その他のトレード方法

レンジ相場の見極めとトレード手法

投稿日:2019年8月23日 更新日:

相場を大きく分けると、トレンドとレンジになります。そして、裁量系の手法で多いのは、トレンド狙いだと思います。

その理由は、2つでしょう。

  • レンジよりもトレンドの方が収益率が良い
  • レンジの見極めは大変

そこで、レンジの見極め方法やトレード手法などを考察します。ちなみに、ゆったり為替はレンジを好みます。

レンジ相場の例

レンジ相場は、どの時間軸でも出現します。例えば、下は30分足の米ドル円です(セントラル短資FXから引用。)。

美しい形とは言えないでしょうが、レンジ相場と表現してOKでしょう。

レンジ相場

そして、下は週足チャートです。左端で一気に円安になっていますが、その部分を除きますとレンジ相場です。

レンジ相場

レンジ相場の判断方法

では、為替レートがどうなったら、レンジ相場になったと言えるでしょうか。

「為替レートが横ばいになったら」という表現でもOKと思います。しかし、トレードの視点で考えますと、もう少し明確な基準が欲しいです。

あいまいだと、感覚や直感が優先されがちになります。確固とした経験に基づかない直観が優先されると、損になりやすいのでは?と思います。

以下、為替レートの推移を見ながら、どうなったらレンジになったと言えるか考察します。

為替レート下落中

下は、為替レートの動きを単純化したものです。一直線に下落しており、この値動きでレンジになったとは言えません。

今後の値動きを待って、レンジを判断します。

レンジ相場

谷ができた

その後、反発して上昇しました。下の図では、谷が1つできた様子を描いています。これも、まだレンジだとは言えません。

反発の上昇局面です。このまま上昇し続けるかもしれません。さらに様子を見ます。

レンジ相場

山ができた

その後、山ができました。しかし、レンジ相場だと判断するには、まだ早いです。

下落トレンドが一服して上昇し、その後再び下落トレンドに突入!という段階かもしれません。さらに待ちます。

レンジ相場

谷が2つできた

さらに待ったところ、他にがもう一つできました。「W」の形になっています。これでもまだ、レンジだとは言えません。

「ダブルボトム(Wボトム)」という単語があるほどです。Wボトムは、上昇サインとみなされます。よって、さらに待ちます。

レンジ相場

山が2つできた

上昇後、再び下落に転じて、山が二つできました。ここに至ってようやく、この為替レートはレンジになったと判定できます。

山と山を結ぶ線が、高値の目途です。そして、谷と谷を結んだ線が、安値の目途です。レンジ相場ですから、高値目途と安値目途の間で推移すると期待できます。

レンジ相場

レンジ相場で取引する問題点

以上の通りレンジ相場の判断方法を概観しますと、問題点が分かります。ここでは、2つ考察します。

レンジだと分かった時点で、すでに出遅れている

為替レートは、ずっとレンジで推移するわけではありません。気まぐれに動いていきます。なのに、「レンジ相場だ」と分かった時には、既にレンジになって時間が経過しています。

すなわち、レンジ相場だと分かって取引を始めるときには既に、レンジ相場がいつ終わるか?終わらないか?という問題に直面しています。

これが、最大の難問だと考えています。

後からチャートを見て、「ここでレンジになっているから、レンジ用の取引をすればOK」と言うのは簡単です。

しかし、実行は難しいです。

裁量トレードでトレンドを狙うものが多いのは、この理由が大きいのでは?と思います。

(また、レンジでは為替レートの推移が限定的なのに対し、トレンドの場合、状況によってはどこまでも利幅を大きくできるという理由もあるでしょう。)

