を示します。この状態で一気に円高になると、全ての買い注文が約定します。

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赤の矢印は為替レートの推移を示します。全ての買い注文が成立した後も、円高方向に進んでいることを示しています。こうなると、利食いはないですし、含み損も大きくなります。ロスカットしないと大変な目に遭うことでしょう。

これが、リピート系注文の最大のリスクだと思います。


リスクを抑えたリピート系注文


では、このリスクを抑えるにはどうすれば良いでしょうか。

ゆったり為替が最も好きなのは、「過去数十年間のすべての値動きに注文を出して、全ての発注が約定しても大丈夫な資金を入金する」です。完全放置可能で毎日収入があるのは、最高です。

なお、過去数十年の値動きの範囲よりも円高になってしまってもOKなように、資金を準備します。また、利食いやスワップポイントでの証拠金増加による守備力強化も期待します。

こうすると、強制ロスカットの問題は遠くに追いやれます。しかし、資金量や資金効率の問題ができます。

そこで、リスクを抑えたリピート系注文です(前置きが長くてすみません…)。


リスクを抑えたリピート系注文:
1 毎日、特定の時刻だけ取引する。
2 最も円高の買いポジションよりも一定幅以上円高になったら、追加で買う。


解説しましょう。

通常のリピート系注文は「為替レート」に注目しています。すなわち、「××銭ごとに買い注文を出そう」とうい具合です。一方、このリピート系注文は「時間」に注目しています。「毎日××時に注文しよう」ということです。

すると、大暴落が来ても安心です。下の図をご覧ください。上の図を少し変えたものです。

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この記事の一番上の図では、一気の暴落で全ての買い注文が成立しました。しかし、特定の時刻にだけ発注するという方法の場合、為替レートが暴落しても約定するポジションは大幅に増えません。すなわち、含み損は大幅に小さくなります。

上の図では、午前9時だけ注文する様子を描いています。

ただし、値動きが小さい場合に毎日約定させていると、同じ価格帯で多数の買いポジションができてしまう可能性があります。

この場合、その後に円高になったら大変です。

そこで、「最も円高のポジションから××銭以上円高になったら、追加で買う」というルールを追加します。こうすれば、同じ価格帯で複数のポジションができることがありません。

この手法は、通常のリピート系注文に比べて暴落に対する防御力が極めて強いです。また、通常のリピート系注文に比べて、準備すべき証拠金を減らせるでしょう。

しかし、デメリットもあります。

そこで、次回、そのデメリットを確認するとともに、デメリットを消し去る方法を確認しましょう。

→ 第1回:リスクを抑えたリピート系注文【背景編】
→ 第2回:リスクを抑えたリピート系注文【手法編】
→ 第3回:リスクを抑えたリピート系注文【デメリット回避編】
→ 第4回:利食い回数が減るのは嫌なときの考え方
→ 第5回:リスクを抑えたリピート系注文【FX口座編】