トルコリラ/円(TRY/JPY)は価格変動率が高いことが知られています。そこで、デイトレードで勝負できるかも知れません。

しかし一方で、スプレッドが大きいことが気になります。よって、TRY/JPYについて他通貨ペアと比較しながら考察しましょう。

トルコリラ/円、米ドル/円、ポンド/円を比較

値動きを捉えて利食いを狙う場合、価格変動の大きさとともにスプレッドの大きさが重要になります。スプレッドは取引手数料と同類ですから、スプレッドが大きいと利益獲得機会が限られてしまいます。

しかし、スプレッドの広さをカバーする大きな値動きがあるならば、その通貨ペアで積極的にトレードすることも可能でしょう。

そこで、下の表をご覧ください。トルコリラ/円(TRY/JPY)、米ドル/円(USD/JPY)、ポンド/円(GBP/JPY)の比較表です。くりっく365のデータを使いました。検証期間は2015年6月~2015年8月の3か月間です。

20150930tryjpy比較

一番上の3つ、最高・最低・平均は、日足の「高値-安値」についての数字です。この数字が大きいほど、値動きが大きいということになります。

3通貨ペアとも、最高の値がとんでもない数字になっています。GBP/JPYは8円以上です。1日で8円以上も動くというのは大変なことです。これは8月24日(月)の急落で記録した数字です。

そして、最高・最低・平均、いずれの数字で比較しても、TRY/JPYは最も小さな数字を出しています。


では、TRY/JPYは一般的に言われているのと違って値動きの小さい通貨ペアでしょうか。おそらく、その考え方は正確でないでしょう。というのは、為替レートの水準を考慮していないためです。

表に8月の終値を掲載しました。TRY/JPYは41円台なのに対して、GBP/JPYは186円台です。価格差は4.5倍くらいです。よって、変動幅の数字をそのまま比較するのは、あまり正確でないでしょう。

そこで、1日の値動きの平均値を8月の終値で割りました。いったい、1日に為替レートは何%動いているでしょうか。

TRY/JPY: 1.8%
USD/JPY: 0.8%
GBP/JPY: 1.0%

この数字で分かりますとおり、TRY/JPYが最も大きな数字を出しています。TRY/JPYは為替レートの水準に比べてとても大きな価格変動率(ボラティリティ)があるということになります。

トルコリラ/円は、スプレッドの大きさが厳しい

では、TRY/JPYは値動きがとても大きいから、デイトレードをしやすい通貨ペアでしょうか?といえば、それも違うように思います。スプレッドが大きいからです。

上の表にありますとおり、業界最狭水準のスプレッドは以下の通りです。

TRY/JPY: 4.9銭
USD/JPY: 0.3銭
GBP/JPY: 1.1銭

この数字を1日の値動き幅の平均値と比較しますと、以下の通りです。スプレッドが1日の値動き幅の何%あるのか?という数字です。

TRY/JPY: 6.8%
USD/JPY: 0.3%
GBP/JPY: 0.6%

TRY/JPYのスプレッドの大きさが際立っています。1日の値動き幅に対するスプレッドの大きさは、USD/JPYやGBP/JPYの10倍~20倍です。

これでは、いくら価格変動率(ボラティリティ)が大きいとはいえ、TRY/JPYでデイトレードをするのは難しいでしょう。


では、TRY/JPYはスイングトレードやポジショントレードをするのも難しい通貨ペアと言えるでしょうか。これについては、次回、チャートを見ながら考察しましょう。

なお、TRY/JPYのスプレッド4.9銭は、ゆったり為替が知る限り最も狭いスプレッドです。このスプレッドはLION FXの固定スプレッドです。

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