ギリシャ問題が佳境を迎えているようです。ユーロがどう動くか分からないため、トレードしづらいことこの上ありません。

ギリシャを取り巻く状況をまとめます。 

状況を一言で表現すると、こんな感じです。

ユーロ圏やIMFなど: 「返済条件を緩くしてあげるから、ギリシャはもっと節約しなさい。」 
ギリシャ: 「もうやってられん!緊縮財政なんてやめだ!」 

・・・ギリシャ。

さて、ユーロ圏諸国によるギリシャ支援は6月30日に終了します。そして、7月早々にIMFへの借金返済日がやってきます。この返済目途が立っていないため、支払不能、すなわちデフォルトとなります。

報道によると、実際にデフォルトすれば、ギリシャは先進国の中でIMFへの支払いが滞る最初の国になるそうです。 

そして、7月5日(日)に、ユーロ圏の債権団が提示する案を受け入れるかどうかを決める国民投票を実施するとのこと。この実施はまだ正式に決まったわけではないようです。大統領の許可を得て初めて実施可能だそうです。

大統領が拒否したら・・・?どうなるのか分かりません。待ちましょう(この記事を書いたのは日曜ですが、月曜朝時点で、どうなったのかを探せていません。)。

デフォルトしてから国民投票をしてもねえ・・・という感じがしますが、どうでしょう。

国民投票をしますが、内閣や与党は反対票を投じるように呼びかけているようです。ならば、国民投票なんてしないで、債権団の提案を拒否して終了すれば良いと思いますが、将来の逃げの一手を残すための投票ではなかろうか?とぼんやり思います。

すなわち、ギリシャがデフォルトして、さらにユーロ圏から離脱すると、現状よりも厳しい状態に置かれることが容易に想像できます。そこで国民の不満が爆発したら、政府は「だって、国民投票で債権団の提案に拒否しろと言ったのはあなたたちでしょう?」と言うことができます。

なお、デフォルトとユーロ圏離脱は同じ意味ではありません。

デフォルトしても、ユーロ圏に残ることは可能でしょう。しかし、ギリシャとユーロ圏の間には信頼関係がなさそうなので、離脱の選択肢のほうが有力だという印象があります。

各種報道を読むと、離脱に向けてギリシャが自らを陥れているというニュアンスを感じることができます。実際に離脱してしまうと、金利水準に関わらず、ギリシャにお金を貸す機関や国が存在しない可能性があります。

ユーロやIMFのような巨大な貸し手に対しても返済しないギリシャです。よって、うっかり貸してしまうと返済されない可能性があるためです。

しかし、ロシアあたりが貸して自分の陣営にギリシャを引き入れるかも?・・・などと、想像を広げていくこともできます。想像が想像を呼ぶ状態になると、トレードどころではなくなります。ここは、じっと成り行きを見守りましょう。

あるいは、ビュンビュンと値動きするレートで一儲けを狙うのも、面白いかもしれません。

ギリシャの株式で儲けようとしても、ギリシャの証券取引所は閉鎖される模様です。私達にはあまり関係のない話かもしれませんが、ギリシャの証券取引所で株式を売買したい人にとっては大問題でしょう。


ちなみに、今回の事態については、英語圏の情報とともに、ギリシャが発信する情報も読むべきだと思います。英語圏発の情報だけに接していると、ユーロ圏側の思考に偏ってしまうからです。

しかし、ゆったり為替はギリシャ語を読むことができません。このため、英語圏から得た情報のみで記事を執筆しています。

→ (7月6日追加)ギリシャ国民投票の結果速報(随時更新)
→ (7月6日追加)ギリシャ国民投票:投票締切後発表の世論調査は「NO」優勢

→ ギリシャ国民投票(2015年7月)の開票速報は日本時間でいつ?
→ 緊縮財政反対は民意か?(2015年7月:ギリシャ国民投票)
→ ギリシャの長期金利推移を振り返る(1993年1月~2015年5月)