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相場

相場分析【2021年7月16日】ユーロ/ポンド

本日は、ユーロ/ポンドの長期チャート分析をします。この通貨ペアも、前回の豪ドル/円と同様にリピート系FXで取り組みやすい通貨ペアです。

相場分析【2021年7月12日】豪ドル/円

ゆったり為替が最も得意とする通貨ペア、それは豪ドル/円です。なぜなら、大したチャート分析をせずとも、リピート系FXを発注するだけで勝手に資産が増えてくれるからです(少なくとも、今までは)。 そこで、豪 ...

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ユーロ/ポンドの月足チャート

下の月足チャートは、DMMFXから持ってきました。1999年前後からの表示ですが、値動きに特徴が見られます。

ユーロポンドのチャート

ユーロ導入後しばらく安定した値動きでしたが、2007年に突如として上昇しています。

これは、2007年のサブプライムローン問題、2008年のリーマンショックと米国で立て続けに起きたイベントを受けたものですが、この動きから考えると「有事の際はポンドよりもユーロの方が安心だ」という雰囲気が分かります。

ところが、その後「ユーロ崩壊か?」と思わせる事態となり、一転してポンドが強くなった様子が分かります。

ここで注目できるのは、ユーロ崩壊を思わせる事態でポンドの全面高になったとはいえ、2007年4月までに形成した高値0.700あたり(サポートライン)で下落が止まったことです。

すなわち、「ユーロ圏はとっても厳しいけれど、ポンドもねえ…」という雰囲気を読むことができます。

その後、反発して上昇していましたが、2016年6月にイギリスの国民投票でEU離脱が決まるとさらに上昇し、高値圏でレンジを形成している…というのが、現在までの推移です。

2016年6月以降のチャート

以下、2016年6月以降のチャートに絞って考察します。

チャート内やや右側(2020年3月)で巨大な上ヒゲが出現していますが、そこを除くと、概ね高値は0.925~0.930くらいになっています。また、安値は0.830くらいになっています。

ユーロポンドのチャート

すなわち、0.830~0.930くらい(1,000pips)の範囲でリピート系FXをしていれば、勝手に利食いを繰り返して資産が増加した様子が分かります。

ただし、売りのリピート系FXの場合は、2020年3月の急騰で損切りになった可能性があります。

このように、チャート分析の場合は「このヒゲは異常値だから無視して分析しよう」が可能ですが、トレードではそれができません。瞬間的であっても為替レートが逆指値注文にヒットしてしまえば、容赦なく損切りされてしまいます。

よって、チャート分析とトレードでは必要な能力が異なります。

極端な話、チャート分析は「上!下!」と言っていればOKですが、トレードの場合は「どこでエントリーするか、どこで利食いするか。損切り位置は?」と考えることが多岐に渡ります。

週足チャート

リピート系FXで取引するにあたって、もう少し細かく見たいので、2016年7月ごろ以降の週足チャートに切り替えます。

ユーロポンドのチャート

ユーロ/ポンドの長期的な推移は、上昇です。これが今後も継続すると想定するなら、買いでリピート系FXをすることになります。

そして、取引範囲は1,000pipsです。月足を軸にして考えているので標準的な取引範囲と言えますが、これでは大きすぎると考える場合は、買い注文の上限を0.900辺りにすると取引範囲を狭くすることができます。

また、損切りレートを考える必要がありますが、上のチャートを素直に読むなら0.825付近かな…と想定できます。

ただし、問題が。ユーロ/ポンドを買うと、スワップポイントがマイナスになってしまいます。そして、政策担当者の発言を見ますと、政策金利引上げ時期はイギリスの方が早いのでは?と想定できます。

すなわち、スワップポイントのマイナスが大きくなってしまいます。

このように考えると、むやみに買い注文を出すのは辛いですが、現在の為替レートはレンジの安値付近ですので、比較的買いやすいと言えそうです。

中長期的なイベント

なお、月足分析をする場合、視野は年単位になります。明日何が起きるのかさえ分からないのですから、数年後はもっと分からないのですが、イギリスで注意すべきイベントがあります。

それは、スコットランドの連合王国離脱です。

スコットランドは、1700年代初めにアン女王に屈服するような形で連合王国に統合されましたが、現在でもイングランドとの確執があり、分離独立の動きが継続しています。

2014年に分離独立を問う住民投票がスコットランドで実施されたときは、反対55%で否決されましたが、次回はどうなるか分かりません。スコットランドの政権与党は、分離独立を目指しています。

下のリンク先記事は、2016年6月のEU離脱を巡る国民投票の様子を時系列で追ったものです。記事の一番下に、スコットランドとイングランドなどの投票結果が地図で示してあります。

イギリスのEU残留・離脱を問う国民投票速報:投票日の開票状況

2019年11月9日追記: この記事は、イギリスのEU残留・離脱を問う国民投票の開票状況を、時系列の速報で追ったものです。読みやすくするため、レイアウトを修正しました。記事内容に変更はありません。 2 ...

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  • スコットランド:黄色(EU残留支持)
  • イングランド:青色(離脱支持)

圧倒的な人口差を受けて、 スコットランドの意向はイギリスの政策に反映されずにいます。この不満が高まりつつづけると、どこかで連合王国解体が視野に入るかもしれません。

この場合、ポンドは全面安となるでしょう。これが実現するかどうか、(年単位で)見守っています。

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