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長期トレード

FXを諦める前に検討するトレード手法

2022年2月14日

世の中には数多くのトレード手法があり、怪しいものも多数ありますが再現性が高いものもあります。しかし、せっかく資産が増える良い方法なのに、なぜかユーザーの側で勝ちを拒否してしまう事例が珍しくありません。

ユーザーの側が勝ちを拒否する例

例えば、下のツイート。FXライターの鹿内さんが紹介しているEA「EAあさぽん」ですが、これはEAトレード大会で優勝した実績があり、さらに右肩上がりの成績をたたき出しているのに購入者の6割強の人は使っていません。

お金を出して買ったのにもったいないです。

では、偉そうなことを書いているゆったり為替はどうなのか?ですが、スキャルピング名人がガツガツと利食いする様子を目の前で見せてもらい、手取り足取り教えてもらったのに全然資産が増えませんでした。増えたのは疲労感だけ(投入資金はわずかなので損益ゼロ近辺)。

デイトレもダメで、スイングはできますが毎日特定の時刻にチャートを見続けるのに飽きてしまい、最終的に長期トレードに落ち着いています。

というわけで、本当は勝てる手法なのにユーザー側に問題があるから資産が増えないという例は、あちこちに転がっているでしょう。そこで、色々試したけれども成果が出ず自分にFXは向かないからダメかも?という状態にある人に向けて、FXを諦める前に検討したいトレード手法をお送りします。

長期トレード

その手法は、ゆったり為替が使っている長期トレードです。いきなり深い解説をしても再現は難しいので、基本部分から始めましょう。とはいえ、この基本部分だけでも資産を増やすことは可能です。

その手法は、「目をつぶってレバレッジ2倍未満で米ドル円を買って放置」です。この意味を確認するために、米ドル円の長期チャートで確認します(以下、データは「くりっく365」からの引用です)。

2005年7月から20年近いチャートを表示していますが、75円台~124円台ととても広い範囲を動いてきました。できることなら75円で買って120円台で決済したいところですが、いつもそんなにうまくいくとは限りません。しかし、チャート分析しないで、適当に買います。

米ドル円長期チャート

スワップポイントを利用

なぜ買っても良いか?ですが、スワップポイントを利用するからです。下のグラフは、米ドル円を1万通貨買って放置した場合の、1か月間に得られたスワップポイントの大きさをグラフ化したものです。

2007年頃まではスワップポイントが大きく、リーマンショックなどを経て月間のスワップポイント益はゼロ近くになりましたが、概ねプラスで推移しました。そして、2015年から再び大きく上昇を始めたのですが、新型コロナウイルス問題で再び数字が小さくなった様子が分かります。

米ドル円スワップポイント

下は、このスワップポイント益の蓄積額をグラフ化したものです。

基本的に毎月プラスだったので、累積額をグラフ化すると右肩上がりになります。よって、この金額分は利益になっているわけですから、この範囲内で含み損になってもトータルでトレード損益はプラスになります。

米ドル円累積スワップポイント

試算

では、この単純な方法がどれだけ有効か、簡単な試算をします。試算方法は、下の赤数字1部分と2部分で1万通貨買ってポジションを保有し続けたら、2021年12月末時点の損益はどうなっているか?です。

米ドル円長期チャート

赤数字1と2は、それぞれチャートの頂点です。この時に買ったポジションの損益がプラスなら、上のチャートのどの時点で買っても損益は必ずプラスだということになります。

試算1

・赤数字1(2007年6月末)に買った場合:
含み損益:80,000円くらいのマイナス
スワップ:156,000円くらいのプラス
損益合計:76,000円くらいのプラス

試算2

・赤数字2(2015年5月末)に買った場合:
含み損益:90,000円くらいのマイナス
スワップ:100,000円くらいのプラス
損益合計:10,000円くらいのプラス

チャートの頂点で買っているのでどうしようもない状態のはずですが、そのまま保有を続けたらトレード益が出ていると分かります。実際の買いトレードでマイナスに沈んでしまったとしたら、それは途中で損切りしてしまったからです。

損切りしないで放置するだけで、過去20年近くどのタイミングで買っても無敗にすることができました。ちなみに、ゆったり為替は損切りが大嫌いですので、この種のトレードをする場合は損切りしません。

