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CFD取引の比較~どの会社がおすすめ?

楽天証券でも、CFDでトレードできるようになりました。そこで、楽天証券の特徴を確認するとともに、他社と比較します。

楽天証券は巨大企業であると同時に、CFD参入は最後発です。よって、顧客の高評価を得るべく、他社と比較して魅力的な取引条件になるのでは?と期待できます。

この比較によって、おすすめの会社が見えてくるでしょう。

(比較の前に)CFDとは

最初に、CFDとは何か?を確認します。

CFDとは、ある特定の対象(原資産)と同じ値動きをする金融商品で、投資家はその金融商品を売買します。例えば、外国為替と同じ値動きをするCFDは、FXです。

特定の対象そのものを売買するわけではないので、現物の受け渡しはありません(FXで売買しても、実際に米ドルやユーロをもらったり渡したりしません)。

そして、売買の結果、収益を得たり損したりします。

というわけで、FXもCFDの一種であり、外貨のほかに株価指数や商品(金や原油など)も売買可能です。

では、後発組の楽天証券は、どこで他社と差別化を図っているでしょうか。主な点は3つです。通常スプレッド制、価格表示方法、そして取引ツールです。

その他の点も含めて、以下、比較します。

取引可能な銘柄数を比較

最初は、各社の取引可能銘柄数を確認します。

会社名・サービス名 銘柄数
楽天証券 10
GMOクリック証券 100以上
くりっく株365 4
トライオートETF 26

GMOクリック証券の多さが、圧倒的です。各種指数で取引ができるほか、米国の有名企業(個別株)の取引も可能なため、この銘柄数になっています。

ちなみに、楽天証券では以下の銘柄で取引可能です。

株価指数

  • 日本225(日経225先物)
  • 米国30(NYダウ先物)
  • 米国500(S&P500先物)
  • 米国NAS100(NASDAQ100先物)
  • イギリス100(FTSE100先物)
  • ドイツ30(DAX先物)
  • ユーロ50(ユーロ・ストック50先物)

商品(2021年5月サービス開始)

  • 金(金スポット取引)
  • 銀(銀スポット取引)
  • 原油(WTI原油)

スプレッド

各社で様々な銘柄が取引可能であり、それぞれ取引条件が異なります。そこで、ここから先はメジャー銘柄である日本225(日経225先物)に絞って比較します。

最初は、スプレッドです。

CFDはFXと異なり、各社とも固定スプレッドを採用していません。そこで、値動きが穏やかな時間帯に確認しました(値動きが穏やかだと、比較しやすいです)。

会社名・サービス名 午前 午後
楽天証券 5円 5円
GMOクリック証券 5円前後 5円前後
くりっく株365 5円~10円前後 5円~10円前後
トライオートETF 230円 230円

表の4社を見ますと、トライオートETFの巨大さが目立ちます。この状態でも、リピート系注文ができるという強みで顧客の支持を得ています。

というわけで、裁量トレードでは残りの3つが候補になります。いずれも狭いスプレッドですが、3社のうち楽天CFDだけ「前後」という文字がついていません。

この理由ですが、通常スプレッド制を採用しているためです(日本225は5.0円)。分かりやすいので助かります。

そして、この中からスプレッドが最高に狭いところを選ぶとすれば、くりっく株365は対象から外れます(他の2社と比べて、やや広い傾向があります)。

最終的に、楽天CFDとGMOクリック証券の比較となりますが、GMOクリック証券は5円が中心価格で、4円~6円になる傾向でした。よって、この両社は甲乙つけがたいです。

ちなみに、楽天証券CFDの通常スプレッドは以下の通りです。とても狭い水準ですので、安心感があります(原則固定でなく、相場状況によって広がることがあります)。

銘柄 スプレッド
日本225(日本225先物) 5.0
米国30(NYダウ先物) 4.0
米国500(S&P500先物) 0.5
米国NAS100(NASDAQ100先物) 2.0
イギリス100(FTSE100先物) 2.4
ドイツ30(DAX先物) 6.7
ユーロ50(ユーロ・ストック50先物) 1.7

価格表示(何桁表示?)

