ミラートレーダーで長期トレードは可能か

featured-imageシステムトレードの一種「ミラートレーダー」は、取引手法(ストラテジー)を選んで自動売買する方法です。

ミラートレーダーを使う場合、ストラテジーを定期的に入れ替えることが多いでしょう。しかし、敢えて「長期」「放置」の売買ができないか、検証してみましょう。


ミラートレーダーを使えるFX業者は複数ありますが、今回はセントラル短資FXで考察します。セントラル短資FXのユーザーの特徴は、「低レバレッジ」「長期保有」という特徴があります。顧客の嗜好にあうストラテジーはあるでしょうか。

TidalWave【GBPUSD】

検索してみると、TidalWave【GBPUSD】が興味深いです。TidalWaveというのは、ストラテジーの名前です。そして、【GBPUSD】とありますが、このストラテジーはポンドドルで自動売買しているという意味です。

損益グラフ

イメージしやすいように、最初に損益グラフをご案内しましょう。キャプチャはセントラル短資FXからの引用です(以下同じ)。画像を縮小していますので少々見づらいですが、右肩上がりの成績だと分かります。

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では、上のグラフですが、取引期間はどれくらいでしょうか。最近1か月の成績だったら、あまり面白くありません。今回は、長期の放置トレードを目指しているからです。

このTidalWaveは、2008年10月8日から稼働しています。すなわち、上の損益グラフは、およそ10年間売買し続けた結果を示しています。

このストラテジーが欲しい!

こんなに素晴らしいストラテジーならば、その中身(ロジック)が欲しいです。ストラテジーの中身を研究して、自分でMT4で構築できれば最高です。

しかし、それはできません。と言いますのは、ミラートレーダーはロジックを公開していないからです。「いつ取引を始めて、いつ決済したか」という過去情報は公開されていますが、「どうなったら取引を始めるか、終了するか」という心臓部は非公開です。

よって、TidalWaveで取引したい場合は、ミラートレーダーを使うことになります。

なお、ゆったり為替の予想ですが、このTidalWaveはパラメーター(変数)を随時変更しているんだろうと思います。パラメーターを変更しないで10年間ずっと好成績というのは、かなり考えづらいです。というわけで、仮に中身を公開してもらっても、同じ成績を出せるかどうか。難しそう。

TidalWaveの公開情報

ミラートレーダーのストラテジーは、その中身が完全非公開というわけではありません。トレード成績の分析結果が公開されています。下の通りです。

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「取引継続月」が114というのが驚異的です。10年近いです。このストラテジーは、トレンドフォローのスイングトレードだという情報も公開されています。よって、勝率は45.36%です。

トレンドフォローのスイングトレードの場合、勝率が50%を下回っても問題ありません。この種のストラテジーで50%を上回るのは、大変なことです。利食いは全体の半分以下だけれど、利食いするときは大きくいただきます!というパターンです。

なお、T-Scoreという、見慣れないものがあります。これは、ミラートレーダーのストラテジーを評価する指標で、0(最低)~10(最高)で評価されます。

ここでは8.52ですから、極めて優秀という結果です。

ただし、最大連続負け数を見ますと、16です。裁量トレードだったら、心が折れてしまう連敗数でしょう。この連敗数でも、このストラテジーを信じて稼働できたかどうか。これが、このストラテジーを使った人の成績に大きく影響したことでしょう。

最近1年間の成績

上の損益グラフは、およそ10年にもなります。そこで、最近1年間の損益グラフで確認しましょう。下の通りです。いかがでしょうか。

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下に、矢印を追加しました。赤の1の矢印が示すのは、「1年前と比較して、現在は1,500pipsくらいプラスになっている」ということです。

一方、赤の2の矢印を見ますと、「最近の半年弱を見ると、成績は1,000pipsくらい負けている」ことが分かります。

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自動売買のシステムトレードの場合、このように好不調の波を繰り返しながら取引をします。ずっと右肩上がりというのが理想ですが、それは無茶な相談です。

こうして好不調の波を10年間繰り返しながら、冒頭の損益曲線が出来上がりました。極めて優秀なストラテジーだと言えるでしょう。

今後も好成績か

すると、私たちの最大の関心は、次に移ります。「このストラテジーを採用すれば、今後も好成績を出してくれるだろうか?」です。残念ながら、回答は「分かりません」です。

これが分かるならば最高です。ゆったり為替は、全財産を投入して勝負するでしょう。しかし、将来のことは分かりません。このTidalWaveを開発した人にも分からないでしょう。

よって、このストラテジーで取引してみようという場合、以下の注意事項があります。

注意事項1:
長期で見た場合に、右肩上がりの成績です。よって、短期のマイナスは受け入れる必要があります。数か月マイナスだからと言って利用を止めてしまうと、負けで終了する可能性が高くなるように思います。

注意事項2:
短期のマイナス成績と思ったら、実は本格的な長期のマイナスだったという場合もあり得ます。この場合、頑張れば頑張るほどマイナスになります。よって、このストラテジーに投入する資金量は、投資可能額全体から見てわずかな割合に留める必要があるでしょう。

今回の分析は、TidalWaveの公開情報の一部だけ使っています。「面白そうだな」という場合、セントラル短資FXのミラートレーダー口座にログインして、検証してみましょう。何かヒントが得られるかもしれません。