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セントラル短資FX

ミラートレーダーで長期トレードは可能か

2018年4月16日

システムトレードの一種「ミラートレーダー」は、取引手法(ストラテジー)を選んで自動売買する方法です。

ミラートレーダーの特性

ミラートレーダーの長期トレードを考察する前に、ミラートレーダーの特性を確認しましょう。長期運用に向いているか?です。

ミラートレーダーでは、あらかじめ準備されたストラテジーから、自分が採用したいものを選びます。そして、ストラテジーは入れ替え可能です。

選択できるストラテジー自体も、変化していきます。すなわち、何らかの理由で基準に満たなくなったストラテジーは、選択できる一覧から削除されます。

削除されたストラテジーに代わって、新しいストラテジーが追加されます。よって、常に一定数のストラテジーから選択可能です。

この仕組みから考えますと、ミラートレーダーは長期トレードを志向していません。長期トレード向きだと言えるためには、以下の特徴が欲しいです。

  • 年単位で放置して自動売買しても、プラスの収益を期待可能

かといって、デイトレードのように、頻繁なストラテジー変更も志向していないでしょう。目安としては、1か月~3か月程度での入れ替えを想定していると予想できます。

長期トレードができるストラテジーを検証

しかし、あえて「長期」「放置」の売買ができないか、検証してみましょう。

ミラートレーダーを使えるFX業者は複数ありますが、今回はセントラル短資FXで考察します。セントラル短資FXのユーザーは、「低レバレッジ」「長期保有」という特徴があります。

顧客の嗜好に適したストラテジーはあるでしょうか。

検索したところ、やはりと言いますか、1か月~3か月での入れ替えが良さそうなストラテジーがたくさん見つかりました。

その中で、「これは!」というものがありました。

TidalWave【GBPUSD】

「これは!」というストラテジーは、TidalWave【GBPUSD】です。TidalWaveというのは、ストラテジーの名前です。

そして、【GBPUSD】とありますが、このストラテジーはポンド米ドルで自動売買するという意味です。

損益グラフ

イメージしやすいように、最初に損益グラフをご案内しましょう。下の画像は、セントラル短資FXからの引用です(以下同じ)。

画像を縮小していますので少々見づらいですが、右肩上がりの成績だと分かります。

ミラートレーダー

では、上のグラフですが、取引期間はどれくらいでしょうか。最近1か月の成績だったら、あまり面白くありません。今回は、長期の放置トレードを目指しているからです。

このTidalWaveは、2008年10月8日から稼働しています。すなわち、上の損益グラフは、およそ11年間売買し続けた結果を示しています。

今後もこの成績を期待できるなら、ミラートレーダーで長期トレードは可能、ということになります。

このストラテジーが欲しい!

こんなに素晴らしいストラテジーならば、その中身(ロジック)が欲しいです。ロジックとは、為替レートがどうなったら取引を始めて、いつ決済するかという情報です。

ストラテジーの中身を研究して、自分でMT4で構築できれば最高です。

しかし、それはできません。と言いますのは、ミラートレーダーはロジックを公開していないからです。

「いつ取引を始めて、いつ決済したか」という過去情報は公開されていますが、「どうなったら取引を始めるか、終了するか」という心臓部は非公開です。

よって、TidalWaveで取引したい場合は、ミラートレーダーを使うことになります。

なお、ゆったり為替の予想ですが、このTidalWaveはパラメーター(変数)を随時変更しているんだろうと思います。パラメーターを変更しないで10年間ずっと好成績というのは、かなり考えづらいです。