次に、価格は小数点第何位まで表示されるか?について比較します。例えば、日経平均株価が3万円のとき、30,000円なのか、それとも30,000.00円なのか?です。

この違いは、FXで注目されました。

従来、米ドル/円など円を含む通貨ペアの表示単位は、小数点第2位まででした。例えば、100.00円という具合です。ところが、今では100.000円という感じで、小数点第3位までの表示が大半です。

この理由ですが、より有利な価格で取引したいという顧客のニーズでしょう。

例えば、米ドル/円=100.005円が正確な為替レート(ask)だという場合、小数点第2位表示のFX会社は100.01円として顧客に売ります(100.00円で売るとFX会社は損してしまう)。

顧客側から見れば、その分だけ余分なコストを支払っていることになりますので、小数点第3位まで表示するFX会社で取引するのが有利です。

この差は微々たるものかもしれませんが、積み重なれば大きな数字になるかもしれませんし、心情的に面白くありません。

また、小数点第2位か3位かというのは、チャート描画にも影響します。

小数点第2位までだと、1分足などのチャート描画がカクカクとなりがちです(すなわち、微小ではありますが価格が連続して跳んでいる状態)。しかし、小数点第3位までの表示になると、チャート描画が滑らかです。

以上を前置きとして、各社を比較します。

会社名・サービス名 表示
楽天証券 小数点第2位
GMOクリック証券 整数表示
くりっく株365 整数表示
トライオートETF 整数表示

楽天証券は小数点第2位まで表示、その他は全て整数となりました。具体的には、下の画像の通りです。

・楽天証券
楽天証券
・GMOクリック証券
GMOクリック証券

楽天証券の価格表示は30198.29円ですから、小数点第2位まであります。この分だけ、顧客は有利に売買できます。

余談ですが、上の画像は、2社の取引画面を並べて同時に取得したものです。同時であっても、価格に差があります(少しだけですが)。これが、FXを含むCFDの特徴の一つです。

楽天証券 口座開設

取引可能時間

取引可能時間は、価格を参照している原資産(日経平均先物など)の取引時間に左右されます。このため、銘柄ごとに大きく異なります。日本225の場合は、以下の通りです。

・サマータイム(米国時間3月第2日曜日から11月第1日曜日まで)

会社名・サービス名 取引可能時間
楽天証券 07:30~翌日05:55
GMOクリック証券 08:30~翌日06:00
くりっく株365 08:30~翌日05:00
トライオートETF 09:05~11:25、12:35~14:55

・標準時間(サマータイム以外)

会社名・サービス名 取引可能時間
楽天証券 08:30~翌日06:55
GMOクリック証券 08:30~翌日07:00
くりっく株365 08:30~翌日06:00
トライオートETF 09:05~11:25、12:35~14:55

多くの場合24時間近く取引可能ですが、トライオートETFは東証と似た取引時間になっていますので、注意が必要です。

最大レバレッジ

最大レバレッジは、以下の通りです(日本225の場合)。

会社名・サービス名 最大レバレッジ
楽天証券 10倍
GMOクリック証券 10倍
くりっく株365 変動制
トライオートETF 5倍

FXの最大レバレッジは25倍で概ね一定なのに対し、CFDでは会社間で異なるのが特徴です。

会社間だけでなく商品ごとにも最大レバレッジに違いがあり、例えば日本225以外なら、楽天証券やGMOクリック証券では最大レバレッジが20倍という商品もあります。

よって、取引する前に、自分が取引したい商品の最大レバレッジを確認しましょう。

なお、くりっく株365は変動制となっており、価格変動率を反映して調整されます。よって、高レバレッジで取引すると、必要証拠金の改定に合わせて追加入金が必要になる場合もあるので、注意が必要です。

