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その他のトレード方法

円安や円高はどこまで進むか、その考え方

2019年11月29日

為替レートを眺めていると、円高になるか円安になるか、判断が難しいです。

また、円安になるだろうと思っても、どこまで円安になる?という難題が待ち受けています。

そこで、ゆったり為替はこの難題にどのように立ち向かっているか、その方法をご案内しましょう。大損回避に効果があります。

どこまで円高・円安になるか、全体像を把握

ここでは、論点が二つあります。

  • 円高になるか、円安になるか
  • どこまで進むか

そこで、まず「どこまで」について確認しましょう。

どこまで円高・円安になりうるかを見るには、月足チャートを最初に見るのが分かりやすいです。その後、週足、日足…と、時間軸を短くしていきます。

この有効性を考えるために、逆にしてみましょう。すなわち、1時間足、日足、週足、月足の順に見ていきます。

米ドル円のチャート

下のチャートは、1時間足です。DMMFXからの引用です。上昇トレンドだな、と分かります。

米ドル円のチャート

とりあえず、高値の目標値は110円くらいに見えます。そこよりも上かもしれません。円高目途については、良く分かりません。108円台かなという感じです。

次に、日足チャートを見てみましょう。1時間足とは、イメージが少し異なります。

米ドル円のチャート

どこまで円安になるか、良く分かりません。どんどん円安になるようにも見えます。一方、円高目途は105円台に見えます。

1時間足の場合、安値目途は108円台かな?という感じでしたので、3円も違います。

次に、週足を見ましょう。上昇トレンドと呼べるか、少々怪しい形になっています。1時間足や日足と比べて、印象は大きく異なります。

米ドル円のチャート

どこまで円安になるでしょうか。115円くらいまで?でしょうか。円高目途は104円台かな、という感じに見えます。

最後に、月足です。1993年以降の表示にしました。

米ドル円のチャート

円安は150円近く、円高は75円くらいまでという範囲になります。今までとは圧倒的にスケールが異なります。

焦点がぼやける

上の例のように、短い時間軸から大きな時間軸を見ていく場合、頭の切り替えが難しくなります。

円高目途について見ていきましょう。

  • 1時間足:108円台?
  • 日足:105円台?
  • 週足:104円台?
  • 月足:75円台

時間軸を大きくするにつれて、現在値から遠く離れていきます。すなわち、次第に現実味がなくなる数字が出てきますので、焦点がぼやけてきます。

また、実際にトレードする際には、現在レートに戻る必要があります。

現在値から思考を始めて、月足の遠いレートを眺めて、再び現在値に戻って…とやっていると、やはり焦点がぼやけてしまいます。

大損の可能性も

また、1時間足や日足だけで考えると、大損になる可能性もあります。

例えば、日足で考えていて、米ドル円=105円が円高目途だろうと考えて買ったとします。ところが、円高に反転しました。

105円を割り込んだ場合、焦ります。なぜなら、円高目途を越えてしまったからです。

元々想定していなかった状態なので、頭が混乱します。本来は損切りすべきですが、できないかもしれません(確定損にしたくない&頭が混乱しているから)。

慌てて長期チャートを見て、どこまで円高になるか調べます。しかし、含み損を抱えた状態ですので、適切な判断を下すのは困難です。

こうして、損切りすることもできず、円高で含み損が増えていき、最終的に大損になる可能性があります(2007年当時の、ゆったり為替のように)。

あるいは、ポジションを持っていない場合には、想定外の事態に対応できず、売らずにチャートを眺めるだけになるかもしれません。

長期足から順に見る

以上の混乱や損失を回避するために、長期足から順に確認します。すると、円高・円安どちらに進むにしても、動きうる範囲の把握が容易になります。

月足チャートから順に確認しましょう。

月足チャート

米ドル円のチャート

上の月足チャートを見ますと、円高は75円まで、円安は150円弱までだと想定できます。

株式に比べると、値動きの範囲が圧倒的に狭いことが分かります。よって、精神的な余裕を持つことが可能です。

  • 1日で10円動くことは、極めて稀
  • 倒産(?)して0円になることは、まずない

視野を広く保ち、心の余裕を確保します。

そして、良く見ますと、米ドル円=100円あたりに、相場の壁があることが分かります。

相場の壁とは、明確な理由は不明ながら、その場所まで為替レートが動くと、なぜか反発したり反落したりしやすいという部分です。

