054891(最終更新日:2015年5月27日)

今回は、TRY/JPY(トルコリラ/円)を取引する際のリスクを確認しましょう。リスクのない金融商品は円の預貯金だけですから、米ドル/円(USD/JPY)であってもTRY/JPYであっても、FXの取引にはリスクが伴います。 

FXのリスクを全て書くことはできませんので、TRY/JPYを取引する際に特に重要だとゆったり為替が思うリスクに絞って書くことにします。


リスクその1: トルコリラは先進国の通貨ではない

トルコは新興国に区分されるでしょう。すなわち、先進国に比べて通貨の安定性が弱いということを意味します。

米ドルやユーロでさえも、危機の際には為替レートが大きく動きます。トルコリラでしたら、さらに大きな価格変動に見舞われる可能性があると警戒すべきでしょう。

このため、レバレッジは小さくすることが望ましいと思います。

では、具体的にはどれくらいのレバレッジならば良いのでしょうか。これを考えることはとても難しいですが、試算してみます。

例1: 絶対に強制ロスカットされたくない場合

この場合は、TRY/JPY=0.00になっても大丈夫なだけの証拠金を準備することになります。この場合は、実質的に外貨預金と同じような感じになります。しかし、2015年5月現在において、トルコリラの外貨預金とFXのスワップポイントを比較すると、FXのほうが断然有利でしょう。

例2: TRY/JPY=20.00円になっても強制ロスカットされない証拠金を積む場合

今までの円高記録はTRY/JPY=40円くらいですから、20円ですとその半分の水準ということです。この場合、レバレッジは2倍に満たないくらいになりますが、元々の金利水準が高いですから、他の通貨ペアに比べてとても大きなスワップポイントを得られます。


リスクその2: リーマンショックが再来したら大丈夫か?

リーマンショックの時には、高金利通貨だったアイスランドクローナ(ISK)が取引停止になり、ISK/JPYで取引していた人は強制清算の憂き目に遭って損したようです。

100年に1度と言われる危機が再来すると考えるのは臆病すぎるかもしれませんが、危機が来ても大丈夫なように、取引の数量は控えめにすることが望ましいでしょう。

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FXはリスク商品ですので、いつも利益をえられるわけではない、損する可能性も十分にあることを念頭において取引することが必要です。

<トルコリラ/円シリーズ>
→ トルコリラ/円の為替レート推移とトルコの政策金利
→ トルコリラ/円(TRY/JPY)を買う場合の勝算は?
→ トルコリラ/円を有利に取引できる会社
→ 強制清算リスクのないトレード方法(トルコリラ/円)
→ トルコの経済状況