ゆったり為替は、トライオートFXにて、米ドル/スイスフランの自動売買設定を公開させていただいています。
下は、現在の成績です。
米ドル/スイスフランの成績
現在も絶賛稼働中ではありますが、実は、もう賞味期限切れの設定です。この点につきましては、下の記事でご案内しています。
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ただし、上の記事では、「もう賞味期限切れなので、すぐにトレードを停止してください」とは書いていません。為替レートがどのように動くか、予見することは困難だからです。
よって、ぼんやりした書き方になっています。
トライオートFXでは、取引設定考案者に設定を取り下げる権限はありません。そこで、現在も絶賛稼働中です。
という状況で、米ドル/スイスフランが下落模様になってきましたので、どこで買いを狙うか考察します。
日足チャート
下は、米ドル/スイスフランの日足チャートです(トライオートFXから引用)。
チャート右側が記事執筆時点の最新状況ですが、どんどん下落している様子が分かります。
ちなみに、チャート左端に見える安値は、2020年3月の新型コロナウイルス問題を受けた値動きです。
一気に大きく下落したのですが、0.92付近でピタリと止まりました。
これは事前想定に近い動きでしたので、ゆったり為替の自動売買設定は好成績を収め、現在もトライオートFXで公開されています。
では、今回も0.92付近で下げ止まって反発するか?です。週足チャートを見てみましょう。
週足チャート
下は、週足チャートです。右端部分を見ますと、2カ月間くらい陰線が続いています。下押し圧力の強さが分かります。
その左側、2020年3月の新型コロナウイルス問題の時の下落を見ますと、一気の下落を見せたものの、長い下ヒゲを確認できます。
今回も、どこかで長い下ヒゲが欲しいです。現時点の最新足は坊主に近いので(ヒゲがないので)、買いづらいです。
2018年前半にも、0.92くらいの為替レートが実現しています。その時の週足チャートを見てみましょう。
長い下ヒゲができていることが分かります。
過去のチャートを確認する理由ですが、「過去と同じ値動きになれば、その後の値動きも同様になるのでは?」と期待できるからです。
合成ピンバー
週足で長い下ヒゲが出れば、買いを検討したいところですが、日足でもある値動きが欲しいです。「合成ピンバー」です。
ピンバーにつきましては、下の記事で詳しくご案内しています。
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合成ピンバーとは、2つ以上のローソク足を1つのローソク足に合成した結果、ピンバーになるという意味です。下の図が、その様子を表しています。
上の図で、右側の形になれば買い示唆です(実体部分は陽線が望ましいですが、陰線でも構わないだろうと思います)。
という状況で、もう一度日足チャートを見てみましょう。2020年3月(チャート左側)のローソク足は、合成ピンバーになっています。
その一方で、この記事を執筆した時点の最新のローソク足は、ピンバーになっていません。
下のチャートは、2018年前半のものです。白枠部分のローソク足を見ますと、合成ピンバーになっていることが分かります。
単純に見れば、「米ドル/スイスフラン=0.92付近でピンバー(または合成ピンバー)が出現したら、買いを検討できる」といえそうです。
というわけで、米ドル/スイスフランを買ってみようという場合は、過去と似た値動きになるのを待ちます。
リピート系注文の場合は、今から買ってOK
以上の話は、裁量トレードで買う場合です。リピート系注文の場合は、いつ買ってもOKと言えそうです。
と言いますのは、米ドル/スイスフランは、2015年以降、0.92~1.025くらいのレンジを形成しているからです。現在は、その下限にいます。
ならば、遠慮なくどんどん買って、小さな利食いを繰り返せばOKという考え方になります。
さらには、レンジ上部に復帰することを期待して、数百pips以上の利幅を狙うポジションを持っても良さそうだと感じます。
裁量トレードとは考え方が異なる
裁量トレードとリピート系注文で買い時の判断が異なる理由ですが、それぞれが異なるトレード手法であるためです。
裁量トレード
リピート系注文
というわけで、同一通貨ペアの分析で異なる結果が出るとしても、それらに矛盾があるわけではありません。
0.92を下抜ける場合
以上は、米ドル/スイスフランが0.92付近で反発するというシナリオでした。実際には、0.92をしっかりと下回るプランも必要です。
実際に下回る場合、売りで取引しないで傍観するだろうと思いますが、下値の最大目途は0.7台半ばまで考えられます。
この数字は、2011年と2015年に突発的に記録した数字です。
どちらかと言えば、0.92で反発する可能性の方が高いのでは?と見ていますが、下抜ける場合のトレード方針を作っても良さそうです。