青鬼しばらく南アフリカランド/円(ZAR/JPY)について書いていませんでした。ボックス相場を展開しているかと思いきや、最近は円高になっています。

どうなっているのか確認しましょう。 
下のチャートは、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)の月足チャートです。楽天証券(旧FXCMジャパン証券)から引用しました。いつもはローソク足なのですが、今回は見やすさ重視でラインチャートにしてみました。

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リーマンショック直後くらいからのチャートです。このチャートでは現在値はリーマンショック後の円高記録を超えているように見えます。しかし、これは月の終値を結んだチャートです。

リーマンショック後の円高記録はZAR/JPY=7.6くらいですから、現在はまだそこまで円高になっていないということになります(上のチャートでは最新レートが8.1になっていますが、今朝の時点では7.8台です)。

しかし、リーマンショックと比較できるというくらいに円高になりました。この原因を探るべく、ZAR/JPYを2つの通貨ペアに分解しましょう。すなわち、米ドル/円(USD/JPY)と米ドル/南アフリカランド(USD/ZAR)です。


米ドル/円(USD/JPY)


下のチャートをご覧ください。2008年初めからの月足チャートです。2012年後半からアベノミクス相場が続き、2014年まで円安が続きました。その後は横ばいになっている様子が分かります。

米ドル/円(USD/JPY)は円高になっていませんので、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)の円高の原因は米ドル/円(USD/JPY)ではないことがわかります。

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米ドル/南アフリカランド(USD/ZAR)


では、分解したもう一つの通貨ペアである米ドル/南アフリカランド(USD/ZAR)のチャートを確認しましょう。

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2008年9月くらいからのチャートです。左端にリーマンショックの時にできた山があります。その後、なだらかに下落しているのですが、2011年後半から反転して上昇している様子がよくわかります。

このチャートを見ると、リーマンショックの時にできた山の頂上を超えたのは2013年あたりです。その後も右肩上がりの傾向は変化することなく続き、今年半ばになると傾きが急になっていることが分かります。

すなわち、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)が円高になった原因はUSD/ZARだった!ということが分かります。


ZAR/JPYはこまで円高になる?


では、ZAR/JPYはどこまで円高になるのでしょうか。今月12月に米国が政策金利を引き上げる勢いです。一方、南アフリカの経済は弱い状態が継続しているようです。この2つを考えますと、ZAR/JPYはまだ円高になる余地があるといえるでしょう。

悪いことに、過去、米国が政策金利を上げると、米ドル/円(USD/JPY)は半年から1年間ほど円高になってきました。すなわち、ZAR/JPYにも円高圧力が強まるということになります。

この影響をざっくり試算してみましょう。

USD/ZAR=15.0000あたりで変化がなくなったとします。USD/JPYについては、米国の政策金利上昇後に、過去と同じように円高になり、USD/JPY=110円になったとしましょう。

この時のZAR/JPYは7.33円となります。USD/JPYがさらに円高になって105円になったとしましょう。このとき、ZAR/JPYは7.00円となります。

USD/ZARの値動きを読むことはとても難しいですが、少なくとも、米ドル/円(USD/JPY)が円高になるとZAR/JPYも大きく円高になることが分かります。ZAR/JPYのスワップ派をしている人にとっては厳しい時代の到来かもしれません。

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