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その他のトレード方法

FXの聖杯

2019年10月1日

ずっと、聖杯(せいはい)を見つけたいと思っていました。

聖杯が見つかれば、負けトレードからサヨウナラできますし、お金に困ることもなくなります。すべてがハッピーです。

現在、ゆったり為替なりの聖杯はありますが、今回は聖杯について考察します。

聖杯とは何か

聖杯の定義は、明確には決まっていないだろうと思います。そこで、以下の通り定義します。

聖杯の定義:
聖杯とは「勝率が極めて高く、利幅は大きくて損失幅は小さく、一定の取引頻度もある」というトレード手法

もうすこし詳しく、聖杯の条件を見ていきましょう。

聖杯だと言えるための条件

  • 圧倒的に高い勝率
  • 利幅が大きく、損失が小さい
  • 一定の取引頻度
  • 多くの人に再現可能

順に確認しましょう。

条件1:高勝率

トレード手法の中には、勝率は低いけれども、1回あたりの利幅が極めて大きく、トータルでプラスになるという方法があります。

しかし、この方法は、根性が必要です。

1回目のトレード:損
2回目:損
3回目:損
4回目:損
5回目:爆益

上のような損益状況の手法があるとしましょう。4連敗した時点で、その手法を使い続けたいとは思わないでしょう。そもそも、2連敗の時点でその手法を捨ててしまうかもしれません。

連敗してもその手法を信じるには、何か根拠が必要です。

例えば、過去10年分のバックテストをしていて、最大で6連敗くらいはありうると分かっている、あるいは、1回の利食いで逆転できると分かっているなどです。

こういう意味で、バックテストはとても重要です。

誰かに教えてもらった手法が素晴らしいとしても、その背景など詳細を知らずに取引すると、ちょっとした連敗で簡単に心が折れてしまいます。

条件2:利幅が大きく、損失が小さい

損失幅に比べて利幅が小さすぎると、連戦連勝しても資金が増えていきません。

1回目のトレード:1万円の利食い
2回目:1万円の利食い
3回目:1万円の利食い
4回目:1万円の利食い
5回目:3万円の損

上の取引の場合、勝率80%で素晴らしいですが、手元に残った資金は+1万円です。

資産が増えているから、まだ良いかもしれません。最後の損切り額によっては、勝率80%なのに合計で損失になるかもしれません。

よって、利幅は大きく、損失幅は小さくなければなりません。

ただし、リピート系注文は、例外です。小さな利食いを数多く繰り返すことによって、損切りになっても合計でのプラスを狙います。

条件3:一定の取引頻度

トレードは、チャンスが来るまで延々と待ちます。ゆったり為替の月足トレードの場合、特定の通貨ペアに限定するなら、待ち時間は5年~10年になることもあります。

通常、そんなに長い期間は待てません。

デイトレードだったら、1日に1回は取引したいと思うでしょう。スイングトレードだったら、少なくとも数週間に1回は取引したいと思うでしょう。

ある程度の取引頻度も必要です。

条件4:再現可能性

そして、最大の難関が「再現可能性」です。下のリンクでは、FXの難しさを書いています。

FXで損する仕組み【FXが難しい理由】

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ゆったり為替は、中長期トレードを得意とします。『FX攻略.com』のスタッフにその手法を伝授したのですが、簡単にはいきませんでした。

一方、ゆったり為替は、スキャルピング名人からスキャルピングを学びました。しかし、全然ダメでした。

素晴らしい手法があるとしても、それを使いこなせないならば、絵に描いた餅です。自分の性格が、その手法にピッタリならば、良い結果を期待できます。

ここが、難しいです。

万人向けの聖杯はあり得ない

なお、万人向けの聖杯はあり得ない、といえるでしょう。といいますのは、トレードで買うには、売る人が必要だからです。

万人向けのスーパー手法があるとしましょう。誰もが、それを使えます。

ある時、その聖杯が「ここからは上昇するよ!」と示唆したとしましょう。すると、全員が買い注文を出します。万人向けですから、誰もが示唆に従います。

すると、買い注文が成立するには、売ってくれる人が必要なのですが、誰も売ってくれません。

万人向けの聖杯が「買いだよ」と言っているのに、わざわざ売る必要はありません。損してしまうからです。すなわち、売り注文がなくて価格が瞬時に暴騰するでしょう。

こう考えると、「万人向けの聖杯はあり得ないけれど、特定の人には使える聖杯がある」という可能性はあります。

MT4で聖杯を狙ってみた

なお、ゆったり為替は、2015年に、MT4を使って聖杯を狙った経験があります。以下、当時のブログから抜き出した内容です。

(以下、2015年8月時点の情報です。)