最低取引単位

日本225について、各サービスの取引単位は以下の通りです。

会社名・サービス名 最低取引単位
楽天証券 株価指数×10
GMOクリック証券 株価指数×10
くりっく株365 株価指数×100
トライオートETF 株価指数×10

例えば、株価指数×10が最低取引単位で価格が3万円の場合、最低取引単位は3万×10=30万円となります。

ただし、トライオートETFで自動売買をする場合は、株価指数×1が最低取引単位となります。また、他の銘柄で取引する場合は、どの会社も指数×10より小さな取引単位で売買可能です。

このように、銘柄ごとに取引単位が異なるのも、CFDの特徴の一つです。比較的小さめの資金で売買する場合は、くりっく株365以外のサービスが候補になるでしょう。

取引ツールと自動売買

最後に、各社の取引ツールと、自動売買の可否を確認します。

会社名・サービス名 ツール 自動売買
楽天証券 MT4
GMOクリック証券 独自 不可
くりっく株365 独自 一部可
トライオートETF 独自

ツールを見ますと、各社で開発していることが多いですが、楽天証券はMT4であり、これが大きな特徴です。

では、なぜMT4を採用したのか?ですが、自動売買ができるからという理由がありそうです。

MT4でも裁量トレードができますし、裁量トレードは難しくありません。自動売買プログラム(EA)を自分で開発しようとすると、一気に難易度が上がります(誰かからEAをもらう場合は、多少の勉強が必要です)。

各社の自動売買を比較

では、自動売買ができるかどうか、という視点で比較します。

・楽天証券

既に確認しました通り、MT4を使えます。既にFXで取り組んでいる場合は、取引対象にCFDまで含められるので便利です。

リピート系注文で取引コストを小さくしたいという場合も、楽天証券が候補になります(どこかからEAを調達して、実装します)。

・くりっく株365

くりっく株365でも、リピート系注文ができます。具体的には、ひまわり証券のループ株365です。名前で分かります通り、アイネット証券のループイフダンと類似のシステムです。

ただし、手軽さではトライオートETFと同レベルと思いますが、最低取引単位が大きいので、ある程度の規模の証拠金が必要です。

また、岡三オンライン証券でくりっく株365を取引する場合には、エクセルで自動売買ができます。

自分で自動売買プログラムを作成する点は、MT4と同じです。しかし、エクセル関数を使っていますので、仕事などでエクセルを使いこなしているなどの場合は、MT4よりも難易度が低いと感じるでしょう。

・トライオートETF

トライオートETFを使うと、リピート系注文ができます。CFDで気軽にリピート系注文をしたい場合の有力候補です。

広いスプレッドが嫌だという場合は、他社を使ったり手作業の発注で頑張ったりします。

比較のまとめ

以上、複数の項目を調査しました。おすすめを探すべくまとめますと、以下の通りです。

楽天証券は、通常スプレッド制や小数点第2位までの価格表示など、業界最高水準のスペックを持っています。価格表示に敏感な方にとって、楽天証券が有力です。MT4でEAを確保すれば、自動売買も可能です。

そして、楽天証券と双璧をなすのがGMOクリック証券です。取引可能銘柄が多いのも魅力です。

くりっく株365は、最低取引単位が大きいので、資金力がある人向けの金融商品です。この比較では言及していませんが、マーケットメイカー制度を採用しており、価格透明性が高いのが特徴です。

その一方で、トライオートETFはスプレッドや取引時間などで他社に劣後しています。しかし、簡単にリピート系注文ができることで、そのデメリットを補っています。

以上を見ますと、CFDで日本225を取引するなら、楽天証券が有力と言えるでしょう(通常スプレッド制と価格表示方法が魅力)。ダウ30種等、他の銘柄で取引したい場合も同様です。

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