トルコ国旗(最終更新日:2015年12月2日)

高金利通貨ペアとしてトルコリラ/円(TRY/JPY)が注目を集めつつあるようです。その理由はズバリ、スワップポイントの高さです。

そこで、特集シリーズをお送りします。

トルコリラ/円(TRY/JPY)の為替レート推移

最初に、下のグラフをご覧ください。TRY/JPYの長期チャートです。

tryjpy超長期チャート

1981年のTRY/JPYは・・・225万くらい?
現在値は40円くらいなのですが。

これは、2005年に百万分の1にデノミをした結果です。2004年以前のデータは、デノミを反映した値になっています。

百万分の1にデノミしなければならないほど、物価上昇率が高かったということです。この事実だけを見ても、TRY/JPYは金利が高いから買いだ!とはいかないかもしれない・・・と警戒できます。

ただし、物価上昇率が高いからこそ金利も高いという関係も成り立つでしょう。このため、物価上昇率が高いことがすぐにデメリットになるということではありません。

では、デノミを考慮すると話が難しくなるので、2005年以降のデータで考えることにしましょう。下のチャートは、TRY/JPYの2005年1月以降の推移です。

tryjpy長期チャート(2005-)

全体的に円高傾向であることが分かります。

注目したいのは、2008年のリーマンショック後に円高が継続し、2013年以降も円高トレンドが続いていることです。USD/JPY、EUR/JPYなどの主要通貨ペアとは異なる動きです。

スワップポイントを目的にしてトルコリラ/円を買って保有しようと考える場合は、この円高速度とスワップポイント益のどちらが大きいか?を考えることになります。円高速度を上回るスワップポイント益を得られるならば、評価損が出てしまっても合計でプラスの利益となります。

トルコの政策金利

次に、トルコの政策金利を概観しましょう。トルコの政策金利は3つありますが、現在の主要金利は1週間物(1 Week Repo)です。2010年5月から採用されています。

この政策金利の推移は以下の通りです。

201512トルコ政策金利

気が付くのは、全体的に金利が高いということです。日本の政策金利は0~0.10%ですので、その差はとても大きいです。

また、2014年初めに金利が急騰していることも分かります。4.5%から、一気に10%に引き上げられました。その後に引き下げられていますが、2015年12月現在の政策金利は7.5%です。 

これだけ高金利ならば、スワップポイントが大きいのもうなずけます。今後の政策金利がどうなるか分かりませんが、政策金利発表時にトルコ中央銀行が公表するステートメントを確認する限り、今しばらく高金利通貨であるという状況が続きそうです。

このシリーズでご紹介するデータは、主にトルコ中央銀行のウェブサイトから引用しています。

<トルコリラ/円シリーズ>
→ トルコリラ/円(TRY/JPY)を買う場合の勝算は?
→ トルコリラ/円を有利に取引できる会社
→ 強制清算リスクのないトレード方法(トルコリラ/円)
→ トルコリラ/円を取引する際のリスク
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