今回は、読者の皆様から頂きましたお便りを元に、考察しましょう。
週末にログインできるかどうか
いつも楽しく読まさせていただいております。
週足トレードの価値の記事内で、土日等でチャート分析するとの事ですが、土日等の取引が行われていないのて、チャート分析をしたいに、メンテナンス中等の理由で、チャート確認が出来ません。
そこで、土日等の取引が行われていない日でも、チャート分析が出来る口座等をご教授頂けないでしょうか。
お手数ですが、よろしくお願いします。
Kさん、お便りありがとうございます。
FX業者全体を見ますと、土曜日と日曜日の両方ともログインできない、あるいは、ログインできてもチャートを確認できないという例は、少数派だろうと思います。
メンテナンス時間
主なFX業者について、週末のメンテナンス時間は以下の通りです(日次メンテナンス除く)。メンテナンス時間帯は、ログインできません。
なお、アイネット証券は、ニューヨーク標準時間の場合を書いています(夏時間は、06:00~12:00)。また、横線(-)になっている部分は、メンテナンスがないことを示します。
FX業者名等 | 土曜日 | 日曜日 |
アイネット証券 | 07:00~12:00 | - |
セントラル短資FX | - | - |
トライオートFX | - | 00:00~12:00 |
マネースクエア | 16:00~22:00 | - |
マネーパートナーズ | - | 02:00~08:00 |
みんなのFX | 12:00~18:00 | - |
DMMFX | 12:00~18:00 | - |
FXプライムbyGMO | 午前中に1時間ほど | - |
LIGHT FX | 12:00~18:00 | - |
YJFX! | - | - |
上に表示した時間帯以外は、ログインできます。
すなわち、上の10社について、土曜日と日曜日のいずれかはログインできると分かります。
チャートを閲覧できるか
メンテナンス時間以外はログインできますが、管理画面を閲覧できるだけでチャートは閲覧できない可能性があります。
そこで、上の10口座について、土曜日にログインしてチャートを閲覧できるかどうか確認しました。その結果、全てのFX口座でチャートを使えました。
つきましては、上の口座から選んでいただくと、土日でもログインしてチャート分析ができます。
10口座のうちどれが良いか?につきましては、正直なところ回答が難しいです。それぞれが良い特徴を持っているためです。
そこで、下のリンク先記事を参考にしていただくと、イメージしやすいかもしれません。
土日に閲覧できないことも
なお、どのFX業者でもそうですが、土曜日・日曜日の両日に渡ってログインできなくなる場合があります。
大規模な作業が発生する場合です。例として、以下があります。
- サーバーの入れ替え
- ソフトウェアの入れ替え
- 新サービスの導入
- 旧サービスの削除
- システムトラブル対応
- 攻撃に対する大規模な対策実施
大規模メンテナンスは土曜日に実施
ゆったり為替がサラリーマンだったころ、会社の基幹システムの管理者をしていたことがありました。
たいてい、大規模なメンテナンスは土曜日に実施します。そして、日曜日が予備日です。
月曜日から、全社員は何事もなかったかのように業務を始めます。その時にエラーが発生してシステムが立ち上がらないとなると、全社の業務が止まりかねません。
というわけで、何か問題が発覚する場合に備えて、大規模メンテナンスは土曜日に実施します。
どうしようもない事態が発生したら、日曜日に切り戻し(原状復帰)します。
よって、作業内容によって、日曜日もメンテナンス期間として通知します。作業が日曜日にかかる場合に備えます。
ゆったり為替の会社の場合、実際の作業は複数の専門家が実施しました。しかし、トラブルが起きるかどうか、それは実際にやってみないと分からないという面があります。
複数のソフトウェア間の相性、ハードウェアとソフトウェアの相性は、事前の把握が難しいです。
というわけで、大規模メンテナンスが近づくと憂鬱になるという…。ユーザーから見れば、使えることが当然なのであって、中の人が何をしているかというのは、正直どうでも良い話です。
そこで、システムトラブルが起こらないよう、細かく管理しています。
「土日の両日ともログインできないとは、不便すぎるぞ!」という週が連続する場合、何か大規模な作業をしています。
顧客から見て、不便なことには違いないですが、サービス向上に必要な作業です。ここは暖かく見守りたいです。
マネーパートナーズの例
この記事を書くにあたり、何か好例はないかと探したところ、ありました。マネーパートナーズです。
マネーパートナーズでは、2019年10月に大規模なシステム変更があります。旧取引画面のサービス終了と、基幹システムの刷新です。
これは、システム屋の緊張度が高いです。
マネーパートナーズのお知らせを見ますと、パートナーズFXnanoでは10月26日(土)、パートナーズFXでは11月2日(土)に実施する予定となりました」とあります。
基幹システムの刷新が土曜日だけでOKとは!(予備日で日曜日もメンテナンス日にしなくてOKなんだ…)という感想です。
- テスト環境で実験済みだから、土曜日だけでOK
- 管理しやすいシステムを構築しているからOK
このあたりの理由かな?という感じがします。いずれにしても、システム開発者の技術力の高さが何となく見えてきます。
週末のチャート分析
次に、週末のチャート分析について、考えます。
週末に分析する最大のメリットは、為替レートの動きが止まっていることです。
分析中に何か用事ができて、数時間チャートから離れたとしても、チャートの形は全く変わりません。気持ちを穏やかにして分析できます。
日足や週足のトレードを考える場合、チャート分析の順番は以下の通りでしょう。
- 週足チャートで大きな流れを見る(必要に応じて月足も参照)。
- 日足チャートで、トレード方針を考える。
現在のチャートの形を眺めて考えることになりますが、値動きが止まっていることを利用して、以下の考察をすると良いかと思います。
- 値動きがどうなったら取引するか、決める。
- 今後、どのように動くと思うか。その根拠は?
何となく見ているだけだと、週明けからの値動きに対して、後手に回る可能性があります。
あらかじめ、どうなったら取引するか、決めておきます。その他の場合は取引しません。すると、思い付きのトレードが減って、勝率の上昇を期待できます。
また、今後どう動くと思うか?を根拠付きで考えることにより、相場観を養うことができます。
見やすいチャート
最後に、ゆったり為替の視点から見て、見やすいチャートをご案内します。セントラル短資FXとDMMFXです。
両社は、複数のチャートを使えますが、素晴らしいと思うのは以下のシステムです。
- セントラル短資FX:クイック・チャート・トレード・プラス
- DMMFX:DMMFX PLUS
セントラル短資FXで伺った話によると、同社のチャート開発は、FXに深く没頭している人が研究開発しているそうです。
「確かにそうだろうなあ」という出来栄えで、素晴らしいです。
見やすいチャートとそうでないチャートでは、ストレス度合いが全く違います。自分にとって見やすいチャートを探すことが重要と思います。
ただし、各FX業者のホームページを見ても、この「見やすさ」を把握できないのが痛いです。実際に触らないと分かりません。
よって、いくつも口座を作ることになるでしょう。気に入ったチャートをメインにして、あとの口座はそのまま放置します(口座維持手数料は不要です)。