米ドル円の場合、相場の壁は米ドル円=100円だと分かります。よって、これから取引する場合、以下の方針が出来上がります。

  • 売る場合、どんなに頑張っても100円あたりで利食い
  • 買う場合、どんなに頑張っても100円あたりで損切り

実際には、米ドル円=100円は遠すぎると感じるでしょう。そこで、週足や日足にチャートを変えて、さらに精査していきます。

週足チャート

次に、週足チャートにしてみましょう。どこまで円高に進むか、おおよその目途を探ります。

すると、104円台が見えてきます。下のチャートで、104円台を記録したのが2回あると分かります。104円が実現すると、なぜか反発しています。

米ドル円のチャート

よって、月足では米ドル円=100円を円高の目途としていましたが、週足で104円に修正できます。

このようにして、どこまで円高になりうるか、円安になりうるかについて、徐々に絞っていきます。

取引開始後、為替レートが円高目途を越えて進むとしても、慌てることがなくなります。なぜなら、既に月足でも下値目途を確認済みだからです。

慌てないとはすなわち、適切に行動しやすくなることを意味します。

なお、日足、1時間足、と時間軸を短くしていきますが、どこまで短くすべきか?です。これは、トレード手法次第だと言えそうです。

月足チャートでトレードする場合は、週足まで見ておけば十分と思います。日足チャートで取引する場合は、日足~月足の範囲で大丈夫だろうと思います。

DMMFXの長期チャート

ここで少々余談です。今回、DMMFXのチャートを使用しています。

DMMFXの米ドル円チャートは、1986年以降の表示が可能です。ここまで長期のチャートを使うことは、滅多にないでしょう。

とはいえ、1990年代前半以降のチャートを見られるのが、とても助かります。

円を含むチャートは、バブルまでとその後で、トレンドが大きく変わりました。よって、1990年代前半以降を見ておくと、最大値と最低値の想定が容易になります。

ゆったり為替のトレード

ゆったり為替の場合、全然勝てない頃、日足を中心に見ていました。

何らかの手法でトレードチャンスを探り、どこまで円高・円安になりうるかを考えてトレードします。

しかし、時々、大きな値動きがあります。年初来安値や高値を越えて、どんどん進むことがあります。すると、日足で想定していた範囲を超えることになります。

事前の準備が不十分ですので、簡単に負けていました。

週足や月足を眺めだしてから、成績が安定してきました。全体像を把握しているためです。

ただし、これはゆったり為替限定かもしれません。デイトレードやスキャルピングで成功している人にとって、週足や月足なんて考えたこともないという感じかもしれません。

日足を中心にしているけれど、成績が良くないという場合があるでしょう。

そのとき、視野を広く持つという意味を込めて、週足や月足を眺めて見ると、何かヒントが見つかるかもしれません。

円高になるか、円安になるか

以上が、どこまで円高・円安になるかという考察です。次に、今後は円高になるか、それとも円安になるか?です。

正直なところ、これは分かりません。

様々な人が、今後は円高だ、いや円安だ、と予想を発表しています。予想なので、どのように意見表明しても自由です。予想が間違っていても、問題になりません。

よって、「自分はどう考えるか?」が最も重要になります。

ゆったり為替の場合

ゆったり為替の場合、予想することは多くありません。チャートの動きについていくという感じです。

すなわち、円高になったら円買い、円安になったら円売りです。

下のチャートは、月足に白の補助線を2本追加したものです。いわゆるペナントができています。

米ドル円のチャート

もうすぐ、為替レートはペナントの先に到達します。その後、円安または円高に進むというのが、教科書的な考え方です。

そこで、円安に進むなら米ドル円を買い、円高なら米ドル円を売るという選択肢になります。

この判断において、予想をしていません。為替レートの動きについていくだけです。

円安の場合は、最大で125円くらいかな…などと目途を付けます。そして、104円台になったら損切りかな…と目途を考えます。

月足で考えているので、利食いになる場合も損切りになる場合も、とても大きな数字になります。

そこで、精査するために、週足・日足…と進んでいきます。

まとめ

最後に、簡潔にまとめます。

  • 月足から順に見て、天井と底を徐々に狭める
  • 実際のトレードは、自分が得意とする足で
  • デイトレードやスキャルピングの場合、今回の記事は使えないかも

小さな足から大きな足に動くよりも、楽にチャートを考えることができます。

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