その他のトレード方法

ポイントアンドフィギュアの使い方と、ゆったり為替が使わない理由

世の中には、数多くのトレード手法があります。ポイントアンドフィギュア(P&F)も、その一つでしょう。

ゆったり為替は、過去数年にわたって、ポイントアンドフィギュアを極めてやろう!と没頭した時期があります。

しかし、最終的には撤退しました。そこで、トレード手法を簡潔に確認しつつ、撤退を決めた理由を考察します。

ポイントアンドフィギュアの手法

この手法は、一般的に非時系列に分類されるでしょう。すなわち、為替レートが変動しなければ、時間が経過してもチャートの表示は全く同じままです。

時間軸を捨てて、価格に注力した手法です。以下、日足でチャートを作るとして、描き方と読み方を見ていきます。

チャートの描き方

チャートを作って1日目の終値は、100.00円だとします。そこで、該当する部分に何か印をつけます。ここでは、黒い四角にしています(下図)。

ポイントアンドフィギュア

2日目の終値は、100.30円台になりました。そこで、100.30円台まで、上昇の印(×)を記入します。

×の数や縦軸の目盛りで分かります通り、このマスは1つで10銭を示しています。

ポイントアンドフィギュア

3日目、終値は100.50円台になりました。×の印が上に伸びていきます。

ポイントアンドフィギュア

為替レートは、上昇だけでなく下落もします。そこで、下落する場合の描き方も見てみましょう。

いくつかの方法がありますが、ここでは「3枠転換」でご案内します。おそらく、これが最も一般的な方法だと思います。

3枠転換とは

3枠転換とは、「為替レートが逆方向に3マス以上移動して初めて、チャートに下落を記入する」ということです。

上の例でいえば、為替レートは上昇して、100.50円台の部分まで×がついています。

ここで、4日目の終値が100.30円台になったとします。3日目の終値(100.50円台)と比べると、円高になっています。

しかし、マスの数で考えるとき、3マス以上の円高になっていません。そこで、この下落を無視します(=チャートに記入しません)。

大きなトレンドを重視

この記入方法の意図は、「小さな値動きを無視して、大きな値動きをしっかり見極めよう」ということです。

小さな値動きは、しばしばノイズ(=雑音)となってトレードの邪魔をします。ならば、始めからその小さな値動きを見なければ良いのでは?ということです。

小さな下落があるけれど全体は上昇傾向だという場合、ポイントアンドフィギュアのチャートを見ると、×ばかりが並んでいるという場合もあるでしょう。

始値・高値・安値を省略

また、大きなトレンドを見極めることに関連し、終値だけを使ってチャートを作っています。

ローソク足では、始値・高値・安値・終値の4つを使います。この点が、大きく異なります。

すなわち、ポイントアンドフィギュア、細かい値動きの把握には向きません。その一方で、大きなトレンドを把握するのに向いているということになります。

値動きが転換するときの描き方

下落の記入方法の話に、戻りましょう。

小さな下落が生じてから、その後の値動きを見ていたところ、100.20円台になったとします。3マス以上の下落となりました。

そこで、下落の印(〇)を追加します。下の図の通りです。

ポイントアンドフィギュア

×を描いた列のすぐ隣の列に〇を描くのですが、最も高値の×の横には何も描きません(矢印の先の黄色セル部分)。

なぜか?と問われると回答に窮するのですが、「そういうルールで作るから」ということになります。

実際に手書きで描いてみると、1マス空けて記入していく方法の方が、読みやすいです。読みやすさを重視した結果なのかもしれません。

上昇に転換する時も、同様

価格が転換する時に1マス空ける方法は、下落から上昇に転じる場合も同様です。下の図の通りです。

ポイントアンドフィギュア

上の図では、下落から上昇に転じた様子を示しています。最も下の〇から3マス上昇した場合を示しています。

トレードチャンス

描き方は、以上の通りです。慣れないうちは描きづらいですが、慣れてくると、徐々に簡単にチャートを作れるようになります。

では、どのタイミングでトレードすれば良いでしょうか。取引チャンスとされる場面は複数ありますが、ここでは1つの例を見てみましょう。

下のチャートです。

ポイントアンドフィギュア

上のポイントアンドフィギュアに補助線等を追記したのが、下のチャートです。こちらを使って、見ていきましょう。

ポイントアンドフィギュア

赤線の部分で、為替レートの上昇が止まって反落を繰り返した様子が分かります。すなわち、赤線は上値抵抗線です。

ポイントアンドフィギュアは、小さな動きを表示しないというルールです。このルールで上値抵抗線が見えるのですから、ここを抜けて上昇すれば、大きな円安を見込めると考えます。

