481178-1バイナリーオプション会社のbinary.comが、日本市場から退場しました。これを受けて、ゆったり為替は日本のバイナリーオプション市場データを眺めていたのですが、ふと気づきました。

「日本人のトレード能力は、他国の水準より高いかも?」です。

binary.comの顧客成績

バイナリーオプションの業界団体である金融先物取引業協会では、顧客の損益状況を毎月公開しています。そのデータから、binary.comの顧客成績をグラフで確認しましょう。なお、グラフに出てくる用語の意味は、以下の通りです。

顧客損益率:
顧客が全体としていくら勝っているかの割合です。顧客がバイナリーオプションに100万円投入し、110万円獲得した場合、顧客損益率は110%となります。

損失顧客率:
取引した顧客の中で、月間成績がマイナスになった(損失を計上した)顧客の割合です。

binary

binary.comは、2017年6月に営業を始めました。そして、2018年3月までで撤退です。よって、営業期間は10か月でした。上のグラフの特徴をいくつか探してみましょう。

特徴1:顧客損益率が100%を超えていた

2月と3月を除き、顧客損益率が100%を大幅に上回っている様子が分かります。140%を上回る月もありました。顧客が1億円を投入したとすると、1.4億円儲かったということです。

上の例の差額4,000万円は、何もないところから湧いて出た金額ではありません。binary.comの赤字です。よって、企業として営業を続けるには、顧客損益率は100%を下回るようにしなければなりません。

しかし、現実はその逆でした。

特徴2:損失顧客率が低かった

顧客の損益率が高いということは、顧客個人レベルで見ても、損する人が少なめだったと言えます。グラフを見ますと、おおむね60%以下の数字で推移しています。毎月、40%以上の人がプラスになっていたということです。

なお、binary.comが撤退する直前、2月と3月は、顧客の成績が大きく落ち込んでいます。この理由は不明ですが、ゆったり為替の予想は以下の通りです。

ゆったり為替の予想:
日本のユーザーがあまりに勝ちすぎて、binary.comの損失が巨大になったため、ペイアウトの基準を厳しくした。

予想なので真偽不明ですが、この予想は自然だと思います。

binary.comは、海外で展開する企業

なお、binary.comは海外を拠点にする企業です。海外での事業展開で得た経験と知識を持って、日本市場に参入しました。ということは、「ペイアウト率をどれくらいにすると、損益はどうなる」という数字も持っていたと考えて間違いないでしょう。

その数字を元にして、日本市場で営業を開始したと予想しています。

binary.comは、バイナリーオプション業界で後発組です。そこで、ペイアウト率で少し顧客に有利にして、お客さんを集めようとしたかもしれません。しかし、顧客損益率が140%を超えてしまったり、継続的に100%を超えてしまったりというのは、行き過ぎの感があります。

すなわち、binary.comが持っているデータよりも、日本市場のユーザーは優秀だった、という可能性があります。

そして、元々顧客集めで苦労した状況に加えて、今年2月と3月の修正で顧客が一気に離れてしまった…という感じなのかな、と思います。

これはゆったり為替の予想であり、真偽を確認する方法はありません。しかし、その可能性はあるだろうな…と思いつつ、データを眺めました。

→ バイナリーオプションの退潮