朝に出勤(または通学)して夜に帰宅する生活習慣の場合、日足のトレードは朝になる例が多いと思います。
すなわち、朝起きてからチャートを確認して、トレードします。朝にトレードするのは、以下のメリットがあります。
- 前日の日足が確定した直後に、トレードできる
- 毎日決まった時刻にトレードできる
- 日中はFXから離れて、大切なことに時間を費やせる
ただ、少し不満な点があるかもしれません。それは、「日中や夜に比べて、朝はスプレッドが少し広い場合がある」ということです。
そこで、朝のスプレッドが狭いFX業者を探します。
朝のスプレッドを比較
というわけで、米ドル円のスプレッドを調べました。各FX業者の取引画面を同時に表示して、キャプチャを取得しました。
こうすれば、タイミングのズレによる有利・不利のない調査ができます。
調査日時:2019年9月24日(火)6時30分ごろ
FX業者名 | スプレッド |
DMMFX | 0.3銭 |
YJFX! | 0.6銭 |
FXプライムbyGMO | 0.6銭 |
LIGHT FX | 0.9銭 |
マネーパートナーズ | 1.8銭 |
トライオートFX | 3.6銭 |
セントラル短資FX | 6.0銭 |
上の画像から言えるのは、DMMFXのスプレッドが最も狭いということです。
スプレッドを取得したときの為替レート画像は、以下の通りです。
FX業者名 | 為替レート画像 |
DMMFX(0.3銭) | |
YJFX!(0.6銭) | |
FXプライムbyGMO(0.6銭) | |
LIGHT FX(0.9銭) | |
マネーパートナーズ(1.8銭) | |
トライオートFX(3.6銭) | |
セントラル短資FX(6.0銭) |
朝のスプレッドの注意事項
朝のスプレッドを確認する際には、注意点があります。ここでは3点を確認しましょう。
原則固定でない
一つ目は、朝は原則固定スプレッドの時間帯でないということです。
FX各社は、狭いスプレッドを競っています。このため、日中や夜は、米ドル円ならスプレッド0.3銭の原則固定が多いです。
しかし、日本時間の朝は、全世界的に取引高が小さくなります。その状況で0.3銭を提示し続けるのは無理があります。
というわけで、上の表のDMMFXは0.3銭となっていますが、1.0銭を超える場合もあります。とはいえ、頻繁に0.3銭を提示してくれますので、朝の時間帯はDMMFXが最狭水準だと言えそうです。
営業日が変わる時刻
また、営業日が変わる時刻との関係にも、注意が必要です。今回の調査は6時30分ごろです。営業日が変わる時刻は6時00分ですから、30分ほど経過しています。
営業日切替の時刻に近くなればなるほど、狭いスプレッドの提示が難しくなります。
よって、6時00分に近いところで調査すると、スプレッドはもう少し広いと想定できます。
逆に、6時30分よりも遅い時刻に調査すると、スプレッドは狭いでしょう。最終的に、原則固定スプレッドの数字になります。
標準時間と夏時間
標準時間と夏時間の扱いにも、注意が必要です。多くのFX業者では、ニューヨーク時間を使って管理しています。すなわち、1営業日の時間は、概ね以下の通りになります。
11月第1日曜日~翌年3月第2日曜日まで
1営業日は午前7時~翌午前7時
3月第2日曜日~11月第1日曜日まで
1営業日は午前6時~翌午前6時
普段、午前7時30分に自宅を出るという場合、夏時間なら問題ないでしょう。営業日の切替は午前6時ですから、狭いスプレッドで取引できます。
しかし、冬時間の場合は、少々ストレスかもしれません。スプレッドが少し広くなってしまうからです。
こういう場合、DMMFXが有力な候補になります。
少額から取引したい場合
朝にポジションを持ってそのまま外出する場合、スイングトレードが多くなるでしょう。損益幅は100銭~数百銭くらいになりますので、1万通貨だとツラいと感じるかもしれません。
この場合、1,000通貨単位で取引できるFX業者を選ぶことになります。
今回調査した中で、1,000通貨だとFXプライムbyGMOがスプレッドが最も狭いです。ただし、FXプライムbyGMOの場合、1万通貨未満の取引には手数料が必要です。
手数料は、1通貨当たり3銭です。すなわち、スプレッド3銭に相当します。
これを考慮しますと、1,000通貨で取引したい場合は、LIGHT FXが有力だと言えそうです。
ゆったり為替の場合
ゆったり為替は、今は長期専門の雰囲気ですが、元々はスイングトレードを主戦場としていました。そして、午前7時30分ごろに出勤していました。
すなわち、トレードは、主に午前7時~午前7時30分あたりとなります。
では、その当時、スプレッドについてどのように考えていたでしょうか。ゆったり為替の場合、スプレッドを無視していました。
理由は、いくつかあります。
理由1:損益幅のほうが大きい
スイングトレードの場合、損益幅は100銭~数百銭になります。よって、スプレッドが0.3銭だろうと1.0銭だろうと、ほとんど影響がありません。
よって、スプレッドを無視していました。
ただ、スプレッドを確認しないで取引した結果、ヒドいスプレッドのときに取引してしまい、ポジションを持った瞬間に10pipsの含み損という例もありました。
こういうときは、さすがにガックリです。というわけで、スプレッド無視は良くないです。チラリとでも確認しましょう。
理由2:決済時のスプレッド
例えば、こんな感じで取引したとしましょう。
- 取引開始時スプレッド:0.3銭
- 決済時スプレッド:0.3銭
このとき、平均のスプレッドは0.3銭です。ゆったり為替のように、朝のスプレッドを無視した結果、下のようになったとしましょう。
- 取引開始時スプレッド:1.0銭
- 決済時スプレッド:0.3銭
このとき、平均のスプレッドは0.65銭です。
0.3銭よりはずっと大きなスプレッドですが、スイングトレードなので、必要以上に敏感になる必要はないのでは…?と感じます。
これも、スプレッドを考慮していなかった理由の一つです。
スプレッドは狭い方が良い
ゆったり為替は以上の通りでしたが、スプレッドは狭い方が良いです。FXで、スプレッドが広い方が有利だというトレード手法は存在しないのでは…?
というわけで、ゆったり為替のような極端な姿勢でなく、少しでもスプレッドが狭いFX業者が望ましいです。