上値と下値の2つを考える必要

レンジ相場かどうかに関わらず、為替レートの推移を考えるのは大変なことです。

なのに、レンジと言う場合、上値と下値の両方を考えなければなりません。これも、厳しい条件です。

上も下も分かるなら、トレンドで下値支持線1本を把握してトレードするのは楽勝でしょう!という感じです。実際のところ、難しいです。

過去チャートを見て、上値抵抗線と下値支持線を描くのは、できます。問題は「今後もそれが継続するか」です。これが分からないと、レンジのトレードは難しいです。

レンジは全体の7割~8割と言われるが

一般的に、相場全体のうち、レンジが7割~8割で残りがトレンドだと言われます。

ならば、7割~8割を狙うのが良いよね!という直感です。しかし、「レンジでトレードするのは大変だよ」と言う論調が多いと思います。

実際、難しいですし。

上の図解のような、典型的なレンジ相場は意外に少ないです。ゴチャゴチャとしていて、全体として何となくレンジになっているという例が多いでしょう。

よって、短期トレードでレンジを狙うのは、難易度が高いと予想します。

ただし、一時的にレンジ相場を狙う場合、面白いように利食いを繰り返すことがあります。午前中などで、値動きがないときです。

そこを読んでスキャルピングやデイトレードを繰り返すと、連戦連勝で気持ちいい~!となることがあります。

ただ、それを継続できるか?が問題です。能力が高い人でないと難しそうです。

ゆったり為替が好むレンジ相場

では、なぜゆったり為替はレンジを好むのか?です。それは、長期トレードとレンジは相性が良いように見えるからです。

下に、米ドル円の超長期チャートを掲載します(DMMFXから引用)。

米ドル円のチャート

1990年代前半からの表示です。80円弱で底打ちするのでは?と予想できます。実際、ゆったり為替は80円前後で米ドル円をガッツリ買いました(昔話ですが…)。

また、100円あたりにも、強力な下値支持線が見えます。100円~125円のレンジ相場と見ることもできます。

下は、NZドル円の超長期チャートです。1995年以降のものです。こちらも、レンジだと分かります。

NZドル円の長期チャート

超長期チャートでレンジを判断する利点は、レンジの終わりがなかなかやってこないことです。何しろ、月足~年足で考えていますから。

週足のレンジ相場

月足や年足では気長すぎる!という場合は、週足でもOKです。下は、豪ドル/NZドルです(アイネット証券から引用)。見事なレンジです。

豪ドル/NZドルのチャート

下は、米ドル/香港ドルです(YJFX!から引用)。こちらは、為替レートの動く範囲が政策で決められています。

香港当局の政策が維持される限り、このレンジ(7.75~7.85)が継続します。

USDHKDのチャート

レンジ相場のトレード

以上の前置きを置いて、レンジのトレード手法を考えます。ここでは、週足~月足を想定します(日足もアリ)。

レンジ全体で利食いを狙うトレード

レンジ全体で取引を繰り返し、必要とあらば両建てになっても構わないという方法です。

代表的なところでは、トラリピのハーフ&ハーフや、トライオートFXのコアレンジャーです。

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トライオートFXの「自動売買セレクト」を使うと、自分で自動売買プログラムを作らなくても、選ぶだけでトレードできます。 そして、そのランキングを見ますと、「コアレンジャー_豪ドル/NZドル」が1位に輝い ...

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これらの場合、最終的に損切りで終わることが基本となります。その前に、数多くの利食いを繰り返して資金を積み上げます。

こうすれば、最終的に損切りしても問題ありません。合計でプラスになります。

この方法のメリットは、どんどん利食いできるので楽しいことです。デメリットは、利食いが積みあがる前に損切りしてしまう場合です。

レンジの一部で利食いを狙うトレード

もう一つは、「レンジの下限で買い、レンジの上限で売る」という方法です。含み益を最大化しようとせず、適当なところで利食いします。

ゆったり為替は、この方法を好みます。

レンジ相場

メリットは、損切りになってもダメージが小さいことです。レンジの下限と上限だけで取引しているので、損切りになっても少額で済みます。

他方、為替レートがレンジの半ばで推移する間は、チャートを眺めるだけになります。これがデメリットです。

どちらが良いということはありません。トレードする人のリスク選好度合いによるでしょう。

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