というわけで、仮に中身を公開してもらっても、同じ成績を出せるかどうか。難しそう。

パラメーターを変更していないなら、超優秀なストラテジーだということになります。

2008年以降の稼働ですから、リーマンショック、ギリシャショック、ユーロ圏の崩壊危機などを全て乗り切っています。素晴らしい成績です。

TidalWaveの公開情報

なお、ミラートレーダーのストラテジーは、その中身が完全非公開というわけではありません。トレード成績の分析結果が公開されています。下の通りです。

取引継続月 132
ストラテジータイプ トレンドフォロー
ストラテジースタイル スイングトレード
最大連続勝ち数 14
最大連続負け数 16
平均損益(pips) 12.22
pips合計 19,655.4
最大建玉 4
最大ドローダウン △4,491.4
勝率 45.62%
プロフィット・ファクター 1.24
T-Score 8.21

「取引継続月」が132というのが驚異的です。11年間です。このストラテジーは、トレンドフォローのスイングトレードだという情報も公開されています。よって、勝率は45.62%です。

トレンドフォローのスイングトレードの場合、勝率が50%を下回っても問題ありません。この種のストラテジーで50%を上回るのは、大変なことです。

利食いは全体の半分以下だけれど、利食いするときは大きくいただきます!というパターンです。

なお、T-Scoreという、見慣れないものがあります。これは、ミラートレーダーのストラテジーを評価する指標で、0(最低)~10(最高)で評価されます。

ここでは8.21ですから、とても優秀という結果です。

ただし、最大連続負け数を見ますと、16です。裁量トレードだったら、心が折れてしまう連敗数でしょう。この連敗数でも、このストラテジーを信じて稼働できたかどうか。

それが、このストラテジーを使ったユーザーの成績に大きく影響したことでしょう。

一方で、最大連続勝ち数も14あります。1トレードの平均損益は12.22pipsで、獲得pips合計は19,655.4pipsもあります。

平均的に見て、1年間で1,800pipsくらい獲得しているという計算です。

勝率が50%を切っているのに、この成績です。1回の利食いで得る利幅が大きいことを示しています。

最近1か月の成績

上の損益グラフは、およそ11年にもなります。そこで、最近1か月の損益グラフで確認しましょう。下の通りです。いかがでしょうか。

ミラートレーダー

直近1か月だけを見ると、好調とは言えないと分かります。しかし、長期トレードの場合、最初から最後まで絶好調という手法は、おそらく存在しないのでは?と思います。

含み損が大きくなる時もあるし、含み益が大きくなることもあります。トータルとして考えると、成功しているというのが長期トレードです。

こう考えると、長期トレードの場合、1か月間だけの損益グラフでストラテジーの優劣を考えるのは、適切でないでしょう。

リリース当初からの全体像で把握すべき、と言えそうです。

今後も好成績か

すると、私たちの最大の関心は、次に移ります。「このストラテジーを採用すれば、今後も好成績を出してくれるだろうか?」です。

残念ながら、回答は「分かりません」です。

これが分かるならば最高です。ゆったり為替は、全財産を投入して勝負するでしょう。しかし、将来のことは分かりません。このTidalWaveを開発した人にも分からないでしょう。

よって、このストラテジーで取引してみようという場合、以下2つの注意事項があります。

長期で見た場合に、右肩上がりの成績です。よって、短期のマイナスは受け入れる必要があります。数か月マイナスだからと言って利用を止めてしまうと、負けで終了する可能性が高くなるように思います。

短期のマイナス成績と思ったら、実は本格的な長期のマイナスだったという場合もあり得ます。この場合、頑張れば頑張るほどマイナスになります。

よって、このストラテジーに投入する資金量は、投資可能額全体から見てわずかな割合にする必要があるでしょう。

上の2点は、いずれも長期トレードの基本的な項目です。目新しい点はありません。

自動売買であっても、裁量トレードであっても、守るべき基本的ルールは同じだと言えそうです。

なお、今回の分析は、TidalWaveの公開情報を使っています。「面白そうだな」という場合、セントラル短資FXのミラートレーダー口座にログインして、検証してみましょう。

何かヒントが得られるかもしれません。

何か別のストラテジーでも、TidalWaveのような興味深い成績が見つかる可能性があります。

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