最近のニュージーランドドル/円(NZD/JPY)は円高に大きく動いています。そこで、短期~中期的にどこまで円高になり得るか、目途を大胆に予想しましょう。

最初に、最近のNZD/JPYの値動きを概観しましょう(2015年1月~7月上旬の値動き)。

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とても大きな円高です。今年4月には92円を記録したのですが、現在は80円割れが視野に入ってきました。わずか数か月で10円以上の円高です。

株価水準が200円の通貨ペアが10円円高になるのと、NZD/JPYが10円円高になるのでは、意味合いが違います。200円の通貨ペアが10円円高になると、価格変動率は5%です。しかし、NZD/JPYは10%を超えています。しかも、わずか数か月間で。

長期で買いポジションを持っているという方には、厳しい相場展開でしょう。 

どこまで円高になるか?

NZD/JPYを分析するために、NZD/USDとUSD/JPYに分解して考えます。

1. NZD/USDの目標値

ニュージーランドの首相が、「NZD/USDは0.65を下回るだろう」という趣旨の発言をしたようです。この首相は著名なトレーダーだったそうです。その点からも、為替相場への言及は注目を集めやすい首相です。

一国の首相が為替相場について具体的な水準を言及するのは、危険な賭けになる場合があります。しかし、この首相の場合は過去の実績がありますので、相場水準への言及は武器として使用できるのかもしれません。

なお、この発言はポジショントーク(人々を誘導するための発言)かもしれませんが、チャートを見ると、NZD/USD=0.65は自然に達成できそうに見えます。

よって、少なくとも短期的にはNZD/USD=0.6500が実現するとしましょう。

2. USD/JPYの目標値

次に、USD/JPYです。USD/JPY=121円や119円などに相場の壁を確認できます。ここでは、短期的にUSD/JPY=119円が実現すると想定しましょう。

次に中期的な目標値を考えます。過去を振り返ると、米国の政策金利が上昇すると、その後半年から1年の間に10円~20円の円高が実現してきました。今回もそれが実現すると想定します。

この場合、USD/JPY=105円~115円あたりが目途になるでしょう。よって、USD/JPY=105円と115円を想定します。

3. NZD/JPYの目標値は?

以上の簡単な考察から、目標値は以下の通りです。

短期:
0.6500×119=77円台前半

中期:
0.6500×115=74円台後半
0.6500×105=68円台前半

簡略な計算ですので、あくまで目安程度の意味しかありません。しかし、円高目標値としては、現在の水準よりもかなり下に位置していると分かります。

では、この目標値を頼りにして売るか?といえば、ゆったり為替は売りません。スワップポイントのマイナスが大きいですし、実戦トレードで頼りにするほどに信頼のおける目標値といえるかどうかも怪しいからです。

そこで、他の分析手法も用いて考えることになりますが、上で試算した数字が実現しても問題ないように気持ちを整えたいです。

円高になったNZD/JPYをスワップ派で攻めるという視点については、外部サイト「FX究極のスワップ派」に書きましたので、そちらもご覧ください。

→ ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)を買ってスワップ派をしたい!(外部サイト「FX究極のスワップ派」)
→ NZD/JPYのトレードチャンスを待ってます!
→ 7月のUSD/JPYは?円高か円安か(今回はAUD/JPYがメイン)
→ 7月のポンド円(GBP/JPY)の特徴は?円高か円安か
→ 2015年豪ドル/円(AUD/JPY)為替予想