ゆったり為替は、単純なトレード手法を好みます。ピンバーもそのうちの一つです。
そこで、ビットコインの日足チャート分析でもピンバーが有効かどうか、確認しましょう。
ビットコインの日足チャートとピンバー
下の日足チャートは全て、Zaifからの引用です。このチャートの中で、ピンバーを確認しましょう。どれほど有効に機能しているでしょうか。
下のチャートは、矢印と数字(1~4)を追加したものです。
1は上昇示唆のピンバーです。その後、2週間ほどにわたって上昇トレンドが続きました。2は下落示唆のピンバーです。その後、同じく下落トレンドが続いています。
3と4のピンバーは、上昇示唆です。しかし、ビットコイン価格は上昇していません。この部分はハズレと見ても良いでしょう。
ところが、3と4のピンバーが出た後2日間は上昇しています。そこで、完全にハズレと断定するのは難しいように思います。何かの修正を加えれば、3と4のピンバーでも利食いを狙えると思います。
以上のことから、基本的にはビットコインでもピンバーが通用すると言えそうです。しかし、全然ダメなパターンもあります。下の矢印が、その例です。
いずれも、下向き示唆のピンバーです。しかし、ビットコイン価格は下落していません。逆に、上昇しています。この4つのピンバーはハズレでしょう。
FXの場合もそうですが、ピンバー単独で使うとダマシが多く、使い物にならないように見えます。
ピンバーともう一つ何か加えることで、勝率も利幅も期待できるトレード手法になります。
インジケーターや補助線と併用
では、何を加えましょうか。選択肢になるのは、「オシレーター系のインジケーター」または「補助線」になるでしょう。
ピンバーとは、トレンド転換を示唆するローソク足です。すなわち、上昇トレンドから下落への転換、または、下落トレンドから上昇への転換を示唆してくれます。
よって、当たれば大きいです。トレンドが転換した初期から取引できるからです。しかし、正答率が低いのが課題です。
ということは、このトレンド転換の示唆を補強するツールを使えば良いです。ピンバーと同時に使うことによって、正答率の向上を期待できるからです。
オシレーター系のインジケーター
オシレーター系のインジケーターは、買われすぎ(=高すぎ)、売られすぎ(=安すぎ)を示唆してくれます。
すなわち、インジケーターが買われすぎを示唆している時点で売りのピンバーが出現したら、それは売りチャンスかもしれません。
同様に、インジケーターが売られすぎを示唆しているときに買いのピンバーが出たら、買いチャンスの可能性があります。
オシレーター系のインジケーターとしては、RSIやストキャスティクスなどが知られています。
補助線
補助線とは、一般的にサポートライン(下値支持線)、レジスタンスライン(上値抵抗線)と呼ばれているものです。
為替レートがこれらの補助線に近づくと、なぜかチャートは反発しやすいです。これを利用します。補助線近くで、反発方向を示唆するピンバーが出現したら、それは正答率が高いと予想できます。
ピンバーの詳細につきましては、下のリンク「ピンバーの見方・使い方」で確認いただけます。
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