そして、矢印部分で、実際に為替レートが円安方向に抜けました。さあ、取引です。

利食いの目標値

この場合、目標値をどのように算出しましょうか。この際に活躍するのが、チャート内に赤で追記した数字です。

上値抵抗線で反落した期間が、全部で7列あります。そして、3枠転換です。「7列×3枠=21マス」という計算をします。

矢印の先のマスを1として、上方向に21マス進みます。そこが、目標値です。

損切りの目途

逆に、損切りの目途はどうしましょうか。今回の上昇の直前の下落トレンドを見ますと、安値は100.00円台だと分かります(赤で6と書いてある行)。

そこで、100.00円を下回ったら損切り目途とします。

ポイントアンドフィギュアの応用形

上のチャートの描き方は、基本形といって良いでしょう。この方法を発展させることにより、いくつもの種類のチャートを描けます。

  • 1マスを20銭、25銭、50銭にしてみる
  • 3枠転換でなく、2枠や4枠にしてみる

20銭で1マスを作ってチャートを作ると、10銭の場合よりも、より大局観を持ったチャートを作れます。

大きな視点でチャートを眺め、その後に、10銭のチャートで具体的に考えるということです。

また、10銭のチャートと20銭のチャートで、目標値がほぼ同じになる場合があります。この時は、その目標値の実現可能性が高いと考えます。

複数のチャートで目標値が同じなので、いつもよりも自信をもって取り組めるでしょう。

どれくらい研究したか

では、ゆったり為替は、この手法をどれくらい研究したか?です。期間は不明ですが、おそらく数年です。手書きでチャートを描きました。

FX業者のツールで、ポイントアンドフィギュアを表示してくれる場合もあります。

しかし、×と〇がゴチャゴチャと入り混じってしまい、目がチカチカします。手書きの方が落ち着いてチャート分析できます。

A3の紙に、米ドル円とユーロ米ドル、それぞれ10年以上について描いていきました。

ある日の終値を見て、鉛筆で記入。次の日の終値を見て、再び記入。何かニュースがあった時は、それをメモしてチャートと比較しました。

採用したマスの大きさ

マスの大きさは、10pips、20pips、25pips、50pips、100pipsの5種類を採用しました。

100pipsは、1マスがあまりに大きすぎて使い勝手が悪かったので、途中でやめました。20pipsと25pipsは、チャートにあまり差が出なかったので、20pipsだけ残しました。

50pipsもチャートに入力する機会が乏しくて眠かったので、途中でやめました。

というわけで、生き残ったマスは、10pipsと20pipsです。

最終的に不採用になった理由

こんな感じで時間と精神力を投入しましたが、最終的に不採用となりました。ゆったり為替には不向きだったようです。

どの部分が辛いか?ですが、トレードするタイミングです。チャート例を、もう一度見ましょう。

ポイントアンドフィギュア

上のチャートでは、赤矢印の部分でトレードチャンスとみなすのが基本形です。

上の例では、赤線のすぐ上に終値が来ています。この場合は、問題ありません。

しかし、この時にトレードしようと思っても、為替レートは既に上に進んでいて、「ここで買うのはキツイ」と感じる例が多発しました。

具体的には、終値が、赤線よりも大きく上にくるときです。あまりに円安になってから買うと、目標値までの距離は短く、損切りまでの距離は遠くなりがちです。

これでは、損益バランスが良くありません。

その折り合いをつける方法を、見つけられませんでした。教科書的には、何か方法があるでしょう。しかし、それを自分のものとして習得できるかどうかという問題があります。

ゆったり為替にはできなかった、すなわち、ゆったり為替には向かない方法だったということになります。

ポイントアンドフィギュア自体は、有効性がありそう

なお、この経験を元にして、このトレード手法はダメな方法だと主張するつもりはありません。

本当にダメなら、FX業者はそのチャートを搭載しないでしょうし、世の中から忘れ去られてしまうでしょう。しかし、現実は逆です。

FX業者でポイントアンドフィギュアのチャートを閲覧できますし、検索すると、数多く出てきます。

すなわち、この手法で成功している人がいるということでしょう。

問題は、自分に合っているかどうかです。これは、実際に試してみないと分かりません。

試した結果うまくいかないと分かれば、それは自分には合わない方法だということなのでしょう。別の手法を探すことになります。

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