聖杯の仕組み

楽天証券(旧FXCMジャパン証券)のMT4では、マイナススプレッドが出現します。インターバンク市場のレートを私たちに提供してくれるからです。

そこで、マイナススプレッドが出現した瞬間に買い、即座に売れば、スプレッド分だけ100%確実にゲットできるのでは?という案を考えました。

しかし、実行可能だったら、プログラミングの天才が今頃とっくに実行していて、マイナススプレッドが出現しなくなっているはずです。

しかし、マイナススプレッドが出ているので、念のため試行錯誤してみました。

結果

カチカチとコーディング(プログラミング)しました。

そして、1回のトレード数量は1,000通貨で少ないから、実弾トレードでいいや!と勢いでクリックしたところ…うおっ!損失がすごい速さで積み上がる!速攻で取引終了!…ふう、危ない。

しかし、なぜこうなる?

調べてみたところ、MT4はマイナススプレッドに対応していないようです。まあ、そうだろうな。対応していれば、誰かがもう作っているはずです。

(2015年8月の情報は、ここまで)

インターバンク市場のレートをそのまま出してくれて、かつ、マイナスのスプレッドで自動取引できるツールがあれば、この手法は聖杯と言えそうです。

ただし、大勢が使うと、マイナススプレッドが出なくなってしまいます。自分だけが使える必要があります(というわけで、無理っぽい話です)。

もしかしたら、FX業者なら、この聖杯を使って稼げるのでは…?

FX業者にとっての聖杯

余談ですが、聖杯について考えていたところ、FX業者限定で聖杯ができるのでは…と思いつきました。

その方法は、以下の通りです。

  • 負けてばかりの顧客の一群を抽出する
  • 彼らと反対方向に取引する
  • 念のため、損切り注文もしっかり出しておく

顧客数は、万の単位でしょう。そして、負けっぱなしの顧客も大勢いるはずです。彼らをグループ化して、彼らの取引と反対方向に取引するという方法です。

これは聖杯でしょう。連戦連勝になるのでは?やりたいなあ(無理だけど)。

ゆったり為替にとっての聖杯

ゆったり為替にとっての聖杯は、下の方法です。

  • 歴史的安値で買い
  • リピート系注文

そのほか、日足や週足の裁量トレードの手法も持っています。

ただ、日足や週足の裁量トレードは、損切りがどうしても出てしまいます。聖杯とは言えないかもしれません。トータルでプラスなのでOKですが。

損しないという意味の聖杯

なお、損しないという意味での聖杯は、あるでしょう。

聖杯:資金が多いこと

例えば、米ドル円=100円で10万通貨買って、1,000万円準備する場合です。これだと、損切りになりようがありません。

あとは、為替レートが上昇するのを待つだけです。どこかで利食いできるでしょう。勝率100%を狙うことも可能です。

この結果を見ると、「トレードにおいては、資金が多ければ多いほど有利である」という現実が見えてきます。

また、年間で1,000万円稼ぎたいという場合、資金力があると比較的容易に稼げます。

  • 資金が10億円あれば、年率1%の資金増を目指す
  • 資金が100万円ならば、1年で11倍にしなければならない

どちらが簡単か、比較するまでもありません。

以前、トラリピのM2Jが、資金が少ない顧客ほど損切りしやすいという実証データを公開していました。要するに、そういうことでしょう。

トレードにおいては、資金力が聖杯だといえそうです。

トレード手法で聖杯を目指したい場合

いや、資金力でなくて手法で聖杯が欲しいぞ、という場合は、とにかく勉強するしかないように思います。

そして、自分の性格に合った方法を見つけて極めることです。そうすれば、損切りすることはあっても、トータルで毎年プラスの成績になる可能性があります。

なお、簡単にサクッと取引して大勝ちすることも、可能です。ただし、その場合は、宝くじ的要素を重視することになります。

継続して勝ち続けることは困難でしょう。

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