先日のマネックスのtradable発表会では、ニコニコ生中継でご覧になっていた人のコメントが壁いっぱいに表示されていました。

それを眺めていると、米ドル/円(USD/JPY)が少し円高になっただけなのですが「ドル円が円高で困る」という類のコメントが多いことに気づきました。そこで、一般のトレーダーのUSD/JPY売買動向を調べました。

一般投資家はUSD/JPYを買っているのでしょうか、売っているのでしょうか。いくつかの会社が顧客の売買動向を公開していますが、今回はくりっく365にします。2015年4月21日に更新された最新データです。(引用元:くりっく365

買い: 347,512枚(1枚=10,000通貨)
売り:    64,230枚

買いが圧倒的に多いです。買っている人の大多数が短期売買ならば、これはアリだと思います。 現在のUSD/JPYはボックス相場です。ボックス相場内で上昇すると考えて買うのは全く問題ありません。

しかし、ボックス相場内で少し円高になっただけなのに、ニコニコ生中継のあの反応は何だろう?と考えるのですが、良く分かりません。米国政策金利上昇が円安につながると考えて買っている人々の反応なのかもしれません。 

なお、中長期でUSD/JPYを買って持っている場合、過去の円高の時に買ってずっと持っているならば良いのですが、今年に入って買って長期で持っている場合、ゆったり為替としては怖い取引であり、ゆったり為替には実行できない内容となります。

それは、米国の政策金利とUSD/JPYの関係を考えてのことです。
→ 米国政策金利引上げと米ドル/円(USD/JPY)の関係のまとめ


では、プロの皆さんはどのようにUSD/JPYを売買しているのでしょうか。シカゴIMM通貨先物ポジションを確認しましょう。これは、世界のプロトレーダーの動向を垣間見ることができる数字です。(引用元:セントラル短資FX) 

買い: 77,853
売り: 54,783

プロもUSD/JPYを多く買っているじゃないか!なのですが、その差はわずかです。

また、過去からの推移をみると、USD/JPYの買い数量が継続的に減少傾向なのに対し、USD/JPYの売り数量が増えつつあります。こちらのデータも毎週更新ですが、趨勢として買い数量と売り数量の差が縮まっています。

USD/JPYに対する一般投資家とプロトレーダーの予想が大きく異なっているということなのかもしれません。ゆったり為替が買うか売るかを今すぐに選択しなければならないとしたら、即断で売りを選択します。しかし、実際の行動はまだです。相場の動きを注視します。

→ 米国の政策金利上昇は近いか?(2015年3月FOMC議事要旨)
→ 米国の政策金利は据置で、声明の内容に変更あり(2015年3月)
→ どうしてアメリカは金利を引き上げないのか