取引を精緻化して損益を改善

上の試算を見ますと、プラスとはいえ金額そのものは不満が大きいはずです。しかし、マイナスになっていないという事実が重要であり、プラスという時点で全個人投資家の上位10%に入ることができます(すなわち、個人投資家の90%は損して終わるということです)。

【参照】FXで負ける・損する個人投資家の割合

そこで、このトレード手法の採用を検討できますが、どうせならもっと良好な成績にしたいと思うでしょう。そこで、トレード手法を精緻化します。検討すべき主なポイントは、以下の通りです。

検討する主なポイント

  • どの通貨ペアで取引するか
  • いつ売買するか
  • 不都合な値動きをする場合

どの通貨ペアで取引するか

上の試算では米ドル円を採用しましたが、他の通貨ペアの方が良いかもしれませんので、一つずつ検討していきます。

ただし、どの通貨ペアでも良いというわけではなく、円高リスクが大きい新興国通貨ペアを避けて先進国通貨ペアに限定します。この辺りの解説は書かなくても、下のトルコリラ円の長期チャートをご覧いただければ十分でしょう(FXプライムbyGMOのチャート)。

トルコリラ円長期チャート

スワップポイント益が大きくても、これでは厳しいです。

いつ売買するか

米ドル円で考えるなら、120円台で買うよりも70円台で買う方が断然有利です。また、米ドル円以外、例えば豪ドル円やNZドル円などだったらどうでしょう?チャートを眺めたり政策金利推移を眺めたりして、どの通貨ペアのどのあたりの為替レートなら買ってもいいな、という目途を付けます。

また、希望の為替レートになるまで待ち続けるのも良いですが、通常は待ち時間がとても辛いです。そこで、本当は70円台で買いたいけれど、105円で買い、100円で買い、95円でさらに買い…という具合に円高になったら段階的に少しずつ買うという方法もあります。

この方法を使うと、円高の途中で反転円安になっても含み益のポジションを持てるのでOKですし、ひたすら待つという苦痛を緩和できます。

不都合な値動きをする場合

取引開始直後から含み益がどんどん増えていくのが理想ですが、現実はそうはいきません。そこで、現実と逆方向に進む場合にどこまで行く可能性があるか?を考えます。

米ドル円だったら、過去の円高記録は75円なので、とりあえず70円を目途にするとします。この場合、レバレッジを2倍にしておけば70円が再現されても強制ロスカットになりません。

また、スワップポイント益が日々蓄積しますから、その分だけ強制ロスカット水準は円高方向にズレていきます。すると、強制ロスカット水準は60円台になり、さらに時間が経過すれば50円台になり…と、損切りする方が難しいのでは?という感じになります。

その他の検討事項

その他の検討事項としては、今後10年~30年以上の相場見通し、スワップポイントは継続的にプラスを維持できるか、スワップポイントがマイナスの場合、自分はいくらの含み損まで許容できるか、などいくつかあります。

手法そのものも、買って(売って)放置というほかに、リピート系FXを応用する方法もあります。

しかし基本的に、収益率は脇に置いてマイナスを回避したいというだけでしたら全く難しくありませんし、チャート分析自体は極めて簡単でインジケーターを使いませんし、むしろあまりに簡単で不満が出るくらいです。

ゆったり為替は「暇だ~」とツイートすることがしばしばありますが、このような方法なら暇になるのも自然です。

株式を長期保有している人にも

こんな方法で資産を築けるのか?ですが、ゆったり為替が実践していますしバックテストしても100%の勝率となりますので、検討する価値はあるでしょう。

また、買って(売って)から何年~10年以上も放置するというのは株式の長期保有に似ていますので、株で長期保有している人にとっても分かりやすいはずです。

なお、株式投資の場合、含み損だから仕方なく保有していて配当は雀の涙でどうしようもないという場合も残念ながら多いでしょうが、上で考察した米ドル円の場合は、「いつどのタイミングで買っても、途中で損切りしない限り全員が含み益になっている」というのが株式と異なる点です。

その安全度の高さと引き換えに、株式投資のような価格が10倍!というビッグウェーブは来ないわけですが、そこは買うポイントを工夫することによってカバー可能です。

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