仮想通貨とFXで自動売買ができるクオレアでは、自分で自動売買プログラムを作ることができますし、誰かが作ったものを選択してトレードすることもできます。
そこで、自動売買プログラムの選び方をご案内します。ちなみに、クオレアでは自動売買プログラムを投資ロボットと呼びます。
自動売買プログラム(投資ロボット)の選び方
クオレア公式サイトでは、投資ロボットの選び方を簡潔に紹介しています。その部分を下に引用します。
QUOREAでは、投資ロボットの採点(オススメ度)を行います。このオススメ度をもとに、初心者でも優秀な投資ロボットを見分けることが可能です。採点はビッグデータを解析しており、利用ユーザーが多いほど精度が高まります。
「オススメ度」はどこで見られるか?ですが、一覧表の赤枠部分です(下の画像)。この画像を取得した時点で、最高は96点となっています。
では、最高の点数を獲得した投資ロボットを使えば良いのか?ですが、もう少し内容を確認したいです。
そこで、1位の成績を出した「アクルックス」をクリックしてみます(上の画像を見ますと、月間累計損益は+8.89%で10連勝中ですから、素晴らしい成績です)。
下は、成績を示したものです。見事な右肩上がりです。
カーブフィッティングに注意
なお、上の成績グラフを見る際、カーブフィッティングに注意が必要です。
カーブフィッティングとは、過去の値動きに特化した自動売買プログラムを作ってしまった結果、その値動きでしか好成績を上げられない状態を指します。
すなわち、カーブフィッティングの「ワナ」にかかった自動売買プログラムを実取引で採用すると、将来の値動きに対応できず、期待ほどの成績を上げられない場合が珍しくありません。
このカーブフィッティングですが、自動売買プログラムの制作時に、過去の値動きに過度にこだわっていなくとも生じうるのが厄介です。
クオレアの成績グラフに当てはめますと、グラフの線の色で判断できます。赤線と青線があって「青線はバックテスト結果を示したもので、公開後の成績は赤線」を意味します。
青線だけでグラフが描かれている場合に、注意が必要です。
なお、今回はオススメ度が最高だった投資ロボットを題材にしましたが、これがカーブフィッティングになっているのかどうかは不明です。将来になって振り返って初めて、分かります。
とはいえ、過去の為替レートで好成績だったのは事実ですし、オススメ度が高いので、検討可能です。
公開後も成績良好な投資ロボット
以上を踏まえて、公開後の成績も良好という投資ロボットを探しました。FXとビットコインそれぞれについて、1つずつ紹介します。
FXの自動売買
一つ目の名前は「上弦の陸」です(制作者:インフィニティさん)。
バックテスト期間は2013年以降、そしてクオレアでFXサービスが始まったのは2020年5月ですから、グラフは青い線が大半になります。
そして、このグラフの右側にわずかに赤線が見えますが、これが公開後の成績です。この部分を分かりやすくするために、直近1年間の成績を確認します。
上を見ますと、公開後も好調を持続している様子が分かります。バックテスト成績が良好、そして公開後も良好。
すなわち、この投資ロボットはカーブフィッティングになっていないと判断できます。
これを採用すれば今後も資産が増え続ける…と断定はできませんが、公開後の実績が不明な場合に比べて安心感があります。
ビットコインの自動売買
二つ目の名前は「A513万円・勝率56.0%・11.1回/日・最大300分・86点JPY20200621」です(制作者:tetsupon-USDさん)。
クオレアは仮想通貨でのサービスから始まっていますので、公開後の期間が比較的長めの投資ロボットを見つけることができます。
上を見ますと、バックテスト成績は良好で公開後の成績も良好という、素晴らしい成績を収めています。
ビットコイン価格は激しく乱高下してきましたが、このように継続的に資産を増やし続けられたのは素晴らしいです。
参考までに、上のグラフと同じ期間のビットコイン価格推移を見てみます(CoinMarketCapから引用)。
2021年1月の高値(400万円以上)が飛びぬけているので分かりづらいですが、2019年~2020年を見ましても、40万円~120万円の範囲で上下動していました。大変な値動きです。
その中で右肩上がりの成績を残したのですから、tetsupon-USDさんは素晴らしいです。
選択の基準(その他)
以上、オススメ度とカーブフィッティングに絞ったご案内をしました。これらに加えて、投資ロボットを選ぶ複数の方法があります。
これらも確認しましょう。
ロボットバランス
それぞれの投資ロボットについて、クオレア運営が評価を公開しています。
上の5角形のレーダーチャートの評価基準(5つ)は、以下の通りです。
- リターン
- 取引頻度
- リスク
- 保有数
- 利用者数
そして右側に、コメントが書かれていますので、これらを参考にして選ぶことができます。
好成績のユーザー
「自分で探すのも良いけれど、好成績な人のマネをすれば良いのでは?」という発想で、ユーザーを調べることができます。
そして、その人はどんな投資ロボットを使っているのか確認し、採用の是非を検討できます。
上の画像を見ますと、1位の方の利益率は+66.39%ですから素晴らしい成績です。そして、フォローすると、その人の運用成績を詳細に見ることができます。
この画像を取得した時点では、1位の方のフォロワーは56人になっています。
ランキング等
こちらは、投資ロボットのランニングです。高得点がついたものだけでランキングしていますので、数多くのデータに圧倒されずに済むのがメリットです。
なお、ランキングのページでは、「過去累計損益」「連勝数」について投資ロボットを比較できます。
この記事を執筆した時点で、10連勝以上の投資ロボットが数十件以上ありました。凄まじい連勝です。裁量トレードでこの成績を出すのは、難しそうです。
仮想取引詳細
それぞれの投資ロボットに関し、バックテスト結果や公開後の仮想取引データも公開されています(公開データは以下の通り)。
- 種別(買いか売りか)
- 通貨ペア
- 取引開始日時と価格
- ポジション保有期間
- 決済日時と価格
- 損益
上は、執筆時点で1位を獲得した「アクルックス」の取引データですが、利食いばかりで素晴らしいです(一番右の赤枠部分)。
まとめ
以上、投資ロボットの選び方を考察してきましたが、公開前のバックテスト成績に加えて公開後の成績が大変重要だ、というのがこの記事の要点になります。
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