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長期トレード

資産を増やすための超簡単なトレード手法

前回の記事(フランス金融庁の報告書)には、大半の個人投資家が損する実態が書かれています。また、海外在住の元FX業者社長と意見交換した際に、損益がプラスになっている顧客の割合を聞くことができました。その数字も似たようなものでした。

すなわち、大半の個人投資家が損するのは間違いなさそうです。では、どのようにFXの世界で勝負すれば良いでしょうか。

バックテスト勝率100%の手法

チャートをあれこれ調べると、バックテスト勝率100%の手法がいくつか見つかります。しかも、技術的に全く難しくありません。その手法については、このブログで既に紹介していますし、ゆったり為替自身も採用してきました。

その1:長期保有

例えば下のリンク記事は、米ドル円を買って損切りしなければ勝率100%だったという話です。この手法は全く難しくなく、ただ米ドル円を買って保有するだけであり、レバレッジは2倍以内にしておけばOKでした。

ただし、当記事執筆時点の為替レート(130円台)でも同じように通用するでしょうか。この点については別途検討が必要かもしれません。

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その2:長期リピート系

また、巨大な範囲でリピート系FXをするというのも有効です。下の記事の最下部あたりで豪ドル円を例に紹介しており、55円~85円という大きな範囲に注文を設定します。バックテストをわざわざしなくても、勝率は100%だと簡単に分かります。

実際にこの方法で取引してきて、利食いばかりです。しかし、念のため損切りパターンの検証もしておきましょう。

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その3:裁量トレードもしたい

長期保有も長期リピート系も放置できて楽な一方、少々物足りないかもしれません。そういう場合は、損切りしないトレード手法も使えます。

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長期リピート系で売買すると、今は買うべきでないという場面でも淡々と買ってくれます。そこで買わないでもっと円高になってから買えば良いのになあ、というのを実践できるのがメリットです。この手法でも、バックテスト勝率100%を実現するのは容易です。

3つの手法の共通点

これら3つの手法には共通点があります。月足で考えていること、史上最安値(史上最高値)を強く意識していること、そしてスワップポイントが概ねプラスであることです。さらに、インジケータ不要、難しい計算不要、放置可能という特徴もあります。

これだけ簡単にもかかわらず、史上最安値付近で買えれば巨大な利食いを期待できますし、長期リピート系や裁量トレードでは1,000回利食いして損切り0回も可能です。

また、高値で長期保有ポジションを持ってしまったとしても、損切りしないで耐えていれば、最終的にプラスにできました。

多くの人は実践できない

要するに、メチャメチャ簡単で成績もそれなりに伴っている手法です。この手法は目新しいものではなく、ゆったり為替はこの手法を延々と紹介してきました。しかし、実際にこの手法を採用している人は多くないように思います。

その理由は、特定部分において難易度が高いからだと推測しています。その難しさの一つは、記事「ゆったり為替の長期トレード方針【従来通り継続】」に書いてあります。

年単位で待ち続ける

なお、現在の豪ドル円は90円台をウロウロしていますので、トレードはお休みです。再び85円を割るまで、可能なら80円を割るまで何年でも待ち続けます。

自分が取引したいという価格が実現するまで、何年でも待ちます。多くの人にとって、あまりに難しい条件だと思います。同様に、長期保有目的の場合、ひとたびポジションを持ったら5年~10年以上持ち続ける余裕が必要です。途中で含み損が巨大になってもです。

買った後に円高になったら含み損はいくらになるか、事前に確認しておきます。そして、チャートの表示期間は数十年が基準ですから、1円~数円は考慮の対象にならず5円単位くらいで考えます。

大雑把になる分だけ損益の振れ幅も巨大ですから資金管理が極めて重要で、極論するなら資金管理さえできればOKといえるくらいです。

安値で買うプレッシャー

さらに、長期目的で安値で買うのは、精神的に大変なプレッシャーと戦うことになります。例えば、ゆったり為替の場合、2020年3月に豪ドル円を50円台でガッツリと買う予定でいました。しかし60円までしか下がらず、全く買えずに悔しい思いをしました。

では、読者の皆様が60円付近でしっかり買おうとした場合、買えたでしょうか。実際はハードルが高いです。

2020年3月といえば、新型コロナウイルス問題で天地がひっくり返ったような大騒ぎの時期です。2020年1月の日経平均株価は24,000円を記録したこともあったのに、3月には16,000円を割ろうかという水準まで急落下しました。

