2021年に入ってから仮想通貨価格は暴騰したものの、直近は下落か?という状況です。そこで、ビットコインとCAKEトークンの価格について、チャート等を見ながら考察します。
ビットコインのチャート
大きな流れを把握するために、最初に月足チャートを確認します(DMM Bitcoinから引用)。
月足チャート
下のチャートの赤数字1は、2017年末から2018年初めにかけての大相場です。取引所の能力がまだ不十分で、多数の注文に応じきれずにトラブルが頻発するという混乱状態でした。
そして、右端の赤数字2は、今回の相場です。2017年末の相場がとても小さい値動きに見えてしまいます。
新型コロナウイルス問題を受けて各国が金融緩和しており、世界的にお金が余っています。その結果、行き場を失った資金の一部が仮想通貨に流れ込んでいる模様です。
よく見ると、一番右の月足は大きな陰線になっています。高値圏での長大陽線&長大陰線ですから、価格下落警報が発令中です。
月足チャートでは詳細まで分かりませんので、週足チャートに移ります。
週足チャート
下の週足チャートを見ますと、高値で乱高下している様子が分かります。この乱高下の範囲は、安値500万円で高値700万円という巨大な範囲です。
高値圏での乱高下は、下落警報でもあります。よって、これから本格的に下落するかどうかは不明ながら、少なくとも一時的な下落への警戒が必要だと分かります。
日足チャート
最後に、日足チャートの動きを見ます。概ねレンジ相場に見えますが、直近の値動きを見ますと、下落トレンドの定義に合致していることが分かります。
下落トレンドの定義ですが、下のチャートに矢印を追加しました。
「直近高値はその前の高値よりも安く、直近安値はその前の安値よりも安い」が実現しています。すなわち、下落トレンドです。
月足・週足・日足いずれも下落警報発令中と分かります。
ただし、本格的な大暴落につながるのか、それとも軽微な下落にとどまるのか、そこまでは分かりません。よって、買う場合も売る場合も、チャートと形状に注視し続けることになります。
CAKEトークンのチャート
次に、CAKEトークンの推移です。ゆったり為替は、遅ればせながらDefiの勉強を始め、有り余る時間を投入して一気に概観しました。
そこで、世界的に成功しているPancakeSwap(パンケーキスワップ)で使われる仮想通貨「CAKEトークン」について、見通しを検討します。
下は、Binanceから得た日足チャートです。とてもではないですが、買いチャンスに見えません。むしろ、下落です。
下は、サポートラインを追加したチャートです。直近はサポートラインを割り込んでおり、さらに大きく下落しても全く驚きはありません。
反対に、上昇したら「おおっ、強いねえ!」と感嘆の声を上げるかも。
そこで、ゆったり為替はごくわずかな金額のみCAKEトークンに投入し、年率100%前後の運用利回りを狙っています。
価格があまり下落しないなら、このまま維持して増やしていきます。
ドカンと下落したら、少しずつ追加購入です。ただし、価値がゼロになって世の中に忘れ去られる可能性も考慮した金額で。
チャート以外の分析
次に、チャート以外のデータを使ってCAKEトークンの価格動向を占います。
Defiの普及とトークン価格
CAKEトークンは、パンケーキスワップ(PancakeSwap)と呼ばれるDefiサービスで使われており、そして、Defiはまだ新しくて世の中の認知度が低いです。
よって、認知度が向上すれば、どんどん発展していくと予想できます。
では、パンケーキスワップの利用状況はどうなのか?ですが、公式のツイートが興味深いデータを示しています。
Now over 66,000 unique LPs... https://t.co/3xHxMxCJFs
— PancakeSwap 🥞 #BSC (@PancakeSwap) May 16, 2021
趣旨を簡潔にまとめますと、以下の通りです。
- 5月3日:1週間ほどでLPトークン発行数量は24,000を越えました!
- 5月16日:LPトークン発行数量は66,000を越えました!
LPとは、Defiで利用されるトークンの一種です。
仮想通貨に資金を投入している人は大勢いるでしょうが、Defiは敷居が高く、まだ少数しか参加していないと予想できます。にもかかわらず、この増え方です。
参加者が増えるということは、その分だけCAKEトークンの需要が高まることを意味しています。また、CAKEトークンの総発行量は増加中ですが、将来的には減少に転じる可能性があります。
人気が継続しつつ総発行数量が減るならば、価格の上昇を期待できます。
ただし、新しいDefiサービスが続々と公開されています。パンケーキスワップは後発組の挑戦を受けるわけですが、負けてしまえばCAKEトークンは安値で放置されることになりますので、厳しい競争です。
カネ余り
新型コロナウイルス問題を受けて、各国政府や中央銀行は市中に資金を大量投入しています。
このため、好景気でもないのに株価は高値を更新し、アートやアンティークコインにもお金が流れ込んでビックリするような高値が実現しています。
これは仮想通貨の世界も同様で、行き場を求めてさまよっているお金の一部が流入した結果、「あらゆる仮想通貨の価格が上昇しているのでは?」と思える現象となっています。
しかし、この金融緩和は永続せず、どこかで逆回転します。すなわち、各国政府や中央銀行は資金の回収を始めます。
- 中央政府:支出減、増税
- 中央銀行:量的緩和の縮小、政策金利引き上げ
これがいつになるのか不明ですが、米国ではCPI等の上昇に対して市場が敏感に反応しています。
政策担当者レベルではこの物価上昇を一時的と見る向きがまだ多いようですが、一時的でなく継続的な上昇だとみなされるようになると、景気回復もあって金融引き締めが始まります。
それはいつなのか?は不明ですが、そうなる頃に仮想通貨等から資金が引き上げられるはずですので、価格下落が予想できます。
ただし、大きな下落になるか小さな下落で済むか、それは事前には分かりませんので、チャートの動きについていくことになります。
ゆったり為替の方針
今年の大相場に関し、ゆったり為替の方針は以下の通りです。
- BTCを利益確定(実行済)
- faucetで引き続きBTCを集める(継続)
- 昔買ったアルトコインを継続保有
- CAKEトークンを少しだけ買う(実行済)
- 暴落したら、BTCを買い戻す(未実行)
- 暴落したら、Defiに本格参入(未実行)
ビットコインは利益確定したので、手持ちがほとんどありません。そこで、暴落希望です。
実際に暴落するかどうか不明ですが、実現したら少しずつ買い戻そうと考えています。あとは、Defiの発展を少しずつ勉強しながら、高利回りを享受しようと考えています。