私たちは、スイス国立銀行(スイスの中央銀行)の突然の政策変更で損失を被りました。

そこで、「もうスイス国立銀行なんて信用しない!」・・・と言ってしまいたいところですが、残念ながらそれは難しいでしょう。

スイス国立銀行の政策変更により・・・

損した人 : 先進国の国家機関が重要な政策を突然変更することはない、と信用していた人々
得した人 : いやいや、ありうるかもよ?と懐疑的だった人々

素直な人々が損してしまったという、あまり良くない状況だと思います。最大限の決意(utmost determination)でユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)=1.20を守るというスイス国立銀行の発表は何だったんだ?ということです。

そこで、もうスイス国立銀行の情報を無視したり、「また同じことがあるんじゃないか?」と懐疑的になったりするのは正しいでしょうか。


多くの場合、恐らく正しくないと思います。

スイスフランをどのように扱うか。それはスイス国立銀行が決めます。通貨の発行高や政策金利の設定など、トレード期間が長期になればなるほど、これらの情報を無視することができません。そして、これらの情報を提供してくれるのはスイス国立銀行です。「次の一手は何か?」を考えるには、スイス国立銀行の発表を参考にせざるを得ません。

このため、短期トレードはともかく長期の場合は、これからもスイス国立銀行の情報を正しいものとして考えることになるでしょう。短期トレードだったら、「スイス国立銀行って何だっけ?」という感じでトレードすることは可能でしょう。


とはいえ、スイス国立銀行は正直でない、何をするかわからない、という不信感を世界中に広めたことでしょう。これはスイスだけでなく、他の先進諸国の中央銀行にもダメージとなったと思います。「スイスがやるんだったら、他の先進諸国が同じことをしてもおかしくない」という印象を世界中に与えた可能性があるのではないでしょうか。

すると、日銀の国債大量購入が突然終わる可能性は?・・・などと、日銀にとって面白くないことを考えて行動する人が増えないとも限りません。日銀を疑う人が多くなると、日銀の政策は成功しないかもしれません。

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