豪ドル円については、2020年1月に76円台だったのに、3月には60円です。まさに暴落。この時に「よしッ!買いだ!」となるでしょうか。

ゆったり為替は「もっと下がれ!買いチャンスは近い!」と考えていたのですが、一般的には恐怖が前面に出てしまうことでしょう。安値で買うのは難易度が高いです。

事前の準備が全て

では、ゆったり為替の超簡単なトレードで成功するにはどうすれば良いでしょうか。その回答は簡単で、事前の準備が全てです。

まず、30年~50年チャートを見て、売買する通貨ペアを選択します。そして、取引開始後に不都合な値動きをする場合に備えて、為替レートがどこまで進んだら含み損はいくらになるのか計算し、その含み損に精神的に耐えられるか自問を繰り返します。

また、歴史的安値になるとマスコミやSNSが騒ぎますから、過去の事例を確認し、その状況が再現されても動揺しないように準備します。こうすれば、円高になって世の中がギャーとなったらチャンスだと分かります。円安の場合も同様です。

では、2022年の円安でゆったり為替は米ドル円を売ったのか?ですが、売っていません。私は10年~30年を視野にFXを見ており、30年後の日本の総合的な国力が他国より優勢になるシナリオを描けず、すなわち長期的に円安になると判断しています。

このため、円安になっても中長期の円買いはしません。

仮想通貨も「ギャー」がシグナル

少々余談。昨今の仮想通貨分野では機関投資家等の参入が盛んですが、それでも株式やFX等と比べるとわずかです。このため一般個人のプレゼンスが大きく、売買タイミングが分かりやすいと感じます。

  • 世の中が「仮想通貨いいね!」となったら終了。手持ちの仮想通貨を売却。
  • ギャー!となったら買い準備。
  • その後、シーン…となったら買いOK。以下、繰り返し。

これだけで稼げました。プロが少ない市場は分かりやすいです。よって、ゆったり為替は2021年後半に手持ちの仮想通貨を全て売ってしまい、今はほとんど持っていません。そろそろ買おうかと考えています。

ただし、今後もこの基準が使えるかどうか。仮想通貨分野で機関投資家のプレゼンスが大きくなってきたので、もう変わったかもしれません。

FX愛好家の特性

以上、ゆったり為替の長期手法は超簡単だけれど難しいという話を書きました。ここで視点を株式に変えてみますと、株式分野の個人投資家は多くが長期保有でしょうから、ゆったり為替と同じ考え方の人が多いかもしれません。

参考になるアンケートがありますので、個人投資家の嗜好を紹介しましょう。

金融先物取引業協会(FXの業界団体)のアンケートによると、長期保有とスワップポイント重視の個人は合計で40.5%、短期売買は46.7%でした。一方、日本証券業協会(証券会社等の団体)のアンケートでは、長期保有・配当・株主優待重視が合計で81.8%、短期売買は11.4%でした。

この2つのアンケートは時期も方法も違いますので単純に比較することはできませんが、大まかな傾向程度なら比較できます。

個人投資家の嗜好

FXの長期保有が40%もいるの?という感じで意外ですが、それでも株式に比べて半分しかありません。一方、短期売買はFXの方が4倍も高い数字を出しています。

すなわち、FX愛好家は短期売買を好む傾向にあり、長期トレードは魅力的に映っていない可能性が高そうです。

というわけで、ゆったり為替の長期手法は傍流です。株式投資をしている人がFXに参入する際には、ゆったり為替の文章を読んで欲しいと思います。

短期トレードも精神力が重要

長期トレードがそんなにしんどいなら、短期の方が良いのでは?と感じるかもしれません。しかし、短期トレードの場合も、精神力が大変重要になります。具体的には、「トレードチャンスが来るまでいつまでも待つ」という行動がとても大切になります。

また、短期トレードで勝率100%なんて無理ですから、連敗することもあります。連敗してもその手法を信じて淡々と取引する精神力も必要です。

連敗したからといって別の手法に移ったり、売買シグナルを待てずに勝手に取引ルールを緩めて取引してしまったりすると、FXで資産を増やすのは難しいです。

ならばMT4(MT5)がいいのでは?となりそうですが、これも同様で、どんなに優秀なEAでも適切に使えないと損します。

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