この記事は、イギリスのEU残留・離脱を問う国民投票の開票状況を、時系列の速報で追ったものです。読みやすくするため、レイアウトを修正しました。記事内容に変更はありません。
2016年6月24日午前6時、イギリスのEU残留・離脱を問う国民投票が締め切られました。
その結果は、どうなったでしょうか。相場の動きも合わせて確認しましょう 。
国民投票の開票の流れ【速報】
特定時刻の状況を確認してから記事化し、投稿しています。よって、確認してから投稿するまでに、少し時間差があります。
よって、見出しに投稿時刻も掲載しています。
- 開票速報の画像引用元: BBC
- ポンド円チャートの引用元: トライオートFX
- ブックメーカーのオッズの引用元:oddschecker
午前5時(投稿時刻:5時9分)
投票締切1時間前です。投票に関する発表はまだありません。ポンド/円(GBP/JPY)の1時間足チャートを確認しましょう。
昨晩から今朝にかけて、ポンド/円(GBP/JPY)が円安方向に振れていることが分かります。市場は、イギリスのEU残留が優勢と考えているようです。
今回は、報道各社による出口調査がありません。金融機関による私的な出口調査はあるかもしれませんが、趨勢の判明には今しばらく時間を要するようです。
なお、出口調査がない理由を確認しました。
出口調査をするために、報道各社は選挙があるたびに同じ場所で繰り返し出口調査をします。そして、実際の選挙結果と比較して、出口調査の精度を上げてきました。
よって、繰り返し検証するという作業が必要です。しかし、イギリスの前回の国民投票は40年以上前のことであり、この検証作業ができません。
よって、出口調査もないようです。
午前6時(投稿時刻:6時23分)
オンライン世論調査会社のYouGovによると、投票を済ませた人による自主申告ベースで残留52%、離脱48%の模様です。
午前6時25分(投稿時刻:6時29分)
残留優勢を受けて、ポンド/円(GBP/JPY)は大きく円安方向に値を飛ばしています。
午前6時48分(投稿時刻:6時51分)
投票を終えて、ブックメーカー(賭け屋)のオッズは大きく広がりました。残留のオッズは1.1倍以下、離脱のオッズは8倍くらいになっています。
なお、この表の読み方は、以下の通りです。
例えば、表の一番左の「bet365」というブックメーカーで、Remain(残留)は1/12とあります。すなわち、0.0833です。1万円賭けて勝ったら10,833円の払戻しですので、オッズは1.0833倍です。
一方、Leave(離脱)は7です。1万円賭けて勝ったら8万円の払戻しですので、オッズは8倍です。
というわけで、どのブックメーカーを見ても残留が優勢だと分かります。
午前7時50分(投稿時刻:7時51分)
BBCで、開票状況が徐々に明らかになっています。残留19,322票、離脱823票となっています。
午前8時20分(投稿時刻:8時22分)
離脱優勢との開票状況を受けて、ポンド/円(GBP/JPY)が急落しています。しばらく、開票状況を受けた相場の乱高下が続くかもしれません。
- 残留:158,536票
- 離脱:161,744票
9時00分(投稿時刻:9時5分)
残留と離脱が競っています。開票は始まったばかりです。この状況では、最終結果について判断するのは難しいでしょう。
午前10時00分(投稿時刻:10時5分)
午前10時時点では、離脱が優勢です。今回の有権者数は4,650万人強、投票率は69%でした。よって、勝利を収めるには、1,600万票を超える必要があります。
よって、まだ序盤です。
- 残留:885,551票
- 離脱:1,013,098票
午前10時15分(投稿時刻:10時21分)
残留の苦戦を受けて、ポンドが下落しています。現在の相場は、多くの人が勘定でなく感情で動いているでしょう。よって、チャート分析がバッチリと決まることがあります。
下のチャートはポンド/円(GBP/JPY)の5分足ですが、三角持ち合いまたはレンジ相場からの下放れで狙うことが可能だったかもしれません。
そして、目標値は、垂直カウンティングの手法(ポイント・アンド・フィギュア)で正解できました。
ただし、ポンド/円(GBP/JPY)は、スプレッドが大きくなっているのが難点です。ポンド/米ドル(GBP/USD)の方がスプレッドが小さいようです。
なお、のんびり屋のゆったり為替は、この相場に参戦していません。眺めているだけです。
11時00分(投稿時刻:11時3分)
11時時点では離脱が優勢ですが、逆転が相次いでおり、どちらが優勢なのか判断できません。しばらくこの状況が続くでしょうか。
- 残留:3,884,225票
- 離脱:3,902,244票
午前11時08分(投稿時刻:11時11分)
残留と離脱がいい勝負を繰り広げていることを受けて、ブックメーカー(賭け屋)のオッズには、ほとんど差がありません。
この数字が変化しているということは、まだ賭けができるんですね。すごい。
12時00分(投稿時刻:12時05分)
1,600万票強を取れば勝ちという状況で、差が50万票ほどになりました。残留はかなり苦しい戦いと言えるでしょう。
- 残留:8,774,222票
- 離脱:9,278,808票
これを受けて、ポンドが急落しています。下のチャートはGBP/JPYの1時間足です。同様に、米ドル/円(USD/JPY)も大きく円高になっています。
これに比べれば、スイスフランの値上がりが弱いような印象があります。
12時40分(投稿時刻:12時47分)
BBCによると、離脱派に当確見込が出た模様です。
- 残留:12,453,633票
- 離脱:13,316,909票
15時05分(投稿時刻:15時15分)
開票が確定しました。離脱派の勝ちです。
- 残留:16,141,241票(48.1%)
- 離脱:17,410,742票(51.9%)
また、地域別の投票状況は、下の地図の通りです。
この地図を見てすぐにわかることは、スコットランド(イギリス北部)がすべてオレンジ、すなわち残留支持だということです。
スコットランドは、60%以上の高い支持率で残留です。しかし、イングランドに比べて、あまりにも人口が少ないです。
イングランドが離脱だと言えば、それに従うしかないという感じの人口差です。
スコットランドは、2014年の住民投票で、イギリスからの独立を否決しました。しかし、今後の成り行きによっては、再び独立運動が激しくなるのでは?と予想することも可能です。
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